2008年07月29日
移住の必要なし! 北関東 4
しまむらのような大型衣服量販店、銭湯のような温泉施設、イオンに代表される郊外型ショッピングモール、どれにも共通するのが、まるでアメリカの50年代のように、人々が車で移動することを前提としていることだ。
違う点は、こっちの場合道が細いので車種が軽であるってくらい。
そんなの“当たり前田のクラッカー”なんて言われても、僕としては、商店街とは駅前であり、人々の移動は電車又はバスが基本で、その中心地となるターミナル駅が最も繁華街となってた時代しかしらない。
九州の田舎を回ったりして、駅前型商店街が完璧に崩壊しているのはまざまざと見てきたが、その反対の極にある、発展する郊外型ビジネスモデルを見る機会が、今までなかった。
理由は簡単で、地方に出張しても新幹線で移動出来る範囲内しか見れないし、ましてわざわざレンタカーを借りてまで見に行く時間も取れなかったからだ。
だから日経ビジネスなどでイオンのビジネスモデルとかしまむらのビジネスモデルとか、要するに郊外型がどんどん成長しているのを見て、一度は自分の目で見てみたいな〜と思ってた。
それが今回の出張では、池袋から川越、最初から「普通の人々の生活」を見る予定を組めたので、ショッピングセンターを回り、スーパーで肉や野菜の価格を調べて、寂れた駅前、軽自動車での移動、食材の販売サイズの極小化、朝から温泉に入る老人や中年、そんな地元の人の話を聴くことが出来た。
これが九州だと、おそらく僕の地元と言うこともあって、どうしても僕自身がある種の「思い込み」を持ってしまい、客観的な判断が出来なかっただろう。
人々の顔を見て、話を聞いて、街を見て、そして直感的に思った。
結論から言えば、多くの日本人にとって今必要なのは、移住ではないと言うことだ。
今必要なのは、閉塞感というヘリウムが詰まった、パンパンに膨れた風船を一突きして吹っ飛ばす「力」だ。
それは政治だ。それも、国政レベルではなく、市政レベルである。
子供たちが通う学校の安全性の確保、老人の生活を守るセーフティネット、雇用を確保する為の既存の産業の再開発、そして何よりも、北関東においては農業の再興だろう。
これは、国政レベルでやろうとすると、どうしても国会レベルで利害が出るので法制化が難しい。
県議会でも、一つの県の利益の方向性が一つに向いてないのが現実だ。同じ県名で違う市が新幹線誘致の喧嘩をしているのだから。また、町政レベルでは予算問題等で、独自に動くには小さすぎる。
でも市政レベルならそれなりの収入はあるし、市民の利益の方向性はある程度一致している。それに他の市の干渉を受ける必要はない。県庁に根回しして、霞ヶ関に目立たないように進めることが出来る。
「ふざけんな、市政の難しさを分かってるのか!」と言われそうだが、それはそのままお返ししたい。「ふざけんな、難しいからこそお前がやっているんだろうが!能力ないなら、引っ込め!」
僕は市政の何を知っているわけではない。ただ、色んな国で仕事をして、個人的にも政治や文化が好きで勉強して、日本では国政を見ている立場からすると、「あるべき市政」が見えてくる。
市の条例の細かい条文がどうなのか、そんな事は知らないが、自分が20年海外で生きてきた経験から言えるのは、直感的に言えるのは今の日本の切り口は市政だって事だ。市政だったら、力技で反対派を押さえ込める。そしてもう一つのポイントが、素人が政治家になることだ。
国政では、政治のプロでないと潰される。でも喧嘩の仕方さえ知ってれば、市政ならそれはないような気がする。つまり素人でも参加出来るのだ。素人が仲間の代表として政治家になればよい。金儲けの為の政治屋ではなく、あくまでも期間限定の政治家だ。
今の仕事を一時期辞めて、10年程度政治を司って、市民の意見を実現していく。一定の年齢になったり実績が十分に出来れば、その時に政治家を辞めて、また昔の仕事に戻っても良い。他の仕事をしても良い。
要するに「みんなの為に働く」のだ。
ニュージーランドではすでにこの仕組みが定着しており、だからこそ(途中をはしょるが)政治に汚職が少ない。日本ではこの仕組みをいきなり国政に導入なんて出来る仕組みになってない。
でも市会議員なら、手弁当で選挙に出られる。周囲のサポートがあれば、自分の街を再開発出来る。
どうだ、それだけでも楽しくないか?わくわくしないか?自分が生まれた街を、自分の手で良くしていくのだ。
そんな機会に恵まれる人は少ない。多くの人は、機会があっても本人にその器がないからやれない。これこそ、「人は死して名を残す」、ではないか。子供のための最高の置き土産ではないか。今の時代しか出来ない。世の中が完全に混沌としている今の、それも地方だから出来ることだ。
何故僕がそう思ったか?そこには色んな原因がある。思いつくままに列記してみると、
地方では初任給が安いと言いながら、スーパーで売られている食品は一人暮らし分に細かくパックされてて、尚且つ安い。つまり、食が確保されているのだ。
ちなみにニュージーランドの現在の為替でざっと比較してみると、卵は半額、肉は同額、飲料は半額、そしてトイレットペーパー、洗剤、シャンプー、石鹸などに至っては、思いっきり高性能でありながら半額以下だ。
おまけに品物の豊富さと品質の高さは、ニュージーランド産など恥ずかしくて横に並べることも出来ないほどだ。
朝から焼きたてのパンの香りがするスーパーを見て回り、レジのサービスの良さ、第一、レジの外で買い物をまとめてふと見ると、何と水を無料で飲めるようにしている!
それが、最初はちっちゃなカップに飲めるやつを見て、「おお、こりゃ気が利いてる」と思ったのだ。
ところがが、なんとそれから出口に近づくと、そこには更にペットボトルに無料で水が入れられるようになっているのだ!
こりゃもう、アリエナイザーイナバウアーである。
そこにユニクロ、しまむらが続く。低価格高品質の衣料である。
そして、家賃が安い。地方の場合は自宅通勤が多く家賃負担が家庭全体で振り分けられるのだ。
つまり、生活の基本である衣食住は、実は今でもきちんと守られているのだ。普通に生活をする分には、一生懸命働きさえすれば、地方ではやっていけるのだ。
そして朝からお風呂に行くおじいちゃん、開店の10時を待ってクーラーの効いた車の中で新聞を読んでいる。実は新聞にはとんでもないことが毎日起こっているのだが、おじいちゃん、「いやいや、今の日本は大変だね〜」と言いながら新聞を閉じて、開店したお風呂にそそくさと入って、いやさ、今日も幸せ。
要するに、人々は幸せなのだ。ナンだかんだ言っても、幸せに生きてるのだ。大事なのは、その生活を守ることであって、難しい話をすることではない。
要するにその町の住民の意思を汲み取って政治に反映させることが出来ればよいのだ。目先の金ではなく地域の自立を真剣に考えて、必要なら地元選出の国会議員をあごで使う。そいつを自分の代弁者として国政に送り込む。
そうやって、地域を活性化させれば、移住なんて必要ない。日本で十分に楽しく生きていけるのだ。意味不明の英語、違う文化習慣、そんな事に苦労しなくても、生まれた街で生活を構築出来るのだ。
「移住をビジネスとしているお前がそんな事言って、そりゃ自爆じゃねえか?」なんて思う人もいるだろうが、僕は昔から自分のビジネススタイルがある。
それは、お客様にとって何が最高の選択かを考えた上でその提案をするのが僕の仕事だと思っているから、それが結果的に僕の利益の期待値にいかなくても、それで良いということだ。
どれだけ自分の懐が苦しかろうが、相手にとって最善の選択をさせずに自分だけ利益を得るなんて、商売じゃないと思ってる。皆が儲かってなんぼだ、それがビジネスである。そんなビジネスモデルが作れないなら、やらないほうがまし。
ただ、今回の北関東を見て思ったのは、ここはまだ力が残っているって事だ。まだやっていける、十分に活性化出来る、そう感じた。
でも、どんな状態も、必ず旬がある。時期を逃せば、後になって「ああ、あの時やっておけば」と言うことになる。
今出来るときに、今出来る最善の事をする。夕張のように、国が「お前、死ねや」と宣言されてしまえばおしまいである。
今、体力のあるうちに市政レベルで戦えば、ほんっと、移住なんて必要ないって。
僕は市議会がどこまで議決権を持っているかは知らない。でも本能的に分かる。今ならやれる。条文解釈とか、そんなもんはやる気さえあればどうにでもなる。ジャの道は蛇だ。
今回、北関東を回って、何となく自分の中で、まだいけるじゃん、「ニッポンちゃちゃちゃ!」って気になった。
ただ、そうは言っても移住したい人向けに、第33回ニュージーランド外貨預金・移住・投資説明会を9月14日(日)13:00から15:00を予定しています。
はは、商売している。


