2009年06月15日

ワークビザ

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★NZdaisukiより

 

ワークビザ取得がますます難しくなる?

 労働省が、ビザ取得に関係する Immidiate Skill Shortage List (ISSL)から615日より44の職種を削除することを決定した。

 その他87の職種は残されることとなるがその後も見直しを随時行っていく。

 今回は深刻さを増す失業率の高さから、より多くのニュージーランド人に仕事獲得を最優先させるため、Shortage List の中でもスキルの高さをあまり必要としないと判断した職種をリストから外したという。
 
 リストから外されたからとはいえ、雇用者はリストに載っていないスキルを持った海外からの就労者達を雇ってはいけないわけではない。

 実際に労働市場を調査した上で、現地では見つからなかったと移民局が判断した場合に限り、労働ビザが許可されることとなる。

社会   2009614

     終了

 

この記事の読み方。書いてることはすべて事実ですね。ニュージーランドでの失業率が高まれば、どんな国でも労働移民政策は変更するでしょう。

 

けど、さてここで考えて見よう労働移民政策。これって結局、ある一つの国が健全な労働力を得ようとして行う「こっちの水は甘いよ」的政策。

 

労働ビザと移民ビザの違いは、外国人を短期の労働者と見るか、つまりいずれは自国に戻る人々と考えるか、それともいずれは自国の生活者になる人と考えるかの違い。

 

日本ではまだこのあたりの区別が明確ではないし、だからこそ日本に住む外国人、特にブラジルからの労働移民に対して行政と市民の理解の違いが大きい気がする。

 

日本は純血主義が長く、移民慣れしていない国だからそりゃ仕方ない。

 

ニュージーランドの今回の決定は何もすべてのワークビザ希望者のドアを閉めたわけではなく、また能力のある人間のドアを閉めたわけではない。

 

このあたり、日本に住んでいる限り「さじ加減」の理解は難しいと思う。

 

今日もアグリビジネスで地元先住民であるMAORIと会議を持った。2時間近く、何か近い言葉で喋ってるようではあるが、彼らは白人の更に向うにいるって感じ。

 

彼らと喋っていると、「ビザ?おう、いつでもOKだ!」である。

 

この国は日本の田舎と同じで、法律を越えたところにいくらでも判断の要素がある。問題はそこに手を突っ込んで正しいボタンを押せるかどうかだ。

 

今月末にはもう少し上まで行く予定。そうなれば当社がやっているビジネスのほかの部門にも大きな影響が出せそうだ。

 

ただ言えること。ワークビザは、能力がない人間には出せないけど、この「能力」の内容について日本人が一般的に考える要素とキーウィが考える要素は全く違うってこと。

 

どこの国でも同じだけど、紙に書いてある法律や文章だけでは理解出来ないのがNZなのも事実である。



tom_eastwind at 20:59│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 移住相談

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