2008年10月19日
世界の終わり、あるいは始まり
これは、好き嫌いの別れる本。きちんと1足す1が2にならないと気がすまない正統派読書人には絶対ダメだろう。
かと言って私小説みたいなのが好きな人には出演者?の気持ちが書けこめていないので物足りない。
ミステリーでもない。推理小説でもない。私小説でもない。どう見ても、小学校の理科の教科書でもない。
じゃあ結局何なのか?ということになるけど、文字がたくさん書かれた小説であるとしか言いようがない。
読んで何かを得ることはあるか?1回だけならYes,2回目以降はどうか?と思う。じゃあ面白くなかったのかというと、1回だけなら面白い。けど何故か、読了したその晩に再度ぱらぱらっとめくってしまい、結局2回目も読んでしまった。
たぶんまあ、活字中毒人間がまとめ買いした中の一冊として、例えば焼き鳥やで鶏腿のタレがかかってるのばかり食ってる人間が、たまに銀杏やしいたけを食べるようなものか。
ただし普通の方にはお勧めしません。