2008年10月03日

実体経済

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今回の金融恐慌で感じたのが、金融経済というか名目経済というか、要するにこの数日で何兆円の資産が減ったとか、そんな議論が走り回っているのだが、それはそれで良いのだけど、う〜ん、君、今日は何食べた?って聞きたい。

実体経済というのは、今日のメシであり着る物であり住むところだと思う。

NZで不動産価格が上がった時に、高級住宅街に長く住むおばあちゃんが怒った。

「何で私の家の値段を上げるのよ?!」

おばあちゃんからすれば投資の為に買った家ではない。なのに価格が上昇すると毎年払う「RATE]という不動産に対する税金が上がるから怒ってるのだ。

今回の恐慌は新聞ネタとしては面白いと思うし、これが世間に大きな影響を与えているのも事実。

でも、今日オーブンから出てくるパンの数は変わらないし、スープの量も変わらない。

人はどんなことがあっても生きていく。その意味で実体経済が強い国が生き残っていけると思う。

今回の恐慌はこれから後1年くらい続く。大事なのは、実体として自分が社会に対して生産性を供与しているかどうかだと思う。

もし自分が社会に実体として貢献しているなら、こんな恐慌は全然問題ない。胸を張って生きてくことだ。

医療、農家、建設業、衣料、教育、どれもが素晴らしい仕事だ。恐慌なんて吹っ飛ばせ!気にするな!

新聞でごてごて書かれると、どうしても皆さん気にするが、実は世の中の大事な序列からすればかなり低いってのが分かる。

だってバブルのさなかでも、病気になって死んだら終りでしょ。

 

 

 



tom_eastwind at 00:32│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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