2009年07月02日

FISH!2

試食会1オークランドの地元で漁業に関係する業界の大御所の皆さんに足を運んでいただき本日「魚の試食会」は無事終了。

 

名刺交換をしてみると元閣僚やNZ最大の水産会社の社長、大手弁護士事務所のパートナーなど、随分大物ですね。

 

今回彼らに提案しているのは、流通改革システム。Quality Management System と一般的に呼ばれているけど、それの魚版である。

 

お魚社会である日本では江戸時代から魚を寿司で食べる等、漁法から始まって移動管理、血抜き、保存、そして食卓や魚屋さんへの提供まで様々な技術を持っている。

 

でも面白いことに多くの日本人は昔から魚に馴染んでいるので誰でもある程度までの魚の管理は理解出来てるし、知らない間にいろんな技術を構築している。それが各漁港や釣り宿、研究所などにばらばらにデータがある状態だ。

 

このようにあちこちに散らばっている「その地域の方法」を色々と組み合わせていけば、魚の一気通貫流通システムが出来上がる。

 

後はそれをいかにニュージーランドの流通システムに合わせるかである。漁法、保管方法、水温管理、配達、店での保存展示方法など、日本の方法はそのままでは通用しない。この国が持つ社会システムに合致するようにせねばならない。

 

特にニュージーランドでは国民の大多数を占める白人がつい最近まで生魚を食べる習慣が少なく、MAORIは生食ではなく燻製が中心だった為、管理とか保存と言う観念がまだ薄い。

 

非常に乱暴な言い方をすれば、彼らからすれば見たことも聞いたこともないし意味不明なことをこっちがやって、その結果美味しい魚がテーブルに出てくるのだから、「何じゃこりゃ?!」だ。

 

僕ら日本人からすれば子供の頃からやっていることの延長なのだけど、じゃあ何故今までこんな方法がニュージーランドで広まらなかったのか?

 

それには色んな理由があるけど、自分でやってみてその理由がよく分かったし、分かって見れば後はやり方次第だ。障壁の高いほうが参入者が少ないから競争も少ない。なるほどね〜って感じ。

 

試食会

 

とにかく21世紀は食料とエネルギーの世紀。そして食料が豊富なのがニュージーランドでエネルギーと国地下資源が豊富なのがオーストラリア。

伸びるじゃんか、この二つの国は。

 

間違いなく言えることは景気の良い街や上り坂の産業でビジネスをやっていれば食うに困ることはなく結構言いたいことも言えるし、とにかく楽しいということだ。

 

下り坂の斜陽産業業界、例えば日本の旅行業などでここ数年賃上げがあるか?次々と廃業が続くような業界で明るい明日が見えるか?

 

ニュージーランドではここ8年近く毎年賃上げがあって、今年はさすがに世界不況だからきついにしても、毎年10%近く賃上げがあった。

 

ここで新しいビジネスを起こすたびに、何だか明るい明日が見えるのだから、これは楽しい。だいいち仕事をしている連中(ビジネスのカウンターパーティ、提携先ってのかな、毎日顔を合わせる連中)の顔も、皆明るい。

 

「最近どうよ?」

「もう大変、どうしていいか分からん」

 

そんな言葉が繰り返される日本とは随分違うのが実態である。

 

もちろんこの波に乗り切れてない人もいるけど、そんな時でも社会がしっかりしているから彼らはセーフティネットで救われているからたいしたものである。

 

ちほえりっく試食会ではスタッフの努力の甲斐あって参加した皆さんから高い評価を頂いた。次はこれを具体的なビジネスとして企画に落とし込む作業だ。

 

このビジネスが面白いのは、魚がいけば次は肉、そして野菜、とにかく農業全体に同じビジネスモデルが持ち込めることだ。

 

更に何より良いのはこういう品質管理は日本人が一番得意とする分野であり、これからニュージーランドに移住を考える人がこのビジネスに参加することにより永住権も取得出来るし経済的にも自立できるという点だ。

 

もうちょっと時間はかかるけど、一年後の自分が見えるのがとても楽しいぞ。



tom_eastwind at 15:58│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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