2008年09月29日

夏よ来い!

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ネタが満載な9月後半だった。

 

リーマンブラザースの破綻、ワシントンミューチュアル銀行の破綻、麻生政権の誕生、小泉元首相の引退、そしてシメは中川国交相の自爆発言と、もうどれも4番打者を勤められるネタなのに、これだけまとめて出てきては勿体無いって感じがするくらいな9月後半。

 

リーマンブラザースの破綻は結果的に既存の金融システムに大きな穴が開いた。

 

この件で「お、いいチャンスだね」と言った経営者は一人だけ。他の人は「おおお、米国大丈夫か?」だった。「良いチャンス」と言った経営者は、元々小泉さんのような超偏屈者だけど、うちは現場で今回の動きを観ているので、彼と同様にこれが「良いチャンス」と肌で感じる。

 

ワシントンミューチュアル銀行の破綻は銀行預金の保護と言う問題に繋がるので、これからどこに取り付け騒ぎが飛び火するかわからないと言う点で、世界中の銀行がびびっているだろう。

 

あまりびびってないのがニュージーランドの銀行って感じかな。前にも書いたけど、世界の流れから周回遅れで仕事しているので、CDSとか英語略語の商品を殆ど買ってないって強み?がある。

 

「私たちはその商品のリスクがナンであるかを自分たちではっきり理解出来ない限り投資はしない」というスタンスを守って愚直にやってきたところがこれから伸びるだろう。

 

現実にそのような動きは欧州で発生している。サブプライムローンに手を出さなかった中堅プライベートバンクに投資家の資金が流れ込んでいるのだ。

 

ただしニュージーランドではどこの銀行も今は守りには入ってる。出来るだけ貸し出しを締め付けて、突然何かあっても対応出来るように構えているのは、ここ数週間の銀行の動きを見るとよく分かる。そりゃそうだ、ここで攻めを考えるような銀行ならとっくにサブプライムでこけてる。よくも悪くも愚直なのだ。

 

麻生政権は出来るべくして出来た政権だけど、選挙が終わるまでのつなぎか?唯一良かったのは国連の場で冗談を言えたことだろう。

 

英語を使う仕事の場合、冗談をどの程度使えるかってのが相手を判断するときの一つの基準になっている。使いすぎてもダメだし、全然使わなくても「面白くない奴」と思われる。

 

小泉さんの引退については、言い出したら聞かない変人なので、本気で引退するのかもしれないな。ただ過去の人ではないので、賞味期限はたっぷり残っている。誰かが本気で彼を引っ張りだすとすれば、自民と民主の分裂、再融合のときではないか。

 

個人的に一番「受けた」のが中川さんのxx発言。(xxに入れるのは爆弾、自爆、xx、何でも良い)

 

単一民族国家という発言は単なる失言というか、彼の知識をそのまま言葉に出しただけではないか?

 

宮崎の田舎で小学校教育をしっかり受ける事が出来ずに、また自分で学ぶ力もないままに大人になり金儲けの為に政治やの道を選んだのだから、個人的発言としてはその程度だろうという気がする。

 

もう政治家に多くを期待はしてないので、これだけの大事件が続くときの中にあっては、ああそうですかって感じ。

 

次の失言は成田問題で、こりゃもう自分の管轄する仕事でこれだけxx発言するんだから、覚悟の上でしょう。

 

あの時代に政府がどれだけ国民にムリをごり押ししていたか、国民の権利を根っこから踏みにじっておいて「全体の事を考えて」なんて言えるわけがない。だいたい、全体の事を考えるなら、何故成田に空港を作ったのだ?

 

あれだけ使いにくい、都心から離れた空港ってのは滅多にないぞ。自分の利権欲しさに成田の農民にムリを押し付け全国民に不便を押し付けたお前ら、全体の事を考えてないのはどっちだ。

 

一番面白いのが日教組相手の喧嘩だ。これだけは中山さん、もっと言えって感じ。

 

新聞記事を読むと、どれもが中山国交相の「失言」となってるが、どこの記事でも日教組の悪さについては書いてない。

 

失言と言う以上中山さんに落ち度があるべきで、単一民族とか成田がまさにその例だけど、日教組問題をそれと同レベルで語るのはどうか?

 

覚えている人も多いだろうけど、日教組の全国大会会場となったプリンスホテルが予約を拒否したことで裁判になった。あの時の一連の流れを見れば、日教組が自分を合法的暴力団と自認していたのがよく分かる。

 

合法的暴力団である彼らが「へ、あいつらどうせ最後は頭を下げるさ、そうでなきゃ街宣車持ち出すぞ」くらいの勢いで交渉ごとにあたったら、ホテル側のサラリーマン連中が意外と腰が据わってて、ついに締め出しに成功した事例である。

 

どこの新聞も日教組と創価学会とユダヤ人の悪口は書けないのかもしれないけど、今の教育の混乱を産んだ大きな要因の一つに日教組があるのは間違いない。

 

当時の教育現場にいて「せんせー」が授業をほったらかしてストライキに行くのを見てた僕としては、そして社会人となり日教組の「せんじゅー」なんかと話す機会があった僕としては、ありゃもう亡国の徒はどっちだって感じ。

 

教育が国の基本であるのは間違いない。ここがしっかりしてないと、まともな人間は育たない。国民の視点で教育を考えるべき人々が、子供にまともな説明も出来ずにストライキに出かけておいて、教室に戻ったら「人のため」なんて言われても、どうやって聞けというのか。

 

歴史の授業で嘘を教えておいて、テストでは嘘でもいいからそう書いておけ、それがテストに生き残る道だなんて言われて、一体子供がどう考えると思ってるのだ?

 

日教組の問題を書き始めたらきりがないけど、一番の問題は幹部連中の腹の中は主義主張なんかなくて、自分が組織の中で生き残って儲けることしか考えてないってことだ。これは自民党の一部利権派と全く同じ。表で喧嘩してるふりをして、実は裏でしっかり繋がっている労働貴族連中である。

 

僕が何より嫌いなのはこの体質。自分がやっていることが日本全体にとってどれだけマイナスになるかを全く考えてないってこと。

 

ほかの事ならいざ知らず、例えば建設業界の談合だって、それで欠陥ビルが作られるわけではない。しかし教育はそうはいかない。人がダメになるのである。そのことが日本全体に与える悪影響の甚大さと言ったら、サリンもダイオキシンもびっくりって感じだ。

 

麻原しょうこうが殺したの肉体の数は日教組が殺した数より多いだろう。でも日教組が殺した子供の健全な精神の数は、麻原だって開いた口がふさがらない、そうか、宗教やるより日教組やったほうがずっと儲かるじゃんかってことになる。彼も、生まれ変わったら日教組になろうって本気で思ってるかもしれない。

 

まあそれくらいにネタ満載の9月だったけど、それもあと数日で終わり。

 

今日からニュージーランドはサマータイムの開始で、時計の針を1時間早くした。

 

夏よ来い!



tom_eastwind at 00:20│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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