2010年06月03日

鳩山辞任 転進

それにしても突然だけど、よく聞けばオバマ大統領と電話で話した後に突然辞任を決めたようだ。

ここに至る経緯でマスコミは「食言」だとか「いい加減」だとか書きたい放題だし、中には「やっぱりあの人は」みたいな批判が出ている。

うーむ、書くのは自由だけど、自分の書いている文章がこれからもずっと残ると言うことを前提に書いているのかな?と思ったりする。おそらく考えてないだろう、今すぐの記事ねたが欲しくて広告欲しさに記事を書くんだから、あまり先のことは考えてないと思う。

今まで日本の首相が米国によって首を挿げ替えられたりしたことは何度もある。

丁度同じ日の記事に米国のグアム移転予算が大幅に削減された記事が小さく載ってた。

ではこんな読みはどうだろう?

元々対米追従外交を止めて米中等距離外交を行いたい小沢と、彼に付き従って役者をやってる鳩山。小沢が書いた筋書きは、鳩山があっちこっちに調子の良い事を言いふらして世間の眼を沖縄に向けさせて、沖縄自身も基地反対、その他の県も基地反対のムードにして、一旦普天間にしておいて世間から強力な批判を浴びる、その後にもう一回態度を変えて「米国に申し入れる、日本としてはこれ以上米軍基地を思いやり予算で抱えたくない、出て行ってくれ」とやる。

時期的には6月中旬、この大見得を切って世間をびっくりさせて「やっぱり宇宙人!」とか「二枚舌どころか三枚舌!」とびっくりさせながら世間の評価を勝ち取り参院選では「日本を米国から救った英雄」の切り口で選挙に勝利する。

こうやって政権を磐石にしてからは、富裕層に対する資産課税の強化を行い、返す刀で消費税の導入、最終的には国債の個人購入に持ち込んで国の負債をすべて個人に移してからインフレーションを起こして国家財政を一気に黒字化する。

こういう筋書きであれば日本は復活するし、米中平等外交が成立する。

ところがそんな小沢のやり口に乗っかって米国の金づるである日本を手放したくないオバマとしては、伝家の宝刀を抜く。

「田中(カクエイ)さんに、なりたいのですか?」それが昨日の電話会談だとすれば。

スキャンダルを作らせれば東京地検よりも数段上の技術を持つ米国CIAを使えば、いつでも小沢と鳩山を政治の世界から追い落とせる。最悪の場合、実際に死んでもらう事もある。

そうやって脅かされれば小沢、自分の師匠である田中の晩年を良く知っているから、「よっしゃ、ここまで米国を引っ張ったが、一時転進である」と鳩山に伝え、二人で同時に「一時転進=退却」を図ったのではないか。

こう考えるのは、ぼくはどうしても物事をすべて戦争の戦術や戦略で見る癖があり、尚且つ政治の世界はまさに戦争であり、現在の米国と日本の関係は戦争によって起こったからだ。

国会議員程度ならばかも多いが、そいつらを取り仕切るのはバカでは出来ない。政党経営能力が必要であり、そいつらがバカでない事だけは分かる。

であれば彼ら政党指導者がテレビで面白おかしく語られるようなバカであるはずがないのも普通に考えれば分かる事だ。

であればもっと違った物差しを当ててみればそこには自然と「今回はやり過ぎた鳩山と小沢が一時退却した」と読むのが一番自然ではないか。

次に菅さんが来るかどうか分からないが、いずれにしても問題は次の参院選である。ここで小沢軍団が勝利すれば米国は一歩引くしかない。もちろん小沢は当分米国に直接攻撃はかけないだろう、その代わり国内で思いっきり社会主義化する方針を米国に止めさせることもさせないはずだ。

「何故なら私の率いる民主党が勝利したのが民意ですからね」そう言って小沢は上にも書いたが富裕層向け資産課税、消費税導入、インフレの三本柱で日本国経済の復活を狙うだろう。

その間数年は米国に刃が向くことはない。米国だって刃が向かずに上納金を貰えば良いのだから、これ以上小沢と鳩山を追い詰める事もない。

第一米国の中でも小沢の「日本独立」を容認しているグループもあるのだ。ここで小沢を追い詰めて潰せば政治的混乱が起きる、その結果将来日本が米国のお荷物になる可能性もある。

そう考えれば小沢を残しておいたほうが良い、そう判断しただろうし、ギロチンに首を載せられた小沢も最後に「ごめん、ちょっとやり過ぎた、暫く引っ込むわい」と幹事長を辞任したのだから、それ以上はないだろうと踏んでいると思う。

まあ、こう考えてみるとまさに政治は魔物であるが、まさに戦争である。小沢は今回の戦闘で負けを認めて撤退した。しかし7月には再度攻勢をかけて戦術的勝利を得るほうを選んだのだ。

戦いには3つある。個人的な力技で殴りあうのが戦闘、集団で一定の時間と一定の場所の所有権を争うのが戦術、最終的に自分の欲しいものを奪い取るのが戦略である。

戦いの第一幕は充分な戦略の元に沖縄と言う戦場で弱兵の小沢が米国にゲリラ戦争を仕掛けた。結果的に米国が力技で小沢を追い出した。ここまではある程度読み通りだ。

小沢は次の戦闘と戦場を頭に入れて計算している。そこは参院選だ。ここで米国が直接的に選挙戦で仕掛けてくることはないと読んでいる。ここで勝利する為に沖縄で一時撤退。

日本全体を見てみれば、ここで小沢を残せたのは正解であるし、最後の最後に米軍攻勢からさらっと身をかわした小沢の技も見事なものだと思う。などとうがってみる今日。


tom_eastwind at 18:25│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本ニュース

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