2010年01月26日

オッド・トーマスの受難

「足の怪我って、もしかしたらその痛み、痛風も入ってませんか?通常の捻挫の際に副作用で突起が出ることもあるようですよ」スタッフに聞かれて、ああ、そうかもしれないなって思い始めた。それほど、まだ痛い。

昨晩もベッドに入ったのが夜の10時過ぎ。「オッドトーマスの受難」をちょうど良い時間で読み終わったのでとっととベッドにもぐりこんだのだが、そこからがやばい。

足の痛みはかなり引いたとは言え、まだ腫れており急に動かすと物凄く痛くて冷や汗が出る。

でもってぼくは、あまり飲まずに寝ると、すぐに夢を見る癖がある。いろんな夢だけど、最近頭の中にある事がテーマとなり、大体活動的な?内容である。

昨日の第一回の夢等は、笑うしかない。ぼくがオークランドらしき森林の多い街で二階建ての家にいて、他の若い秘書数人と小沢氏から直接「秘密書類」を受け取り「きちんと捨てておけよ、にやり」とされるのだ。

その後、他の秘書と手分けして火にかけたり、何故か隣を流れる森林の中の泥のような沼に押し込んだりしているんだけど、スーツを着てて手が汚れるのがいやな僕は、泥の上をまたがっている枝の上に爪先立ちになって書類を放り込もうとする。

えいやっと右手を挙げた瞬間、体のバランスを壊してしまい、おおっと後ろにのけぞりかえりそうになり、お腹を中心にして、えいやって元に戻ろうとする。夢の中の行動がそのまま現実の僕の体を動かして、ベッドに上向けに寝てた僕は両手両足を一気に空中に向って突き出す!

ずっき〜ん!左足に激痛!ぶん殴られた痛み!これで完全に目が覚めて、それから10分くらいは冷や汗が出っぱなし。もちろん小沢さんも秘書も完全に姿を消している。

それから30分以上うとうとずきずきしてて、やっと次の眠気に襲われたとき、僕の体はロンドンに飛んでた。

その夢は切り裂きジャック。

来月にロンドン出張を予定しており、去年の秋にロンドンに行った時の古くて暗い街並みを思い出しながら、どんな風に仕事を進めていこうかなんて考えていたときだった。

僕の手元には小型ナイフ一本。薄暗いロンドンの街灯の下で、ぼんやりと前方から迫ってくる人影。

よく観ると一つではない。5人か?10人か?影の薄そうな人々がふらふらとしながら、その手には三々五々、出刃包丁だったり切り裂きようのナイフだったり細身のアーミーナイフだったり。

振り向いて反対の方向に逃げればよいのだけど、何故かそのナイフ集団に向って突っかかっていく。

手元のナイフは細く、正面の一人に刺している間に他の連中に後ろに回りこまれ、背中の腰のあたりからナイフがずぶりと差し込まれる。くそ!いってえ!すごい鈍痛が体を襲い、背中を回そうと腰をぐっとひねる、その瞬間!

ずっきーん!緊張して主軸になってた左足が思い切りベッドを蹴飛ばしていて、その痛みでまたも「がば〜っと!」目が覚めたのだ。

結局こんなのが朝まで続き、またも寝不足。

一昨日までは脳みそだけはしっかりしてたのだけど、寝不足が来ると疲れとダブルパンチで、こりゃ脳みそが止まってしまい結構きつい。

これはまあ、その理由の多くを週末の二日(実際には8時間程度か)で読み切った「オッドトーマスの受難」にあると指摘すれば、ディーン・クーンツを知らない人は「tomも遂に焼きが回ったかな、脳みその溶ける時期だな」と確信するだろうし、ディーン・クーンツをよく知っている人なら「え?そんな楽しみ方があるの?おれもやってみよ!」って思うだろう。

いずれにしてもぼくの真夏の夜の夢はこうやってオッドトーマスと共にあった。

オッドトーマスシリーズは後2冊あるそうだ。元々一冊で終わりの予定だったのが、読者の反応が良くて連作になったらしい。

4冊のうち2冊終了ってのが微妙だな。

テーブルについて最初の一杯のカクテルをびっくりしながら楽しみ、前菜で出てきた料理が途方もよらない、それも大皿ではない、スプーン料理の連続であるかのような美味しさの読み応え。

一つ一つの文章ごとに「付いてきてるかい(笑)?」って振り向いて笑いかけるオッドトーマス。「無理しなくてもいいよ、霊が見えるなんて、僕の方が変なんだもんね」

まさに彼はディーン・クーンツが創作した人物と言うよりも、オッドが彼のところにやってきて「僕のこと、本にしてもらっていいですか」って言ったような感じ。

昔、人間より大きな石を削っているある彫刻家に尋ねた人がいる。
「あなた、何をしているんですか?」
「石の中にいる美女を救い出してるのさ」

ある人には、他の人に見えないものが見える、その事実を認めるところからオッド・トーマスが始まります。

オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )
著者:ディーン・クーンツ
販売元:早川書房
発売日:2009-10-30
おすすめ度:4.0
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tom_eastwind at 14:19│Comments(0)TrackBack(0) 最近読んだ本  

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