2008年09月28日

偽善エコロジー続き

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このテーマ、自分なりに「受けた」ので追記。

 

本の帯には「企業の金儲けと環境省の省益にまみれたエコ事業・商品にダマされるな!」と書いてある。

 

もう一つ書いて欲しいことがある。「お前らが羊レベルに従順で思考停止だから騙されるんだ!」

 

でも、そんなこと書いたら本は売れないので、こりゃ仕方ない。

 

けど、事実はそうだ。お上のいう事を真に受けてそれを何の疑問も持たずに実行するxxがいるからお上が騙しにかかるのだ。

 

そりゃさ、学校で洗脳されて失敗することを恐れることを教え込まれて、お上に逆らうと暴力的にぼこぼこにされるってのを毎日の新聞記事で読んで、上に適当におべんちゃらを使っているほうが安全に出世出来るんだってことを頭に刷り込まれたんだから仕方ないっちゃ仕方ないけど、それにしても、もうちっと自分の頭で考えようぜ。

 

ということでこの本で指摘してたこと「身土不二(しんどふじ)」という言葉。そのまま普通に入力すると「震度富士」となるので関東大震災だけど、この言葉の意味は「身と土は二つにあらず」ということらしい。

 

元々仏教用語だったのを大正時代に地産地消(その地域で取れたものをその地域で消費する)という考えを推進する為の用語として導入された。

 

それがときは移り韓国でもこの言葉が取り入れられ大ブームになり、再度日本に逆上陸したというのだ。

 

生物は様々な栄養素を取り入れながら生きていくんだけど、体内にはほんの少しだけど金属が含まれている。

 

だからその地域の食品を食べることがその地域で生まれ育った人には一番良いのだって、なんとなくさらりと読むとふむふむってなるけど、よく考えて見ると、じゃあ九州で育った俺がオークランドで病気になっているのか?調子悪いのか?ってことになる。

 

てか、夕張の人が朝から晩までメロン食べるか?なんて思わず突っ込みどころ満載なネタなのだ。

 

でもここで問題にしたいのは、突っ込みどころ満載だけど学ぶところも多いこの本の存在よりも、体に合った食べ物っていう考え方、何となく分かるってこと。

 

よくいるではないか、「朝はご飯じゃないとダメだ」って言う日本人。ニュージーランドに来てもやっぱり朝食は白ご飯!出来れば卵かけが一番なんだけど、NZの卵って病気になりやすいんだよねってさ。

 

これと、一体人間の肉体と精神を創り上げているのはナンなのか、地域性とはナンなのかっていう、結構昔からの自分なりのテーマワークがある。

 

つまり、九州で生まれると何故に外向きになり戦争に行くと突撃に強く、何で東北で生まれると内向きになり戦争に行くと守りに強くなるのか、みたいなこと。

 

地域性とは一体なんなのか?これが大きく言えば民族とは何ぞやにつながるのだけど、今までは「食生活」ってのがそれほど僕の頭の中で大きな場所を占めてなかった。

 

そうか、食べるものによっても人間は変わるよね。考えて見れば食べ物からエネルギーを得ているわけだし、これなら地域性という状態を説明する一つの材料になるなと思った。

 

そんなこと今更思うな!って感じだけど、ちょっと食べ物に関心がいくようになったぞ。

 

もちろん食べ物がすべてではなく、人間を形作るものには先天的なものでいえば精神、DNA、魂、後天的なものとすれば宗教、両親などがあるだろうが、そこに食べ物を要素として取り込むのは面白い。

 

例えば僕は、一番安心して食えるラーメンはマルタイ棒ラーメンだ。北関東の人にとってはペヤングかもしれない。「そんなレベルか!」なんて怒らないで下さいね。

 

でもって僕は月のうち半分くらいはオークランドを離れているのだけど、特に日本出張で後半疲れるときってのがある。それはラーメンを食べないとき。それもインスタントラーメン。

 

毎日美味しいものを食べさせてもらってるのに、何故か出張の途中で一回くらいマルタイ棒ラーメンか、なければ出前一丁かを食べたくなり、食べれない状況だと本当に体が疲れて元気がなくなっていく。

 

「あふぉか〜!!!!」と思われるだろうけど、どんなに高級な食事をしようが、旅の途中で一回くらいインスタントラーメンを食わないと調子が出ない。

 

ましてや出張の帰りに自宅で一番最初にすることは、お風呂上りに水割り飲みながらインスタントラーメン作って食うことだ。卵は一つ、半熟。最近は「札幌一番塩ラーメン」や「ゴマ味ラーメン」なんかも好きで、高級な「中華三昧」とかは、もちろん圧倒的に味が上質なのだけど、何故か安っぽい袋麺に手が行ってしまう。

 

そんなもん、自閉症だからだろ!そうなんだと思うけど、そういえばコーラも同じ・・・。

 

うちは基本的にコーラを置いてない。家族は誰もコーラを飲まない。ただ唯一外食するときに竜馬くんがコーラを注文するくらいかな。

 

コーラの飲みすぎは体に悪い。よく分かる。ところが僕は、週に1回くらいは昼飯時にコーラを飲むことがある。他にお茶とか水とか選択肢があるのに、あえてコーラである。コーラの甘みとあの独特の毒々しい香りが、どうも僕の体に合っているようだ。

 

インスタントラーメンにコーラ、おまけに酒飲みとくれば、こりゃもうとんでもない不健康児である。いつ死んでもおかしくないようなデタラメな食生活ではあるが、これで本人はきちんと節制しているつもりなのだから面白い。

 

でもって作者、世の中に質による毒はない量による毒のみだと言ってる。これも分かり易い。

 

例えば予防接種ってのは毒を弱くして体に打ち込むわけだし、酒も少しなら体によい・・・あははは。

 

だから毒はアル程度は必要で、毒を全くない状態にしてしまうと、かえって体に良くないってこと。

 

水銀だって、ほんのちょっとは体に必要。でも摂り過ぎると病気になってしまうし、以前米国で味の素が爆発的に売れたとき、美味しいからと言って味の素をそのまま食べて病気になり訴訟を起こしたxxがいた。

 

だから人間の体は本当にバランスで出来てる。

 

結局何を言いたいのかと言えば、誰にも他人から見たら体に悪そうでも、その人にとってはベストのソウルフードがあるってことかな?韓国料理ではありませんぜ、魂の食い物です。

 

随分昔のうまかっちゃん、じゃなかった「美味しんぼ」で地中海出身の歌手が日本で公演した時に突然声が出なくなったという筋書きがある。

 

結局彼女は自分が子供のころから食べなれていた食事をして体調を取り戻したのだけど、それはどう見ても粗食。

 

世界でトップクラスの歌手であり、毎日美味しいものを食べているのだけど、体調を管理するという意味で言えば、美味しいかどうかではなく自分の体に合っているのかどうかが大事だ。

 

その意味で身と土が離れがたしってのが、何故かこの本ですとんと胸に落ちた気がした。

 

即席ラーメン食う言い訳か!と言われそうだが、う〜ん、そうかもしれないね。

 

少なくとも、ある種の人々にとっては少量でも体に良くないのかもしれない食い物でも、ある種の人々にとっては栄養源となっている、そういうことを理解するための分かり易い話でした。

 

これだけ書いても「即席ラーメンばっかり食べてて、死にますよ」とか「あなた、もう死んでるけど気づいてないだけでしょ」なんて言われそうだが、地域性と食材ってテーマは、とっても自分なりに受けました。

 

 



tom_eastwind at 00:13│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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