2010年12月10日

World Vision's work

c8c9af48.jpgこの時期になると財布のヒモが緩むと思われてるのだろうか、テレビでは募金の広告をずっとやってる。

ワールドビジョンと言う団体がアフリカの貧しい子供に援助をしよう、一日一杯のコーヒーを子供の為に。

言ってる事は分かるのだが、それが君ら白人の口から出てくると不快感を覚える。

何故アフリカが貧困で誰があんな国境を作ったのかを無視して、さらに送られた金や物資の殆どは途中で軍隊や役人に賄賂として抜き去られて、残り少ない物資が貧しい村に届いても子供の手には渡らずに一部の大人だけで食べてしまう現実を考えれば到底寄付に応じる気持ちが湧かない。

もともとアフリカは欧州の植民地であった。古くは奴隷市場として西洋人に売り飛ばされて1800年代には西洋人が支配する大規模プランテーションなどや鉄鉱石鉱山などで劣悪な条件で働かされていた。

第二次大戦後にアフリカ諸国が独立するようになると世界の眼もあるからってんで独立を認めたけど、その時に彼らにわざと民族紛争を起こさせる為に違った部族を一つの国に押し込んだり、一つの民族を二つの国にばらしたりしたのは欧州である。

世界地図を見ればすぐ分かる事だ。アフリカ大陸と同じようなサイズの南米大陸では自然の地形、山や河とか、また民族で国境を分けているのでアフリカのような民族紛争は起こらない。

ところがアフリカ大陸の国境は線で引っ張ったように真っ直ぐになっている。民族紛争が起きますようにって、欧州人の置き土産だ。

アフリカでは地下資源が豊富であり、独立後も西洋人の都合の良いように自分たちの味方になる政治家や将軍を政権に付けて、自分たちの有利になるように地下資源の権益を押えた。てか、今も押えている。

国家が一つにまとまらないように「分割統治」をさせて言う事を聞かないようになった政治家や将軍は映画「ワイルドギース」のように暗殺してしまう。

ダイアモンドが良い例である。ユダヤ系企業のデビアス社がアフリカのダイアモンド鉱山を支配して、同時に世界のダイアモンド市場を支配して価格決定権まで持ち、結婚がdaisukiな人々に「結婚するときはダイアモンドですよ」と、単なる固い石ころを高値で売りつけて喜んでる。これはまあ騙されてるほうも納得してるのだから「余計な事言わないでよ」となるのだろうが。

本当にアフリカの貧困を無くしたいなら簡単だ、欧州企業がアフリカから得られる利益をアフリカ人に平等に分配すれば良いのだ。学校を作り初等教育を無料化して病院を作り若者に働く場所を提供すれば良いのだ。

そういう一番大事なことはやらないで、クリスマスの時だけ寄付だどうだと慈善団体が出てきて、お金を払うほうも目先の免罪符でも買ったような気持ちにさせてお互いに気持ちよくなってるんだろうが、それでアフリカの貧困がなくなることはない。

一つの民族や部族を腑抜けにさせる一番簡単な方法は補助金や寄付金漬けにして自活する方法を忘れさせてやることだ。そういう事のお手伝いの為に寄付を募るのだから、まさに恐るべし欧州人である。


tom_eastwind at 14:16│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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