2008年10月19日
黒い太陽
この小説は2006年にはテレビ化されたくらいの「テレビ化しやすい」本だ。
単純なストーリーと帳尻合わせの時間軸で、「そりゃないでしょう」という部分がたくさんあるけど、ただ現場の緊迫感とかはよく伝わってくる。
この作者は、本当に元は何屋だったのか、てか本当に何でもやってたのではないかと思うくらい現場の雰囲気の書き込み方がすごい。
今までの作品に比べれば毒が少ないからテレビ化しやすいし、かといって一般の人々にはちょっと怖い夜の世界の話だから興味をもたれやすい。
本を読みながら男の馬鹿さ加減が出てくる場面では思わず「そうなんだよね、バカなんだよね」と頷いたりする。
てか、ずっと一人で本読んでる。朝から晩まで日本語を一言も喋ってないのは久しぶりか。