2010年10月02日

悪しき隣人

★記事開始
民主党の枝野幸男幹事長代理は2日、さいたま市で講演し、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関連し、中国を「悪しき隣人」と呼ぶなど、厳しい批判を展開した。

枝野氏は「悪しき隣人でも、隣人だからそれなりの付き合いをしなければならない。だが、この国と、例えば米国や韓国と同じように信頼関係をもって物事を前に進めることを期待する方がおかしい」と述べた。

 日中が目指す「戦略的互恵関係」についても、「外交的な美辞麗句は良いが、本当に日本のパートナーになりうるのか。政治体制が違い、私たちにとって当たり前の法治主義がない」と指摘。「法治主義の通らない国だから、突然、身柄を拘束される。そんな国と経済的なパートナーシップを組む企業は、よほどのお人よしだ」とも語った。

 枝野氏は講演後、中国を「悪しき隣人」と呼んだことについて記者団に聞かれると、「良い隣人だと思うか?」と反論した。
(2010年10月2日20時02分 読売新聞)
★全文終了

う〜ん、日本が法治主義?まさに現在その法を実行する立場の人間が自分勝手に証拠を改ざんして無実の人間を逮捕拘留しておいてマスコミはそれを犯罪者として扱い、内部で身内の犯罪を訴えるものが出てきても無視して裁判を継続するような国家組織があるのが法治主義ですかい?

今までもどれだけ無実の人間が検察の作った筋書きに合わせて逮捕されて刑務所に送り込まれたことか。そんな事を考えればよくも法治主義などと恥ずかしくもなく言えるものだ。

そりゃ中国だって共産党が無茶苦茶をやるのは周知の事実だ。法輪功やチベット問題等山積みだけど、だからと言って日本が法治主義というのは、この時期にはふさわしくない言葉だと思うな。

何度も書くけど、今の日本で皆がいろんな意見を言うのは自由だけど、自分が公の場所で発言した言葉に対して直接責任は取れるのかという事。

戦争はお互いに愛国を言い出したらすぐに始まる、非常に危険な感情である。特に今回のようにどこかの一部の人間が自分個人の利益の為に日本全体を危機に晒すような事になった場合、その尻馬に乗っかった君は戦後に責任を取れるのかって事。

実際に大東亜戦争の最中に軍隊を誉めそやした朝日新聞などのマスコミは戦後にどれだけの責任を取っただろうか?全く取ってない。書きたいだけ書いて言いたいこと言って、普通に「この戦争おかしいよ、ちょっとやめて話しようよ」って人々に「売国奴」とか「裏切り者」ってレッテルを貼り付けて戦地に送り出して殺した。

けれど戦後は手のひらを返して平和平和と騒ぎまくり、今に至っても何の責任も取っていない。それどころか今でも鶏インフルエンザの際には真面目で一生懸命働いていた老夫婦を自殺に追い込み自分たちは高給を稼ぎながら社会の木鐸としての役目を全く果たさず目先のカネにうろちょろしているのが現状だ。そんな連中が偉そうに今回の尖閣諸島問題を語れるのか?

今も多くの自称評論家やマスコミが中国の行動を非難しているが、それ以上の多くの中国メディアが日本を非難しているのは知ってるだろうか?その結果として最初は単なる威嚇行動だったのが、相手の胸にこっちの胸をぶつけて、次は相手の頭を小突いて、そしてぶん殴りあいが始まって、最後には殺し合いになる。

尖閣諸島の問題は今まさに政治問題になっている。これは現在の歴史で見れば日本の領土と言えるのだしその立場で交渉するのは当然であるが、相手だって次々と言い分を出してきているのだ、自分だけが正しいという姿勢では何も話が進むわけがない。

「中国の方が“自分だけ正しい”と言ってるじゃないか、だからおれたちも主張すべきだ」と言う真面目な人々の話もよく分かる。

けれどもう少し中国人の事を知ってほしい。彼らは何があっても常に「自分だけ正しい」と言う民族でありそのような応答辞令の言語なのだ。腹の中では常に落としどころを探しながら、しかし最後まで表面的には自分の主張を一歩も曲げないという姿勢である。

つまり「突っ張ること」がすでに駆け引きなのだ。ところが日本人は自分が主張するときは本気で主張するから落しどころなんてない、相手が引くかこっちが物理的に負けるかまで戦う。

これは「主張」と言う表現の持つ意味合いのずれなのだが、これがお互いの国で分かっていない。日本人にとっては命を賭けてでも主張するようなことでも中国人からすればすべてが駆け引きの材料でしかない。

つまり尖閣諸島問題で本気で熱くなってしまえば、中国側からすれば「オマエ、本気か?」となるわけであり駆け引きの限度を越えてそのまま戦争に突入することになる。

この、モノ作りに一生懸命になって個人利益のためでなく真理の為に議論をする人々と、議論は所詮自分の手元にいくら金が残るかって考えて、その代わり本気で自分の意見を通すときは一切の利害を無視してチベットに襲い掛かるように突然殴りかかってくる隣人との「主張」や「意識」の違いをしっかり理解してから事に当たるべきである。

このあたりをきちんと整理してまとめていくのが外交であるが、今回はどうも外交がうまく働いていない。まるで民主党のお手並み拝見と言った感じである。まるで民間から中国大使になった丹羽さんと民主党を追い込んでおいて「ほら、だから官僚が大事でしょ」とでも言いたいのだろうか。

そしてこの「悪しき隣人」発言はやばい。枝野さんがどのような背景でこんな事やったのか分からないが、中国と日本の関係を悪くして米国従属を継続したい人々が日中関係をぶっ壊したいのかと思うしかない。

とにかく冷静に考えて欲しい。隣国とは隣人である。あなたが飛騨の山中の数百年続く農家に生まれて山持ちであり、隣家も同じように土地持ちであるが、お互いに何十代も続くうちに隣家と当家の山の境が分からなくなった、そんな時にどうするかって事だ。

今回は日本に分があるとしても、だからなんだ?これで希土類レアアースを止められたら?北朝鮮を嗾けられたら?要するにこの問題は国内問題ではなく外交問題なのだ。それも、2000年前から現在まで漢字や仏教文化を共有している隣家であり、これから数百年先も間違いなく隣にいる人々なのだ。

彼らは僕らを助けることもあれば、僕らが彼らを助けることもある。一番いけないのは隣家に対する礼儀を失って暴挙に走ることだ。

そうなってしまえばロミオとジュリエットじゃないけど全面戦争だぞ。これも何度も書くけど、必要なら兄弟げんかはやっても良いと思う。けれどそれに比べて今回のような事件程度でお互いがここまで角を突き合わせる必要があるのか?

事件の規模の割に騒ぎすぎである。だいいちこれは未決着の問題であり、それを無理やり国内問題であり領土問題はないなんて何の準備もないままにいきなり民主党政府が打ち上げるものだから問題がこじれてしまう。

誰がけしかけたか知らないが、日中が喧嘩をして誰が一番得をするのか、そう考えれば自ずと今後の日本が取るべき姿勢は見えてくるのではないかと思う。


tom_eastwind at 10:36│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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