2010年05月25日

上海でもオークランドでも

42c514bb.jpg日本では、中国ビジネスに対する熱が、高まっている。中国のことを知ろうと努力しないで、日本の常識、日本の感覚だけで、中国ビジネスを行ないたいと思っても、成功する確率は、ほぼないのである。
中国でビジネスをするならば、中国ビジネスについての基本を学ぶこと。そして、語学を学び、そして、現地、中国人の利益を考えることが、中国ビジネスを成功させるための鍵になる。

http://news.livedoor.com/article/detail/4796556/

上海で企業進出のコンサルティングをしている方のブログ。

まさに書いている通りで、これは世界中どこでも全く同じである。ところがこの簡単な理屈が分からずに日本でちょっと当てたからって海外進出なんて思いつく日本人が多いのも事実。

今回の日本でも一番感じるのが、やっぱり殆どの日本人は井の中の蛙であり、ちっちゃな偶然の結果である”Beginners luck” だけで「おれはどこでも成功出来る」と本気で思い込んでいることである。

まあ自分が思い込むのは勝手だしそれを自分の金でやるのだから何もいう事はないが、そういう人を全否定して駄目出しをすると、ビジネスのレベルではなく個人的に本気で怒り出すから困ったものだ。

別にあなたの個性を否定しているわけではないしあなたの性格が悪いといってるわけではない、ただ単純にあなたのビジネスモデルが間違っていると指摘しているだけだ。

なのに本人からすればまるで自分の存在そのものを否定されたように怒り出すのだ。

まあさ、井の中の蛙は大海を見たことないんだから何を言っても仕方がないんだけど、怒るならおれ相手じゃなくて日本国政府文部科学省の教育システムにしてほしいものだ。

現在の教育システムが日本人をバカに育てる為のシステムなのは明快だし、それを好きな人がそのシステムに乗っかって子供をバカに育てるのに何のハンタイもしない。ただそうやって育った子供が偶然の成功で調子に乗って海外に出ようとすると、世界標準では思いっきりバカにされて叩き潰されるだけだ。

ニュージーランドでもこういう勘違い連中は多い。大体において飲み屋で見かけるケースでは、キーウィとたどたどしい英語で親しげにしゃべってるんだけど、内容は意味不明、でもって半年くらいしたら姿を消す、その後に聞いてみると「ビジネスに失敗したらしい」ってこと。

だ〜から、最初から分かりきっていることなのに、日本の学校教育を受けてしまうとバカなことがバカなことと分からなくなってしまい、人を舞い上がらせてしまうのである。

そして困ったちゃんの周囲には彼や彼女を追従して褒め上げてハシゴを上がらせておいて後になって「おれ、知らん」とばかりにはしごを外す連中が必ず存在する。

自分の眼でモノを見る、自分の頭で考える、そんな基本が出来ていないから、てか子供の頃に持ってた基本的な能力を学校教育の結果として消された人々を哀れとは思うが、かと言っていちいちこっちが相手をする事も出来ない。

文句があるならあなたの国の教育システムを信じてあなたを学校に送った親と、それを何の疑問もなく受け入れた自分に言ってくださいって感じな東京。


tom_eastwind at 15:08│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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