2008年10月18日
おひとりさまディナー
本日はお一人様ディナー。まさに自己責任なので、何もいう事なし。
テーブルのすぐ隣にはちっちゃな池がある。間接照明やロウソクがほのかに照らすオープンデッキレストランは、周囲すべてを中年の落ち着いたカップルに囲まれて、金曜日の夜だからそれなりに賑やかで、テーブルに案内されるまで5分ほどかかった。
でも客層の年齢が高いから全体的に静かで落ち着いてて、生ギターの弾き語りはノラ・ジョーンズのようで、これらが一つになって重力を作り、その重みが丁寧に仕上げられた天板から太い木製の柱を下ってきて床に下りてきているのが分かる。
目に見えない音がゆっくりと、まるで霧雨のようにゆっくりと地面に向かって沈み込んでいってるのが分かる。
Sound of Silence
夕方の雨が通り抜けて、涼しい風が吹いている。ほんとに静かで、隣のテーブルの話し声も聴こえるほどだししギターの弾き語りも耳に入ってるのに、何でだかとても静かだ。
音が闇に吸い込まれているんだな、光と共に。
夜は黒いんだ、光や音は昼間のものであり、世界は闇がベースなんだ、だから音楽とか光とかほどほどにしておけ、なんてか、そんなことを自然から語られてる感じ。
Because I am the Queen, 弾き語りで使われるフレーズがステージからテーブルまでゆっくりと波のように伝わってくるのがわかる。音の重さが見える、かな。
今朝獲れたかじきマグロのむっちりとした新鮮さを楽しみながら、あんまり楽しむ権利ないんだよなって思い出す。
毎回こうだ。失敗して反省して、もうしませんとか言いながら、また暫くしたら何か違う失敗をしている。
ただ、今回は本当に思った。生活態度変えなければ。要するに答はあるのだ。それも、いくつも答はあるのだ。それを選ばなかった僕の問題だ。
仕事が少し上手くいったからと調子に乗って自分に慢心して失敗をする。さいてーじゃんか。
おひとりさまディナーを白ワインと共に胃袋に流し込みながら、一体俺はどんなバカなのかと本気で考える夜。
このまま、闇に沈んでしまえ。