2010年05月22日

Those were the days

ロンドン二日目の夜はソーホーに出かける。
たまたま入ったパブでかかっていた古い歌。

Mary Hopkinsの名曲。まさに青春の光と影を見事に歌いきるのだけど、今の僕から見ればこれはいつの時代も同じだと思ってしまう。


Once upon a time there was a tavern,
Where we used to raise a glass or two.
Remember how we laughed away the hours,
And dreamed of all the great things we would do.
Refrain:
Those were the days my friend,
We'd thought they'd never end,
We'd sing and dance for-ever and a day,
We'd live the life we choose,
We'd fight and never lose,
For we were young and sure to have our way.
Lalala lah lala, lalala lah lala
Those were the days, oh yes, those were the days.

いつの時代も振り返ってみれば美しくもろく、けれど間違いなく自分はその時代を生き抜いてきた、そんな感慨を歌詞に込めて彼女は歌うのだけど、その声が実に良い。

細くて切れそうな声なんだけどそれがブルースではない切なさを醸し出してくれて、自宅で夜一人で聴いてると居間で横たえてる体がそのまま“あの頃”に戻ってしまう感覚である。

けれどこの歌をビジネスと言う観点から見るとまた面白い。

過去の繁栄を謳歌した多くのビジネスやビジネスパーソンが時代の波について来れずに次々と脱落していく。昔みんなで肩を並べて楽しくやってたのに、振り返ってみればいつの間にか自分ひとり。

昔仲間と通ってたあの店に行っても、今は誰もいない。そこには過去の思い出だけが残ってて、なんだか一回り小さくなったように感じてしまうその店。

まさにそのような状況なのが今の日本やオークランドの日本人社会であろう。縮小していく中で何の解決手段もなくとりあえず今日は食えるからいいや、もうすぐしたら年金もあるしな、なんて後ろ向き志向で生きている。

生き残るのは変化に対応出来る人間だけだ、いつの時代もそう言われてきたし、彼らだって若い頃は「おいおっさん、駄目だよ変化しなきゃ!」なんて言ってニュージーランドにやってきたのだ。

ところがいつの間にか彼らも年を取り「おっさん」になっていくと、だんだんと色んな事が億劫になってきたり変化を嫌がったりして、温かい布団の中から出ようとしない日々が続くようになる。

そして気付いた時には時すでに遅し、今の自分はあの頃の自分が駄目出ししてた人間じゃあねえかよ。

変化する限り捨てていく事が必要になる。けど、あまりにしがらみがあってそんなことが出来ない、そうなったら過去のしがらみと一緒にどんどん時代から取り残されていくしかない。

この歌は発売当時全世界で500万枚の大ヒットとなった。元歌はロシアの民謡でポールマッカートニーが編曲をしたそうだ。

Those were the days my friend
ぼくはまだ過去と一緒に沈むのは早すぎる。だから悪いけど先に行くよ。

ピカデリー広場銅像青空

tom_eastwind at 23:49│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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