2010年10月29日

初陣 隠蔽捜査3.5 今野敏

竜崎伸也シリーズの第三巻と第四巻の間のつなぎで出た本。短編集であり、主人公と彼を取り巻く人々のサイドストーリー。

なんか、踊る大走査線でゆーすけや柳葉がサイドストーリーを作って枝葉を広げたかったのか、つまり売上を出したかったのか?

既出の短編を集めて一冊にしているのだが、これ単独で読んでも意味が分からないし面白くもない。かと言ってシリーズを読んでる人間からしても、「ふーん、これでカネ取るんだ」って感じ。

だったら第四巻が出るまで大人しく待っててもよかったんだけどね、べつに、ほかに面白い本たくさんあるわけだし。

本屋にしても今野敏の新作だからと宣伝するのであれば、君らは出版社の味方であり読者の敵かと聞きたい。

ぼくら本好きは忙しい時間の中で見知らぬ本を選ぶわけで、そんな時に書店の評価は大事である。

この作品が三連休に読んだ本の一番最後になったのは、「うーん、どうなん」と思ったからだ。

シリーズを読んでいる人にも読んでない人にも、あまりお勧めではない。

それにしても2.0とかにあやかったのか、この3.5ってのは?はっきり言ってタイトルの付け方がみっともない。朝のエンタメテレビじゃないんだからって感じ。


初陣 隠蔽捜査〈3.5〉初陣 隠蔽捜査〈3.5〉
著者:今野 敏
新潮社(2010-05)
販売元:Amazon.co.jp
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tom_eastwind at 15:23│Comments(0)TrackBack(0)

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