2008年09月22日
キッコナン、問題提起する
三笠フーズの米偽装問題ではお茶の間が大騒ぎだ。
誰が死んだわけでもないし病気になったわけでもないが、安全と安心の区別がつかない人々がマスコミに乗せられてわーわー言ってる現状は、こりゃまあいつものことなので、あまり気にしていなかった。
食品偽装が問題なのは当然。国民の安全のために厳正に処理すべきである。
なのだけど、その処理方法で政府が自分の都合よい方向に持っていくためにマスコミを利用して世論を構築している、その一本道に見事に乗っかる人々は勉強不足なのではないか。
結果的に大田大臣の辞任ってなったけど、その理由も含めて今回のキッコナン(キッコがコナンになったのでキッコナン)の推理はなかなか面白い。
実は大阪の三笠フーズがやってた偽装ってのは、農林水産省の大阪農政事務所の消費流通課の職員も知っており、なおかつ見逃しており、なおかつ「本省が目をつけてるから気をつけてね」と助言までしてたってことだ。
それに坪井まきって言う自民党政治家の妻が三笠フーズの社長と長年の付き合いとか、随分な内部暴露をしている。
つまり、事故米食わせてたのが三笠フーズで、それを許してたのが農林水産省の役人で、それを知ってて守ることで金を儲けてたのが自民党の政治家で、こりゃもうあきれるしかないって状況。
きっこと言えば耐震偽装あたりから超人気が出るようになったブログで、ここには内部告発ネタがよく入ってくるので面白い。
今回の事件がどこまで表面化されるか不明だが、国民の皆さん、一度くらい本気で怒って農林水産省に問い合わせたり抗議をしたり関係役人の自宅にお話を伺いにいくなり選挙で自民党に投票しないなりまともな行動起こさないと、ますます役人や組織の言いなりにやりたい放題されますよ。
それで良いなら別にいいけど、おかしい!って思いながら何も考えないのが一番おかしいってのを理解しましょうぜ。
ただ、きっこの書いてることすべてを納得しているわけでもない。特に沖縄とか六ヶ所村とかの問題を捉えるときに、彼女の認識には昔の社会党、今の社民党のような知識の薄さや勘違いの理想主義みたいのが入ってて、それはとてもくさい。
昔の社会党って労働貴族と呼ばれてたのはご存知か?自民党から金を貰って適当に民衆のガス抜きをやってた事実は、時代が変わっても消えはしない。あの当時の労働運動を現場で見てきた人間としては、左翼を無条件に信じれるほどxxにはなれない。
きっこが世間のガス抜き装置ではなく、本当に問題提起をするための仕組みとして動いてくれればよいのだが。