2009年03月02日
Chicken on the Paper !
日本滞在中の小話。
ホテルで横になり手元の日本円を計算していると、りょうまくんが横に来て何気なくお札を眺めて、突然けらけらと笑い出す。
「Chicken on the paper!」
鶏?
一体何のことだと思って日本円の一万円札をもう一度良く見ると。
なるほど、鶏がいるではないか。
そう、これは一万円札に印刷された鳳凰の図柄の事を言ってるのだ。
けどりょうまくんは鳳凰なんて知らないし、キーウィなのでどうしても「CHICKEN」となってしまうのだろう。
毎日生活をする中で当たり前のようになっていることでも、キーウィの竜馬君から見れば全然違うものに見えるのだな。
それにしても鶏と紙かよ。ある意味紙幣の本来の価値を良く理解しているかもしれないな。
そう、紙幣とは紙切れであり、そこに鶏を書いて人々に「信用しろよ」って言ってるんだから国家ってのはたいしたもんだなと思う。
けどそれにしても紙切れに変わりはない。
だから国家としては信用を守る為にお札に関しては厳しくルールを適用している。偽札等を作ったりすると重い罪になるのもそれが理由だ。ちなみにこれ、3年以上って意味は執行猶予しませんよ、確実に実刑ですよって意味。
第148条(通貨偽造及び行使等)
[1] 行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は3年以上の懲役に処する。
[2]偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を行使し、又は行使の目的で人に交付し、若しくは輸入した者も、前項と同様とする。
だからお札は冗談でもチラシに印刷などしたりするとそれだけで違法である。冗談通じねえなとか言ったりしても、はいその通り、お札に関しては冗談では通用しないのです。
けどまあ、お札を見たらそれだけですごい!なんて思うんじゃなくて、本当は紙に書いた鶏なんだってことを時々思い出すほうが健全ではありますね。