2009年10月06日

なごり雪

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スチュワート島でもいろんなことがあった。しかしありゃあいいな。持続する漁業をテーマに薬品を一切使わないで食糧生産をしているんだから。

 

そういえばこの会社の社長、冷凍技術にもかなりの自信を持っており、「うちの冷凍魚とその辺の市場で今日港に着いた魚を目隠しして食べてご覧、うちの方が美味いから」と言ってた。

 

そんなスチュワート島を離れて車でクイーンズタウンに移動する。この夜はいつものように友達の店で美味しいものを食わせてもらうが、レストランのシェフはどうしても「新鮮は冷凍より美味しい」と言う大前提ですべてを考えているから、いくらスチュワート島の魚の話をしてもあまり乗ってこない。

 

何でかな〜、先入観念じゃなくて素直に食べ比べてみれば良いのになと思う。

 

随分と冷え込む夜で、スキーシーズンも今週で終わり、もう春ですよって話だったのに、天気予報では晴天だったのに、何と翌朝眼が覚めてみると「大雪!」ではないですか。

 

クイーンズタウンで街の中に雪が降るのは1年に数回しかない。そのうちの一回ですか、今回は。

 

それにしても春が来るってのに、これはなごり雪ですかね。

 

何となく朝から「君が去ったホームに残り、落ちては溶ける雪を見ていた」と言う歌詞を思い出す。

 

農業か〜。やればやるほど次々と問題が出てきて、こりゃほんと、実に絡まりあった糸ですな。どこをどうやれば良いのか?経済的な問題だけでなく、公衆衛生、食料安全基準、国家としての食糧戦略、貿易、様々な問題に広がっていく。

 

そう言えばこの国の貿易大臣も農業にはずいぶん力を入れてたな、そりゃこの国は農業立国だもんな、そうだそうだ、そう言えば大臣との話の中で話題になった中川さん、最近お元気ですかねなどと思ってたら、何と中川氏の訃報。

 

親子二代にわたってですか・・・。

 

精神的に強くなければ政治家なんてやってられない。けど強いだけでは政治家として成功する事も出来ない。

 

父親の遺志を継いで選挙に出て、北海道では父親の元秘書である鈴木ムネオと争うような状態が続き、閣僚に入ったかと思えば次々と続出する問題。

 

一番最後は「もうろう会見」であるが、あれは「やらせ」であった等の発言がインターネットでかまびすしい。

 

一番有力な説は、米国が日本に押し付けようとしていた米国債100兆円を押し返す為に「たぬき寝入り」で話を誤魔化したとの事。

 

その後もヒラリークリントン米国債販売責任者が東京に来るってんですかさず辞任して何とか話をうやむやに持っていった。

 

結果的には50兆円程度の米国債購入をするようになったみたいだけど、その為には円を売ってドルを買わねばならない。その当時の為替を見ると、何故かその言葉が一致している。

 

こればかりは何が本当か分からない。親父が本当は誰に殺されたのか?やったのはロシアだって話もある。

 

政治家は様々な重い荷物を背負いながら長い坂を歩いていく。それは経営者にも通じる。誰にもかぶせる事が出来ない重い荷物、誰にも言えない話、そんなものすべてを抱えていくんだから大変だよね。

 

けどさ、死んだら終わりでしょう。九州人は死ぬ事を恐れる人種ではないけれど、自分で自分の命を絶つくらいなら相手と差し違えするくらいの気持ちはある。

 

戦争に負けて以来、日本は米国の従属国家となった。そりゃ戦争で負けたんだから仕方ない。けどさ、自分のところで死人を出すくらいなら毅然として「バカアメリカ野朗!」って言うべきじゃないかな。

 

けどそれが自民党では長い間のしがらみが出来てしまい、何もいえなくなっていた。

 

今回の民主党の勝利は国民さえ気づいていないかもしれないが、実は米国のくびきを離れて独立する最大の機会なのだ。この機会は55年間、一度も来なかった。機会がありそうな兆候があっても、その度に潰されてきた。

 

今回は選挙と言う形で日本人の独立の機会が巡ってきた。

 

中川さん、生きてたらこんな事もあるんだ、どうせなら自民党をやめて民主党に鞍替えすればよかったじゃんか。自分が死んでも何の問題も解決しないぞ。

 

もうちょっと生きてたら故郷の雪も降り始めてたのにね。故郷で何もかも忘れて雪かきでもしてたら、少しは違った気持ちになったかもしれないのにね。

 

彼の気持ちが少しは分かるし、だからこそ生き残って欲しかったのにな。

 

そんな事を考えながらホテルの部屋で仕事を一つ一つ処理していく。

 

オークランドに戻ったらなごり雪どころか更にドカ雪並みに仕事が溜まっているのだけど、とりあえず今日はこの雪を見ながら雪見仕事だ。



tom_eastwind at 15:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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