2008年10月05日

Snow Brand's Milk

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[日本の酪農会社、厳しい質問を提起]

 

  日本の大手酪農会社「SnowBrand‘s Milk Products」」は毎年14M(約10億円)分のチーズや牛乳をNZ企業であるフォンテラから購入してくれる。

 

が、今回彼らが提起した質問は、「フォンテラから輸入した商品の中に三鹿や中国から来たものは混ざってないか?」だった。

 

オークランドで開かれたフォンテラとの会議では本来の議題ではなかったにも関わらず提起されて、フォンテラが説明を行った。

 

この会社は「フォンテラの中国における状況を聞いたと同時に、フォンテラがNZから輸出しているすべての商品はNZで作られてそのまま日本に送ったものであると説明を受けた」

 

「我々はこの問題についてフォンテラ側から回答を貰い、これからも取引を続けていく予定だ」とスエヤスリョウイチジェネラルマネージャーが語った。

 

この会社は2000年に1万5千人の食中毒問題を起こし、それ以来当然であるが非常に食中毒に対しては敏感になっている。

 

と、ここまでは何気なしに読んでたフォンテラの記事だった。

 

フォンテラはニュージーランドで最大級の酪農会社であり元気がある。その元気で勢いをかって中国の三鹿(サンルー)に出資したのだが、その矢先にメラミン中毒を発生させてしまい、今はトラブルの真っ最中で、下種な言い方をすれば「ケツについた火」を消すのに大変である。

 

「ほ〜、この会社、どこだ?一体誰が交渉の最中に全然違う話持ち出してんだ?」とか思ってよく読むと、あれ?雪印かい。英語ではSnowBrandと書かれていたのであまり気にしなかったけど、なるほどな。日本人らしい。

 

通常のビジネス交渉の最中に全然違う話を持ち出して「ところでオタクの製品は大丈夫?」とやったわけだ。

 

まあ普通に考えれば中国で集めた酪農製品をわざわざニュージーランドに持ってきて、それをさらに日本に向けて売るってのも考えづらい。

 

けど、食の安全という点では非常に厳しい基準を持つ日本だから、あり得ないケースも想定することになるのだろう。とくに雪印であれば、もう次はないから慎重の上にも慎重を重ねたのだろう。

 

とんでもないところで日本の会社の記事を見つけたけど、悪い話ではないのでよかった。

 

ただ、いつもいう事だけど安全と安心は違う。メラミン事件は安全の問題であるから徹底的に追及すべきであろう。ついでにそろそろ、まともな食品チェックもやってない役人の問題も追及して欲しいものだ。

 

日頃は規制でがんじがらめにしておいて、実際には何のチェックもしない。それどころか汚染米の事件では地方の役人と企業が裏でつるんでたんだから、こりゃもう犯罪でしょう。

 

そのくせ何かあったら偉そうに「民間企業に対して厳しく対応」するのだけど、自分に対する甘さは、それでよいのかい?と言いたくなる。

 

権利があって義務がなくて、失敗しても責任取らなくて良くて、犯罪行為を行っても罪には問われない。

 

そりゃあ「青年は公務員を目指す」になるわな、まったく。

 

写真は水と白ワインとお茶のトリオです。

 



tom_eastwind at 00:52│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | NZニュース

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