2009年08月23日
B-Boyに恋したバレリーナ
ソウルでの仕事は2泊3日で3つのショーを見ることである。
3つとも今ソウルで最も有名なダンスショーで、特に最初の二つは常設劇場を持つ、日本人ツアーのオプショナルツアーに組み込まれるほどの超人気である。
「ナンタ」乱打と言う意味の韓国語。これはキッチンを舞台にした無言劇。厨房器具のみを使い素晴らしいパフォーマンスを見せる。日本人に一番人気で、観客の5割以上が日本人である。ソウルの夜の楽しみ方も随分変わったものだ。
「ジャンプ!」これは韓国武道と体操競技の要素と笑いをセットにして、とにかく90分の間一度も笑いを止めさせずに眼を釘付けにされる素晴らしい活劇ショーである。
そして最後が「B−Boyに恋したバレリーナ」である。これは最後発でありながら韓国では非常に人気が高く、前2作とは少し雰囲気が変わって、バレーとヒップホップと軽い恋の融合であるが、笑う場面よりも踊りそのもので勝負をする無言劇である。
それにしてもソウルでは一般向けのショーが実に活発である。
日本は何かを作るとどうしてもマニアックになってしまい、一般受けしないケースが多い。そして言う事が「世の中の奴は全く何も分かってない!」である。
それに比べてこの3つのショーはどれもが観客視点でいかに皆を喜ばせるかを徹底的に追及している。あれは出来ないとかこれは違うとか一切なしで、言葉やせりふに頼らずに誰が観ても楽しめる作り。
僕が今回打ち合わせをしたのはB−Boyである。このショーを日本でどうやって売るか、安定した興行となるか。早速東京に戻り、B−Boyをあるプロダクションに持ち込んだ。
日本は敷居が高いのでどこまで出来るか分からないけど、やるべし!です。