2010年10月25日

コーンウォール公園にて

cc27dc5e.jpg三連休の間にちょっと時間があったので半年振りくらいにコーンウォール公園に立ち寄る。

この公園は元々マオリのものだったのを当時のオークランド市長のローガンキャンベルが取り上げて自分のものとして、本人が亡くなる際にオークランド市に寄付したものだ。

広々とした公園には羊がいたり、いかにも普通の日本の人が想像するニュージーランドの、「あの景色」である。

バーベキューはキーウィ文化のかなり大きな部分を占める。彼らは何はなくてもまずは家族や友達と週末のバーベキューを楽しむ。

それにしても屈託のない顔だな、まさに明日の事は明日考えようってところか、それとも今日を思いっきり楽しもうってのか、も、もしかしたら今の時間だけを楽しんでるのか。まあ何にしても楽しみ上手なのは大したものだ。

近くを見ると中国人の若者もあちこちで10人単位でバーベキューを楽しんでいる。ちらっと言葉を聞いてみると、あ、彼らは香港から来た若者だなってのが分かる。

香港もあんなちっちゃな島でありながらバーベキューが盛んだ。普通の日本人が観る機会はまずないと思うが、香港島南側の岸壁沿いや砂浜の端っこあたりは週末になると近くのスーパーで買ったBBQセット(肉、ソーセージ、野菜、大きい鉄串、プラスチック皿、フォーク、油、炭、新聞紙、要するに手ぶらで楽しめる)を抱えた若者がぎっしりである。

砂浜の端っこあたりでバービー(BBQの略称)をやる若者たち、これは一種の合コンであり、女は男の働き具合と脳みその程度を確認しながら、男は何も考えずにひたすらに“誰かに当たれば!”とやってる。

そのうち道化も出てきて、海に飛び込む男の子も出てくる。これは多分年齢ではなく男はいつまで経っても男の子であると言う普遍的理論の少年期における証明であろう。

男がバカなのは洋の東西は関係なく、コーンウォールのバービーサイトでもキーウィの男の子たちが広い芝生を使ってボール遊びをしながら、バービー台の近くに固まってくすくす笑いながら男の子たちを指差してるのを見て「お、おれだ!」とかぬか喜びしている。

彼らだって明日のことは分からない。洋の東西を問わず、明日の事は誰にも分からない。誰かが言ってたな、”Tomorrow Never Comes”。
日本人の弱い点でもあるのが明日の事をまず考えるという思考回路だろう。もちろんこれは大事だ。今日生き残っても明日の食料がなければ意味はない。日本人は段取りと言う発想が出来るが、これは世界を見渡すと出来ない人種の方が圧倒的に多い。こうなったらこうなる、と言う考え方だ。

例えばキーウィで言えば、彼らはちょっとビールを飲んでから中華料理レストランに行くと卓の上にある回転テーブルを「いえー!」と言いながら勢い良く回す。当然テーブルの上の醤油も塩も胡椒も見事に周囲に飛び散るわけだが、床に散らばったしょうゆを見て初めて「ありゃま?」と言う顔をする。

素直で素朴なキーウィではあるが、段取りを付けるのは本当にへたくそだ。けれど人生を楽しむって意味では、彼らは間違いなく楽しみ感情指数は高いと思う。

ちょっとしたバービーでも喜び、大変なことがあっても結構けろっとして、先のことは悩まない。もちろん限界があるけど、それでも普通にニュージーランドで働いているキーウィであれば、彼らの毎日の中で起こることは限定的であり、日本のように毎日新しいことが起こるわけではない。

だから毎日が同じ事の繰り返しだけど、それが彼らにとってはストレスのない楽しい生活であり、実際に東京に行ったキーウィの若者があまりの喧騒にノイローゼになってニュージーランドに戻ってくるという話もよく聞く。

明日は明日があるさって考えて今日を楽しむキーウィと、明日はまたあれやってこれやって、あ〜あ、会社行きたくないななんて考え込んでしまう日本人と、どっちが幸せかな。

tom_eastwind at 13:44│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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