2008年10月30日
東京
「いつもより長いですね、今回の滞在は」
クリスマスの飾り付けを始めたホテルのバーで、馴染みのバーテンダーさんに聞かれる。
今回は6泊なので、確かに長い。普通だったら木曜日に入って月曜日にOUTなんだけど、これも遠因はサブプライム問題だ。東京でのアポイントが増えたのだ。
これは一般世間の皆さんとは逆に、僕のビジネスにおいてはこれが追い風になっているということ。
「何でじゃ?どこもここも大変な騒ぎになっているのに!」となるのが普通だろうけど、お金って面白い動きをする。要するに現金の総量は変化しないので、ファンド等に投資をしていたお金は、今その逃げ先を探しているというのが実態であり、その逃げ先としてニュージーランドに目が付けられているのだ。
物凄い為替の動きでNZドルに思いっきり安値感が出てきて、更にNZの不動産価格の下落で、去年の1月と比較すれば住宅価格は四分の一くらいに下がったと言える。
今までは高値感があった住宅と為替が、二人でお手手繋いで下がってくれたのだから、こりゃもういくしかないっしょ!てな感じである。
そして、今回の円高はあくまで一時的であり、半年先を見れば凋落した円が見えてくる。ならば今のうちに資産のリスク分散を視野に入れて「NZドル運用」となってくるのも当然だろう。
いつもと比較しても、ファイナンス関連の問い合わせが3倍くらいに増えている。皆さん考えることは同じということだろうか。
偶然だが大手外資の方と話す機会があった。開店休業状態とのこと。周回遅れのNZですが、ここで一気に間合いが詰められそうです。