2008年10月13日
投資銀行と鳩の違い
11月08日の総選挙に向けて各党の選挙活動が盛んになっている。
ヘレンクラーク率いる労働党政権政府はお隣の豪州に次いで個人預金の全額保護を打ち出した。
これってニュージーランドでは画期的なことである。ニュージーランドは元々自己責任経済の国であり、民間会社が倒産しても一切面倒見ませんと明確にしていた。
去年から不動産事業に投資をしていたファイナンス会社が倒産した時も、政府は全く相手にせず。
ところが今回はヘレンクラーク首相も言うように、
「クラーク首相は演説の中で、無秩序で「強欲」な金融市場の体質が金融危機の発端となっていると非難し、今後国際社会は一致団結して、こういった体質が家族のために必死に働く一般の市民の生活を脅かすようなことがないようにしなければならないとも語った。」NZdaisukiより抜粋。
あくまでも太平洋を越えて来た津波であり、国家として責任を持って個人を守るのは当然のことである、となる。
このあたり、政府のやることはメリハリがはっきりしてて分かり易い。
元々ニュージーランド自体はサブプライムローン問題は殆ど抱えてない。兄貴分である豪州では少し経済が停滞気味ではあるが、どちらも実体経済としては十分にやっていけてるから、今回の政府の措置で国民の安心はかなり広がったと思う。
とは言ってもキーウィ、最初からそんなに不安そうでもなかったから今回の措置はどちらかと言うとNZ政府が世界の金融危機に共同で対処してますよって姿勢を見せたとも言える。
いずれにしても国民の預金はこれで守られるので、ニュージーランドにおいては今回の金融危機の一番大きな波は乗り切ったと言えるだろう。あとは北半球でどうなるか、だ。
これから1年以内に日本の地銀は5〜10行は吹っ飛ぶ。その時に日本政府がどのような対応をするのか?どうせやるなら麻生さん、今からニュージーランド並みに「国民の預金は全額国が保障します」と言ってしまえばどうなのだろうか?
実際問題として銀行が倒産しても日本政府としては全額補償をするしかないだろうし、それだったら今から公表したほうが余程効果があると思うのだが。
今日の帰りの車でラジオを聴いてたら、今回の金融危機もすっかりお笑いネタになってた。
おっちゃんっぽいキャラのアナウンサーが「さて、ちょっと軽いお話」と切り出してきた。
What the difference between invest bank and pigeon?
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