2010年03月09日

未来の国から

b7527395.JPG未来からの提言・タバコ

大仰(おうぎょう)な書き方になったけど、禁煙都市に長く住む禁煙者からのメッセージ。

90年代は世界中何処でも皆がぷかぷかとタバコを吸ってた。とくに香港なんてどこに行ってもタバコだらけで、仕事が終わって家に帰ったら、服が臭くてたまらんという経験は日常だった。

ニュージーランドでもすべての公共機関や建物に禁煙条例が出たとき、どこのお店も大声で「うちを潰すつもりか!」と大騒ぎになった。

しかし結局は条例が導入され、せーのどん!で導入したもんだから、喫煙者は他のどこに行こうと条件が同じならと結局客足が落ちなかったと言う実績がある。

香港でも導入の際は大揉めになったそうだが(その頃ぼくは香港に住んでなかった)、結果的に一旦ルールが導入されるとそこは香港人、見事なまでにきちっと守って今ではどこも禁煙が当たり前、100年前からやってますみたいな顔で澄ましている。

日本では禁煙条例の導入にあたって徳島市の記事があった。

★記事抜粋開始

禁煙宣言事業所の制度は2008年4月にスタート。建物内や敷地内で全面禁煙に取り組む事業所を募り、福祉施設、医療機関、官公庁など、10年1月現在で391事業所を登録した。

 しかし、飲食店で登録されたのは、まだ10店だけ。喫煙者が禁煙店を避けがちなため、多くの飲食店は売り上げ減少を心配して、全面禁煙化に踏み切れないでいる。

 特に居酒屋は、客が比較的長時間、店内にいる場合が多いため、喫煙者は禁煙を嫌がるという。徳島市中洲町の居酒屋経営者(55)は「収入減を考えると禁煙にできない。お客さんの健康が第一とはいえ、経営が成り立たないと困る。法律や条令で店内禁煙を義務付けられたら従うが……」と話す。

 一方、同市籠屋町の「禁煙天国 おとなの居酒屋 可夢庵(かむあん)」は居酒屋では唯一の禁煙宣言事業所。山田全宏(まさひろ)店長(69)は1日にたばこ3箱を吸うヘビースモーカーだったが、6年前に狭心症を患って反省した。客の健康と、日本酒本来の香り、味を楽しんでもらうため、4年前の開店時から全面禁煙にした。

 当初は禁煙を嫌がる団体客が多く、オープン後1年間の売り上げは、予想の半分以下だった。山田店長は「これから店内禁煙にしようと思う店は、売り上げが5割減る覚悟がないと難しい」と話す。

 しかし、2年目から禁煙者や、料理と酒の味を気に入った客が口コミで増えて売り上げを伸ばし、今では喫煙者も訪れ、店内で我慢するという。居酒屋では不利と言われた全面禁煙化を、逆に店の特徴、強みにして受け入れられている。

 厚労省の「全面禁煙」通知は、飲食店、商店、遊技場、ホテル、官公庁といった不特定多数の人が集まる施設や、鉄道、タクシーなどの交通機関、子どもが利用する公共施設などが対象。全面禁煙が困難な場合、「当面の間、受動喫煙防止対策を進め、将来的には全面禁煙を目指すこと」と求めている。

 全面禁煙の取り組みについて、飯泉知事は「まずは社会全体で取り組む機運を盛り上げるのが重要。事業所や利用客の動向を注視し、県としての対策を考えたい」としている。
★抜粋終了

「収入減を考えると禁煙にできない。お客さんの健康が第一とはいえ、経営が成り立たないと困る」というのは、まさに経営者側の本音だろう。

お客さんの健康が第一という建前よりも自分の生き残りと言う本音で語ってくれるのが分かり易い。

けど、こういう事こそ政府が率先してシステムを導入しなければいけないものだ。禁煙に参加したお店が不利になるようなルールに誰が従うものか。

税金と同じで真面目に払った人がバカをみるようでは公平の観点からみても間違いであるのは明確だ。

日頃政府は自分勝手なことを国民に強制するくせに、こういうことだけは「いや、個人の自由が〜」とかでのらりくらり逃げている。

要するに禁煙を一気に導入しても手間はかかるし国民に文句を言われるし自分の利益にならないし、そんな「猫の首に鈴をつけるようなまね」はやりたくないってのが本音だろう。

ただこれは、どこのお店も長引く不況で大変な中、放置しておいてどうにかなる問題ではない。

タバコは間違いなく肺がんの原因であり体に良くないのは医学的にも証明されており、米国では医学的に肺がんになるという事実を知りながら販売していたタバコ会社が集団訴訟を起こされて天文学的な賠償金を取られている。

ならば日本では、例えば2010年7月20日(夏休み前、子供の健康を守る為)をもって政府の法令によって全面禁煙を導入、もし店の中でお客にタバコを吸わせたら、経営者を自殺幇助罪で逮捕するなんてのはどうだろう。

こういう罰則を付けてすべての公共の建物及びレストランを禁煙にしてしまえば、真面目な日本人のことですからあっと言う間に禁煙が普及されるだろう。

日頃は国に期待なんかしたくないし邪魔するなってのが僕の基本的発想だが、国民全体で不便を引き受けるのだから、これこそ国の積極的関与を期待したいところだ。

ただ言えることは、全面禁煙を導入したことでお店が潰れた例は少なくともニュージーランドや香港では存在しないし、日本でも全面禁煙で店がつぶれる事はあり得ない。

むしろこれを機会に綺麗な空気もメニューです、くらいのことをウリにするレストランが出てくるべきだと思う。ピンチはチャンス、使い方によってビジネスのスパイスにする、経営者にそれくらいの知恵がないと、禁煙以前の問題で店はぽしゃりますぜ。

写真はバルカンレーン、夏です。100年前にイギリスからやってきた移民が長い船旅の後にオークランドの土を踏んでこのあたりのホテルに泊まってたんですね。


tom_eastwind at 12:46│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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