2008年11月19日

南向きの家

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最近はクイーンズタウンに行く機会が増えた。今年数えて見ると、もう5回くらい行ってる。そのうちの3回はスキーシーズン。

 

僕のニュージーランド生活はクイーンズタウンから始まり今も友達がクイーンズタウンでビジネスをしているんだけど、前回のクイーンズタウン出張の合間にアロータウンにも寄って観光地図を見てたら、

 

あれれ?クイーンズタウンは南向きの斜面にある街なんだ・・

 

てことに気づいた。こらあ、何年住んでたんだ!てな感じではあるが、自閉症の僕としては距離感や地理感が弱し。だから地図がうまく読めない。

 

でもってクイーンズタウンは冬場になると午後3時頃には暗くなることは経験で知っている。

 

コロネットピークスキー場は午後3時30分を過ぎると斜面が暗くなるのを知っている。

 

クイーンズタウンの湖を挟んだ反対側にあるケルビンハイツは日当たりが良いのを知っている。

 

いろんな事を断片的に知っているんだけど、その合計した理由が実はクイーンズタウンが南向きだってことが、頭の中に知識として入力されてなかったのだ。

 

こんなことってありませんか?自分の頭の中に入力されてたデータが、実は全然現実と整合性がなかったってこと。

 

例えば「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と思い込んでたとか。

 

例えばクライマックスってのは大声で泣く=CRYとMAXの造語と思ってたとか。

 

もっと言えば、南向きだから日当たりが良さそうとか?南半球の南向きは、北半球の北向きです。

 

そんなもんならかわいいもんで、太陽は地球の周りを回っていると本気で何百年間も思い込んでた人たちもいる。

 

実は人間の行動には必ずその原因があるのだけど、その原因認識自体が間違ってるからどれだけ行動してもうまくいかないなん〜んてことがある。別名、空回りという。

 

 

その地図を見てるとクイーンズタウンが南を向いているのが良く分かり、これは自分的には「コペルニクス的転回」と言える。

 

要するに思い込み。怖いな、けど実は多くの場合、人生ってこれで決まってるんじゃないかと思う。

 

世の中すべてのことを知ってしまえば誰が取る行動も必ず同じになるはず。だって合理的な答えはあまりたくさんの選択肢はないはずだから。

 

けど、ほとんど全ての人々が自分の生きてる世界の殆ど全てのことを知らないのが実情なので、自分の知識の中だけで答を出してしまい、それしかないと思い込んで行動を起こす。

 

けど、思い込みは勉強である程度は防ぐことが可能だと思う。そして時代は常に変化して進歩または退歩しているんだから、昨日の常識や知識は今日は通用しないなんてことがよくある。

 

そのためにも、常に自分の答えに疑問を持って毎日検証して学ぶことだな、つまり死ぬまで勉強と、アロータウンの地図を見ながら思った。

 

てか、俺だけですよね、こんなバカなこと考えるのは、あはは。



tom_eastwind at 00:30│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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