2010年06月04日

夢で見ること

オークランドに帰ったその日からいつものオークランド生活パターンに戻ったので、あっと言う間に調子良くなる。

出張時の後半は体に悪い気がたまるのだろう、結構ばててしまい、大好きな本を読んでても文字が全然頭に入ってこない。

おまけに普段以上に食欲がなくなるから(つまり普通の人の一日一食程度)になり、ますます調子悪くなる。こういう時は出来るだけ部屋に篭ってどんべー食って仕事をするかバーでサラダをおかずに一人で飲んでるのが一番良い。人と話すと相手を不快にさせてしまい、何も良い事はない。

それに比べるとオークランドでは夜9時には自宅の心地よいベッドで寝れるのですんごい気持ちよく、仕事もはかどる。

そうそう、この一週間は特に新しい状態に突入。毎晩9時に寝るのだけど、時計で測ったように必ず朝の3時に目が覚める。眠れないってんじゃなくて、もう充分眠った、さあ働くぞって感じ。

この場合の“働く”とは日本にいた頃から同じで、目が覚めても暫くはベッドの中にいて頭だけで仕事をするのだ。

こういう時の頭は不思議なもので、脳みそがほぼPCと同じ動きをする。

頭の中の画面にまず最初のファイルが出てきて昨日までの経緯と問題点がヨコナガのカレンダーがヘッドに来てその下に箇条書きのワードファイルが添付されている。ワードの文章に目を合わせると画像や動画が出てきてデータ補足を行う。

経緯と問題点を把握、整理を行い明日以降の行動指針を作り、そのままファイルに戻す。すると自動保存されてまた次のファイルが出てきて、と言う状態だ。

こういうのを1〜2時間程度やって、そのままベッドでもう一度寝て6時30分過ぎに起きるのだけど、大体最後の1時間は半覚醒状態なので必ずクリアーで頭の中に残っている事をテーマに殆ど現実と同じような感じの夢を見る。

でもって今日の話は昨日に続くんだけど、こんな事を考えていた。

いま日本では普天間問題で鳩山が辞めて新体制で誰が首相になるかとかやっているけど、おいおい、世界からすれば今誰が日本の首相になるかよりも遥かに大きな問題が、北朝鮮と韓国が一触即発の状態になっており、偶発事故が一つでも起こればそのまま38度線を越えて北朝鮮がソウルの街になだれ込む事は間違いないと言う状況である。

海を隔てた隣の国でたった今戦争が起ころうとしているのに、一般マスコミは「海兵隊が日本を助けてくれるから」とか平気でバカ言ってるし対米追従派は海外に目を向けずにどうやって鳩山と小沢を追い落とすかと内政に一生懸命、一般国民は「おきなわ?しらねえよ」と耳にヘッドフォンを当てて電車で他人の迷惑を無視して足をだらっと広げている状況である。

けどもし戦争が起こったら確実に日本は巻き込まれる。北朝鮮からすれば韓国は奪還すべき故国であり韓国を軍事支配する米国は敵であり、その敵の供給基地となっているのが日本なんだから、戦争が始まれば供給を断ち切るために日本を攻撃するのは当然だ。

それも朝鮮半島は土地と人々を支配する為だから下手に爆弾を落す事は出来ないが、占領する気もなければ占領できる力もなく、更に歴史的納得性もない日本はミサイルを叩き込んで土地が吹っ飛んでも痛くも痒くもない、むしろ日本人に対して「戦争から手を引け、でないとまたミサイルを撃ち込むぞ」と脅迫出来る最高のソフトターゲットなのである。

半分寝ぼけた頭で北朝鮮から見た軍事作戦を想像してみる。まず38度線から攻め込む“Xデイ”を決めてそれに合わせて「偶発事件」を捏造する。そして38度線から陸軍部隊が侵攻すると同時刻にノドンやテポドンというミサイルを日本の敦賀、新潟、浜岡原発に向けて発射する。一つの原発につき10発づつ撃ちこむ。

このミサイルは日米に対する牽制であり本丸はソウルである。戦車と歩兵輸送車で一気にソウルに押し入った北朝鮮軍は予め送り込んでいたスパイの手引きで放送局、国会、政府などを次々と押さえていく。

そして数時間のうちにソウルを制圧して勝利宣言、新しい国境をソウルの南に設定して、「さて、韓国の皆さん、ゆっくり話し合いましょう、50年くらいかけてな」とやる。

次の侵攻までは韓国の首都は釜山に置くしかないだろう、55年前の朝鮮戦争の時のように。これで当面の支配は終了である。あとは北朝鮮の親玉である中国と韓国の親玉である米国の話し合いに持ち込まれる。

しかし日本。飛んで来たミサイルに対してどう対抗するか。

現在の日本に装備されているミサイル迎撃装置であるパトリオットでは、10発のうち打ち落とせても精々が5発だろう。何せ発射されたのを気付いて対応するまでに数分しかないし、迎撃能力の低さはイラク戦争の際にイスラエルに撃ち込まれたミサイルを防ぐ事が出来ずに多くのイスラエル人死者を出してしまった事でも知られている。

浜岡原発の上に飛んで来たミサイル、数機はパトリオットが撃墜するものの、残ったミサイルは核燃料の入った工場に向って突っ込んでいく。

分厚いコンクリートの壁もミサイルを防ぐ事は出来ず破壊され、精密に作られた核燃料制御棒が故障、更に緊急燃料棒抜き出し装置も破壊され緊急停止装置も作動せず、核燃料は次々と高熱を発して遂に臨界点に達する。すると、

ドッカーン!

その瞬間、浜岡原発の周囲数キロに渡って炎が一気に走りぬける、そして一瞬後に酸素を無くした炎が消えると同時に周囲のすべての灰を吸い上げたきのこ雲が御前崎の上空にぽっかりと正体を現す。

その時風が西から東に吹きぬけ始める、そして数十分のうちに放射能にまみれた死の灰が東京の空に飛んできて人々の上に舞い堕ちて行く。

放射能。すぐにその場で発症する人は数日のうちに髪は抜け歯はぼろぼろになり皮膚は血だらけになって死んでいく・・・・・。

おお、いつの間にか半分寝ぼけた頭が夢の中に入り込んでしまった。

現実問題としては浜岡にミサイルを撃ち込むのは日本を戦争から手を引かせる最後の手段になるであろう。しかし敦賀や新潟であれば被害は限定されている割に効果はでかい。

また世界に対しても「日本が米国の補充基地になっているから攻撃するんだ」と言えば、それなりに理屈も通る。

つまりその気になればいつでも北朝鮮は日本を攻撃出来るし、それに対して米海兵隊は日本人を守る気持ちもなければ装備もないのであり、そんな状態なのに当人の日本人は一生懸命内向きに足の引っ張り合いや無関心で対応している。

いっぺんくらい目の前で爆弾落されてみろ、家族を殺されてみろ、そしたら本当に平和の有難さが分かるし平和を守る為にはしょうもない小理屈を並べてどうのこうのってんじゃなく、自分で行動するしかないってのをよく理解できる。ぼくは家族を守る為に出来る限りの事をする。

結局突き詰めて言えば平和を守る為には相手と同程度の武装は常に必要であり、その武装を他人に任せてしまえば最後に後悔するのは自分だと言うことになる。普天間問題を政治化せずに、これを機会に日本全体でもう一度平和と国防を考えるときであろう。


tom_eastwind at 17:11│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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