2010年03月30日

中国ネタ2件

口臭予防へニンニク禁止 上海万博の警官に研修
2010.3.27 01:14
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100327/chn1003270114001-n1.htm

同じ事を韓国でやったら、「そんなの民族自律に反する!」とかなるだろな。オリンピックの時に犬料理屋が閉鎖されたのと同じ理屈。

同じ事を日本でやったら、「そんなの政府に言われてするようなことじゃない、当然の礼儀だろ!」となるだろな。

つまり韓国も日本も“犬”や“鯨”や“口臭”を問題にして民族の個性を問題にしたり「こうあるべきだ」とか「こうなるはずだ」の議論をする。

けど中国だとこれが上位下達、「政府が決めて政府が指示する」から一般市民は文句のいいようもないし議論にもならない。

その代わりにこの国ではどうあるべきかなんて「べき論」や「はず論」なんて“食えないネタ”よりも「上に政策あれば下に対策あり」で、目端の利く奴が効果のある口臭予防スプレーを日本のメーカーから緊急輸入し上海市政府にコネをつけて売りつけるだろう。

そしてそれを見た地元の会社は同じようなデザインのスプレーを緊急製造して日本製品の半額くらいで売るだろう、もちろんスプレーの中身はただの化学合成剤で作られたレモン味の水だ。

でもって日本のメーカーが「恐れながら、それってうちのコピーくない?」って文句を言う頃には万博も終了して、作ってたメーカーも「そんなもんうちが作ったんじゃないもんね」と知らんふりだし販売業者も「あ、それ、おれに関係ないもんね」で終わり。

もちろんこれにはオチがあり、レモン味の水と言いながらも実は農薬が使われたりして、万博終了後に「あのスプレーを使ったら舌が痺れて唇がはれ上がった!」とか新聞に取り上げられて日本のメーカーが最初に攻撃対象となる。

でもって日本のメーカーが事実関係を調べもせずに「当社の製品につきましてお客様に多大なご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」なんてドメスティック危機管理方式で最初に謝るもんだからそこで日本のメーカーの「犯罪」が確定して「日本製品不買運動」が起こる。

賠償請求を食らって不買運動を起こされて、それが日本国内でも反響を呼びメーカーの売上は激減、さあ大変だ。でもって半年くらいしてやっと真実が判明する頃は世間の誰もがそんな事件を忘れている。

けどそんな時でも中国の会社はけろっとしたもので、またもせっせと世界で売れてる商品を見つけては中国でコピー製品を作ってお金儲けしているって絵図である。

あげくにお金が儲かったらそのまま海外に飛んで、例えばニュージーランドの永住権申請とかしちゃったりして、なんてのが現実である。結局一人取り残されてバカを見るのが日本企業であるのがいつもの絵柄であることも事実だ。

問題点は明確であり、日本人の気質として「最初はなめてかかり最後には脅えてしまい」と言う、いずれにしても誰が相手か何が問題かを理解も把握もしようとせずにドメスティックに構築された自分の感情だけで判断するから、初動捜査も間違うし事後処理も間違ってしまい、結局は自分に直接関係ない事でも自分が一番被害を蒙るという点である。

それを美徳とするならばそれでも良い。「騙されるほうが騙すより素晴らしい」と思うのはよいが、ならば外国でビジネスをすると言うのも考えないほうが良い。

日本の森と水、むさぼる外資 埼玉や山梨でも山林買収を打診
2010.3.29 01:07

先週のニュースでもニュージーランドの土地や牧場を中国資本が買収し始めている問題で、ジョン・キー首相が「大丈夫、あいつらにもニュージーランドのルールは守らせる」と言ってた。

野党はこれに対して「中国にニュージーランドの農作物生産基準をどれだけ守らせる事が出来るのか?」と非常に不満げである。

どこの国もよく分かってる、一旦中国が乗り出してきたらその資本と行動力であっと言う間に市場を占拠してしまうだろうって事を。

僕はよく日本でもこの話をする。資源が限られた国が出来る事は、今のうちに海外の土地や畑を購入して実質的に自分の食料を確保する事だって。

けど、この話をすると誰もが「いや〜、そりゃこんな問題が〜」とか「いやいや、実際にはこうで〜」と言って必ずNOとなる。

ところが同じ連中が場所を変えて飲み屋なんかで政治ネタを話していると、「日本はもっと国際化しなきゃ」とか「食料自給率が低いのは問題だ!」なんて言ってる。

要するに誰も危機感を持たないし他人任せであり、自分では何も考えようとしないし行動しようともしない。けど飲み屋で文句だけは一人前にしゃべって自己満足に浸っているのだ。

けど中国は常に危機意識を持って国家運営をやっているから、アフリカの土地も買うしニュージーランドの土地も買う、トンガでは衛星を飛ばしているし、とにかく自国内の開発だけでなく世界を視野に入れてどんどん「領土拡大」を行っている。

このあたり、国民性の違いと言うよりも危機感の違いである。

日本にいると日本語が通じるし居心地いいもんね、ましてや1億人の国内消費があるんだから海外なんて見る必要もないってのが殆どの日本人の考える事だろう。

「べき論」とか「はず論」に拘り現実を見ようともせずに日本の携帯電話はガラパゴス化して世界で全く見向きされなくなったのだが、個人ならまだ間に合う。海外に農地を一つくらい買うとか永住権取るとかで自分の生き残る場所や食料を自分で確保すべきだろう。


tom_eastwind at 09:46│Comments(0)TrackBack(0)

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