2008年09月19日

リーマン・ブラザース

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ここ数日、周囲はリーマンブラザースのネタで大変だ。誰もが英語や日本語で「大変だ〜!」と叫びまくっている。

 

たぶんオークランドでも日頃取引のある銀行やファイナンス会社の連中、上を下への大騒ぎなんだろう。

 

 

東京を離れる日の朝などは、バフェット朝食レストランで隣に坐ってた若い英国人男性(おそらく・can’tをカントと発音してた)、片手に持ったブルーベリー(果物じゃないよ)を振り回しながら大声で「一体なんだこりゃ!こいつのスワップがどこに飛んでってしまうんだ!やってられないぞ!」と、反対側のテーブルに坐っている同僚らしき白人に、まるで怒鳴りつけるように叫んでる。

 

金融関係、それもたぶん自分がディーリングしているのだろうな。周囲の顰蹙を買いそうな大声で、椅子にそっくり返って怒鳴り上げている。

 

彼の向かいに坐ってた彼女(若い)は、男子のほっぺたにちゅっとキスして放置して出て行った。あはは、男の場傘加減に呆れたんだね。

 

それからもラウンジでは、ニューヨークから来た中年男性がやっぱり「OH!壊滅状態だよ!」と話してたのを聞いた。

 

日本人のお客様と話をしていても、「いや〜、あそこ最近良い条件を出してきてたんですよ、そういうことだったのか」とか「ニュージーランドは、今回の事件で影響出てませんか」とか聞いてくる。

 

確かに今回の事件は大きい。10年に1度も起こらないような、てか100年に1度か?ってくらいの大事件だろう。

 

どの新聞を見ても大特集ではあるけど、何故か僕はあまり興奮してない。むしろ、来るぞ来るぞって、一種の静かな期待をしている。

 

何でだろうな〜?

 

ちょっと自己分析してみる。

 

ふむ、要するに起こるべき事が起こったわけで、リーマンの倒産が僕のビジネスに直接的な影響を与えないと言うことに気づいてるからだと分かる。むしろ大きな成長の機会になるのでは?と思っている。

 

このような100年に1回しかあり得ないような事が起こって真っ先に発生するのは秩序の崩壊とルールの変更である。

 

そして僕のような後から来たちっちゃな連中ってのは、秩序がぶっ壊れたときにしか活躍出来ない。それまでは業界秩序がすべてに優先し、個人の能力等は全く省みられないからだ。

 

でもこうなると、誰を信じて良いか分からなくなる。そんなときは大体において古い秩序にしがみ付いて行動している人間よりも、自分でどんどん判断して進んでいった人間の方が生き残るのだ。

 

当社が大きくその業態を変化させて舵を切ったのは、実は1997年の金融大不況(山一廃業、拓銀倒産)とそれに伴う1998年の外国為替管理法の大幅な見直しがきっかけだった。いわゆる金融ビッグバンという奴である。

 

それまでは僕らのような企業には手の出せなかった商品が作れるようになり、一気にビジネスを拡大させた。

 

面白いことに、20世紀の世界大恐慌でも、常にそのピンチをチャンスとして対応した人々は利益を出していたのである。

 

もっと言えば、僕の頭の中には「質量不変の法則」ってのがあって、それが「よっしゃ!チャンスだ!」と訴えているのだ。

 

すでにそのような兆候が実績として出始めているから面白い。

 

質量不変の法則ってのは僕なりの解釈なのだが、世界のお金がせーのどん!で縮小することはないと思ってる。

 

つまり、今のように東京株が落ちれば円為替が上がるように、金融市場に漂っている資金は、シフトを繰り返しながらあっちいったりこっちいったりするけど、合計の流通量自体が減少することはないって事だ。

 

今はそのようなお金が円相場に流れ込んで円高に動いているが、その理由は「とりあえず怖いから金庫に入れておく」と言う発想だ。

 

その結果としてニュージーランドドルが安くなったがこれは結果論。強い日本円の前では通貨供給量の少ないNZドルは振り回されるのみ。

 

ただ、日本も非常に大きな爆弾を山ほど抱えており、いつそれが吹っ飛ぶか分からない。なぜなら実態経済が思いっきり落ち込んでいるからだ。

 

そうなると今安いNZドルだけど、何かのタイミングで一気に上昇する。そうなると通貨供給量が少ないから、あっという間に1ドル90円、もしかしたら100円近くまで上がるかもしれない。

 

ニュージーランドの実体経済は好調で、そうなると多くの人間がニュージーランドに目を向けてこの国の通貨を買うようになる。

 

なにせ毎年5万人の人口が増えている国だ。人口400万人の国で5万人増えれば、毎年1.1%の人口増加。10年後には11%でっせ。

 

これを日本に置きなおせば、毎年100万人増えて新しい県が出来て、10年後に1000万人、つまり東京並みの人口が増加しているって計算。

 

移民が減るのでは?大丈夫、誰もが不安になった時には逃げ場所を探す。地理的にも政治的にも経済的にも安定しているのはどこですか?

 

今の通貨変動はニュージーランドの実体経済を反映したものではなく、あくまでも世界の流れに振り回されているだけ。

 

そうなると、誰もがびびって振り返ったときに彼らの目に入る安全地帯、そこはニュージーランドになる。そこでNZドルが安いとなれば・・・。答えは明快。

 

質量不変の法則って考えれば、この金がニュージーランドに流れ込むと、またも振り回されることになるだろう。

 

ただ、何よりも大事なのは実体経済である。

 

実態として人口が増えれば住宅が必要だし、ニュージーランドの銀行が投資をするのは殆ど土地付き住宅である。だから、実体経済としては落ち込みがないと言えるのだ。

 

以前も書いたように、1NZドルが50円まで落ちることもあるかもしれない。ただ、実体経済は安定している。だから今年はジェットコースターになるだろうけど、今回のリーマン事件は、こりゃいけるぞ、てか、来るぞって感じを受けている。

 

昨日も書いたけど、潮目なのだ。一気に潮目が動いたのだ。

 

こりゃあ、来るぞ。



tom_eastwind at 00:31│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | NZの不動産および起業

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