2009年02月27日
大航海?大後悔?
今日は珍しく朝から移住起業チーム6名でのミーティング。
普段ぼくはほとんど会議と言うのをやらない。基本的な方向性だけ説明したら、あとは一人一人のやり方に任せるので、何かあれば首をつき合わせて「さあどうしましょう」と言う話にはならない。
世間で一般的に「なんにもせんむ」とか「能天気社長」と言われる人に近い。
前向きに進んで失敗すれば、それは問題なし。だから皆もあまり僕に聞いてこない。てか「だって聞いてもまともな答をくれませんからね、大体質問するたびに答が違うんで、聞いても無意味ですよね」というのが本音だそうだ。
企業の形態によって最適値は違うと思うので、うちではとにかく会議は時々。
今日は久しぶりにその「会議」をやった。今までうちが扱ったことのない新領域に乗り出すに当たって、その方向性をしっかり皆に理解してもらう為だ。
ニュージーランドと日本の間を専門として、主にNZの第一次産業を中心に貿易商社として乗り出す。
まずは羊肉。フランスのプレサレと同レベルの肉と言われる羊肉があると言われている。けどまだ食べていない。本当に旨いのか?日本人に合うのか?だめな場合はどのような対処策があるのか?そんな事を話し合う。
牛肉。これも、いかにしてNZの牛肉がブランド肉に出来るのか?厳しい検疫をどう通過するか。日本でどのような販売網を作るか?
漁業。日本の技術が発達しているのは分かるが、ではそれを誰にどのような形で提供していくのか?どうやって付加価値を高めていくのか?
大航海の時期である。
うちは数年に一度、こんな羅針盤も無い大海原に乗り出すことがある。その時はとにかく勘を磨いて、先々どんな波がやってくるか、とにかく先が読めないんだから目を拓いて毎日前進していくしかない。
けど、何もやらなければ大後悔。
何もやらずに後になって大変な目に遭ってきた人々をしこたま見てきているので、とにかく動いて見る。
考えても仕方ない。まずは一歩を踏み出すのみ。
丁度冬の雪山を登山するようなもので、次の一歩が雪被(せっぴ)なのか尾根なのか誰にも分からない。踏んで見て初めてわかる。
踏み抜いて滑落する前に足を戻す技術、堅いと読めたら強く踏み込んで前に行く技術は、この10年でいくらか学んだ気がする。
さてっと、やらねば。