2009年01月14日

やじろべえ

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来生たかおが作り薬師丸ひろこが歌う「夢の途中」が頭の中でずっと回っている。

 

誰でもありますよね、何故か無意識に頭の中で繰り返しかかる音楽。これがなかなか止まらない。

 

けど、ふと気づいた時には他の音楽が回っている。

 

ほんとに久しぶりにお正月を自宅で迎えたので、そいでもって1月8日に出社しても取引先はまだ商売始めてないので、会社にいてもいつもの半分くらいしかReplyがない。街の雰囲気としては何だかまだ休みの途中みたい。

 

けど対顧客、つまり日本の部分では早速ガンガンと全力で回っていて、今日はあるお客様の自宅の改築作業の問題解決に出向く。

 

市役所の建設課と現場でやり取りなのだが、建設課の若くて人の良さそうな担当者と腰の曲がった住宅検査官のお爺ちゃんがやってきた。

 

このおじいちゃんが建築現場の仮の足場(鉄パイプを組み合わせただけのもの)をまるで曲芸師のようにすいすい登っていって問題点を指摘しては「あれがダメ、これがダメ」とダメ出ししていく。

 

市役所の職員もかなりびびって「あのさ、そこ、登らないほうがいいよ、大丈夫、下からでも見えるから」って言ってるのに、爺さん「何の」と言いながらすいすいと柱をくぐり遂には3階まで登っていく。

 

そして3階の鉄パイプ足場に腰掛けながら(洒落じゃなく本当に)パイプをくゆらせて一言。

 

「ふん。足場が弱いな」

 

このお爺さんはニュージーランド流に言うと「Good old Boy」である。つまり良い人だ。決まりを守り家族を大事にして一生懸命働いて真面目な人生を過ごして、そしていつもまっすぐ正面を見て、何をするにしても正面突破。

 

決して横の抜け道を探そうとか考えずに、「真実は勝つ」とばかりに直進する人たちなのだ。

 

この住宅に関しては屋根の雨漏りがありその修理が必要だったのだが、屋根まで上がったおじいさん、大きな声で

 

「こりゃいい!立派な屋根だ。よく出来てる。ほら、この雨どいにしても、屋根瓦から流れ落ちてきた雨がちゃんと樋に溜まって下に落ちないように出来てて、よしよし!」

 

と、バンバンと屋根の樋を叩いている。

 

あのねおじいさん、問題は雨どいではなくて瓦の下に防水シートを張ってないから部屋に雨漏りすることなんですよね。外側の樋の雨漏りは今のところ問題じゃないんですけどね。

 

けどっまあ、お爺さんはとても楽しそうに仕事をしているので、まあいいやこの件は後で市役所の若いお兄ちゃんに話をしておこう。

 

街に流れる空気ってのか、やっぱりその街を構成する人々の総和の「空気」によって「街の雰囲気」が出来上がっているんだと思う。

 

北半球は大変なことになってるけど首相はハワイでのんびり過ごし、政府が活動を再開するのは来週。

 

何だか、体の右半分がキーウィの空気に染まってのんびりとしてて、左半分が日本の今年の動きに乗っかってて「早く動かなくちゃ」と焦っている感じ。

 

けど、下手に動くと転びそう。

 

ぎこちない、やじろべえのようだ。



tom_eastwind at 00:16│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | NZの不動産および起業

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