2010年10月26日

教科書の教える歴史的事実とは

f2aed603.jpgAとBと言う事実の中にこっそりと自分の利益になるCと言う嘘をはめ込んでおいて、Aは正しい、Bも事実、だからCも当然間違っていないと思い込ませる技術はどこの国でも「学校教育」と言う方法で利用されている。

連休のオークランドは、こんな短い休みなら自宅でゆっくりしたり友達と美味しいディナーを楽しんだ方が良いと思っている人々と、短い休みでさえも旅行に行く心の余裕がないジャンキーが共存している。

りょうまくんを連れてASBショーグラウンドに行く途中、高速道からグリーレーンに入るのだが、レクサスとかを余裕を持って運転しているファミリーマンは急ぐ必要もないので安全運転だが正確にハンドルを切っている。

ところが薄汚れてシートもはげかけたような車に、何日も風呂に入ってなさそうな汚い顔つきと、顔に合わせたのだろう、ぼろぼろの襤褸をまとって運転している連中はどうしようもない。

ぎゃーぎゃー騒いだり周りの車に中指立てたり、数は少ないんだけどだからこそ一層馬鹿が目立つ。こういう連中は自分が落魄れて馬鹿なのは世間が悪いと本気で思ってるし回りにいる幸せそうなすべてが頭に来るから、近くにいるものすべてを対象に怒りと場傘加減を振りまいている。いやいや、たしかにこんな連中ならアジア人の車に生卵をぶつけるくらいの事はしかねないね。

幸と不幸が隣り合わせのオークランドの三連休だが、りょうまくんを連れて行った先のASBショーグラウンドではこの連休に「アルマゲドン」と言うテレビゲームやアニメの祭典をやっている。

以前はこの祭りはシティのアオテア広場で開催されていたのだが規模が拡大してこちらに引っ越してきた。競馬場に隣接する設備で広々としたスペースを取っており、PS3の新作ゲームのデモだとかとにかく色んな催しがあるので楽しい。

でもってこういうゲームを作ったのは日本人だし、世界の中でも日本人は道徳が高いし勤勉で嘘をつかない人種だという事で好意的に見られている。

けれど日本人の弱い点はこうやって真面目にやってれば何も言わなくても誰かが見てくれるという内向きの期待感である。だから何かあった時に自分の意見を主張も出来ない。

車で自宅に帰る途中の事だ。奥さんと龍馬くんとぼくの三人でたまたま何かの話をした時に「でもさ、お父さん、日本だって中国で女を強姦したじゃないか」って言い出した。

中国人の奥さんに日本人の旦那さんが行った行為を強姦と呼ぶわけはないので何のことかと一瞬考えたら、あ、そうか、この子は最近学校で少しづつ世界史を学ぶようになってきて、そのWW供並萋鷦\こβ臉錙砲旅猝椶覇邉大虐殺の話をしているんだと分かった。

さすがに奥さんが先に怒るような顔をしたが、こんなのをそのまま怒ってもどうしようもない。

なぜなら龍馬くんの頭の中には学校の先生が話をする正しい事の一環として南京大虐殺があったと学んでいるのだから、そのままの状態で「違う!」なんて言っても意味はないし、歴史は勝者によって都合よく書き換えられるなんて一般論を話しても、ますますこんがらがるだけだ。

だからぼくは彼の一週間の授業の中で南京大虐殺がどの程度の時間を割いて先生が話をしたか、どこまで歴史的資料を用意して説明したかを推測しながら話した。

「ねえ龍馬くん、その話は面白いけど、ちょっと教えてよ。当時の南京の登録された人口は20万人で更に日本軍が攻撃してくるとなった時点で多くの民間人は郊外に逃げたんだよ。計算してみようか、20万人しかいない場所でどうやって30万人を殺す事が出来るの?」

彼は少し頭の中で考えてから、「ふむ、そりゃそうだな」と返す。

そして次に多くの民間人が殺されたとの項目について「民間人が殺された場面を見たのは誰だか知ってる?それは当時南京に駐在していた欧米のジャーナリストや大使館員だよ。竜馬はゲリラって分かるよね。そして当時の戦争の法律ではゲリラは戦闘員ではないので捕虜ではなくその場で殺された。これは平時に民間人が誰かを殺したら裁判にかかるのと同じだよね。中国政府は便衣兵というゲリラを使って民間人のふりをして無防備の日本兵を殺すような事をしたんだよ、そしたら当然その場で殺されるよね。それを見たジャーナリストが日本軍が中国の民間人を殺したって書いてるだけで、それにしても死体の合計数が合わないよね」

「それからもう一つ。もし30万人もの民間人が殺されたのならそんなのは大事件だよ。ところが日本軍が南京を攻略した時に駐在していた欧米のジャーナリストの誰一人としてそんなニュースを本国に送ってないんだよね。そして戦後最初に裁判で南京虐殺の話が出た時も死者は精々数万人だった。ところが日本が発展して中国が共産主義の失敗を重ねて、例えば1950年代の大躍進で数百万人の餓死者を出したり1960年代の文化大革命でこれまた数百万人の中国人が殺されるたびに南京の死者も増えていったのさ。これって面白くないかい?」

ここまで言うと竜馬も少しは考えてるようで、ちょっと苛苛しながら「だったらお父さん、正しい歴史を教えてよ!」と言うことになった。

願ったり叶ったりである。最初からその積りで13歳の子供相手に議論しているのだから、相手が見事につぼにはまってくれたのはうれしい。

しかし考えてみると、学校で子供がどんな事を教えられているのか、または教えられてないのか、ぞっとする話である。

自宅に一度帰ってから近くの本屋に行き世界地図を2枚買ってくる。歴史の本は一冊分厚いのがあるので、あれを引っ張り出そう。

そういえば半年くらい前にこの歴史の本を使って龍馬くんにヒトラーの説明をしたことがあるな。あの時も英語の説明文に何だか少し変な感じがしてた。戦争の勝者である英米によって敗者であるドイツが裁かれて、多くの歴史的事実の中に英米の役に立つような嘘、つまり二度とドイツが立ち上がれなくなるような項目を組み込んでいた奇妙さ。

いざ日本の戦争の話になって実感したのだが、やはり英米の情報戦略はすごい。こうやって子供の頃から英米思想が正しいと徹底的に教え込んで、しかしその根拠は示さない。子供だって難しい事は分からないからクロスチェックなんて出来るわけもなく信じ込んでしまい、大人になる。

歴史を学ばない怖さである。15歳で卒業してしまえばおそらく子供たちの殆どは日本=南京大虐殺と思い込むであろう。

ただ問題は外国で学ぶ歴史の間違いだけではない。日本では親が正しい歴史教育と、外国人相手の思い込みに対して冷静に反論出来るだけの知識を子供に身に付けさせているかという点である。

よくある話だが、キーウィのホームステイをしてて話がたまたま戦争のこととか鯨の事になると日本人は殆ど反論出来ない。英語が出来ないのではない、自分でそういう国際問題を整理して他国の人々に説明する訓練を受けていないからだ。

とくにアジアでも中国奥地の若者はまともな教育も受けていない上に江沢民時代に反日思想を叩き込まれているから、クロスチェックもせずにそのまま信じているからタチが悪い。こういう連中が集まって大声でぎゃーぎゃー言って来たら、いくら反論してもどうなるものでもない。

バカには近寄るなが基本である。ただしどんな時でも耳を傾ける人々はいる。彼らに対して歴史的事実と科学的事実を説明した上で、「今この場で私の言う事を信じろとは言いません。あなたも長い間信じてきた事をこの場で訂正するのも辛いでしょう。けれど少なくとも、誰かが何かを言って来た時にそのまま真に受ける事だけはせずに、必ずクロスチェックするだけの訓練をしましょう」と言えば良い。

それにしても歴史の訂正って大変だな、自分の子供相手でもこれだけ大変なのに一つの国家の国民全体を相手にこれをやるとなると個人の手に負える作業ではない。

まあ、やれるところからやっていこう、まずは壁に世界地図を貼って、龍馬くんに「何でアフリカの国境って川や山に関係なくこんなにまっすぐになってるんかな〜」くらいのところから始めよう。



tom_eastwind at 13:46│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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