2010年12月22日
ビーフ天丼
日本では政局が動き始めてますな。年末の大波はこのまま自民党と民主党を含めた再編成になりそうな勢いであり、政治家の皆さんも年末の海外旅行はキャンセルするしかないだろう。
噂話によれば、前原率いる民主右派と自民党中堅と自民党に近い野党が大連立するなら米国もOKとの事。
政治でいけば南から始まって、
普天間:だ~から、去年から言ってるように最初から木に竹を括りつけるような話であり、最終的な落しどころはグアムである。これを外務省と防衛省の米従属派閥が飲んでくれれば、あとはこれをどれだけ安いカネで話を付けられるかどうかだ。しかしこれ、国内問題ですぜ。
諫早開門:これは今年後半のダークホースですな。有明海の海が死ぬってことで閉門当時は大闘争になったものだが、今度は開門することで大闘争になっている。どっちにしても長崎県と熊本県の一部の「これからも坐っててもお金が政府から落ちてくる仕組み」にあやかりたい利権者同士の喧嘩である。
関西3空港問題:国民の金を一番ばら撒いたってのは、やっぱりこれだろうな。戦前から空港として利用されて付近に何もなかった大阪郊外に伊丹飛行場があり、戦後その周りに後から、つまり空港があることを知っていながら住宅を建ててから「うるさいからカネ払え」。でもって政府が「じゃあいいや、伊丹は閉鎖して関空で」となると、今度は「おい、伊丹の住宅保障の金はこれからも払えよ」。
八つ場ダム問題:おいおい、バイパスが出来てテープカットしているけど、このダムは作らないことに決まったんじゃないのか?
どれをとっても総論賛成各論反対、自分で仕事はしないけど政府からもらうのは大賛成って事だ。それだったら空港もダムも作らずにその分をすべて減税すれば国民全体に平等になるのにって思う。まあ政府は自己増殖をする必要があるから絶対に受け入れはしないだろうが、今の日本の税の再配分が一部既得権益者に回りすぎてると感じるのはぼくだけではないだろう。
東京では来年の税制がほぼ決定して、政治的に増税不可能となってる消費税、政治的に減税必至となっている法人税の間に挟まれて個人資産向け課税が行われる。
国際的に見ればますます日本の地位は低下しているが、それが心地よい人々は認めようとせずにすぐに「何言ってるんだ、日本の技術は凄いんだよ、世界一なんだよ!」と言ってる。
あのですね、こういう時の国際的地位は日本の技術者の持つ技術の話ではなく世界の中で存在感を見せているか、発言力があるかと言う意味なのです。
現実に今年は太平洋諸国がTPPの話を進めているが日本は蚊帳の外である。国内農業に遠慮してまともに交渉も出来ない日本は仲間にいれてやらないよって事だ。
世界の中では今でも日本の技術力は評価されているし日本製の神話は薄れてはいるものの消えていはいない。しかし技術力があっても政治力や外交力や販売力がないから外国の電気やでは韓国製のテレビが一番良い場所に飾られている。
今日は青い空、りょうまと一緒にロッククライミングで遊んでから、それにしても日本は今年もいろいろあったな、一体来年はどうなるのか、増税の挙句に国債金利上昇したら1946年の繰り返し、がらがらポンになるんだ、とか思いながら自宅に帰る途中にアジア食材店の並んだショッピングコートに寄る。
数百台は入りそうな広い駐車場を両手で囲むようにしてちっちゃな小売店、不動産、お土産屋、食材店がずらりと並んでいる。
ここではどこかの店に行けばうどんやカレーとかお味噌汁とかの簡単な食材なら手に入るし調味料は長持ちすると言うこともあるのだろう、おたふくお好み焼きソースとかもあるので重宝している。
肉は基本的に太平(タイペン)市場で購入する。ここはスープ用の骨が手に入るからだ。けど今日はちょっと違ったものを買いに行く。
お店のショーケースの前に立って店員さんに「ビーフテンドン、プリーズ」と言うと何もなかったかのように「で、何グラム?」と聞かれる。
初めてこの単語に接する日本人はびっくりするだろう。「え?!中華の肉やさんに牛肉(ビーフ)天丼なんてあるの・?}」
あるのだ、それが。実はこれ、牛スジの事である。広東語ではアウガン、英語ではビーフテンドンと発音する。
お店の中国人店員もまさかビーフテンドンの日本語の意味なんて考えもしないから無機質に対応しているけど、知ってたら大笑いだろう。
他にも牛肉のホルモンを作りたかったら、「テロテロ、プリーズ」となる。テロを繰り返すとホルモンになるのだから世の中は面白い。
北半球の日本の喧騒をよそに、南半球の小島の肉屋で中国人店員相手にビーフ天丼で笑っていられるのは平和なものである。
噂話によれば、前原率いる民主右派と自民党中堅と自民党に近い野党が大連立するなら米国もOKとの事。
政治でいけば南から始まって、
普天間:だ~から、去年から言ってるように最初から木に竹を括りつけるような話であり、最終的な落しどころはグアムである。これを外務省と防衛省の米従属派閥が飲んでくれれば、あとはこれをどれだけ安いカネで話を付けられるかどうかだ。しかしこれ、国内問題ですぜ。
諫早開門:これは今年後半のダークホースですな。有明海の海が死ぬってことで閉門当時は大闘争になったものだが、今度は開門することで大闘争になっている。どっちにしても長崎県と熊本県の一部の「これからも坐っててもお金が政府から落ちてくる仕組み」にあやかりたい利権者同士の喧嘩である。
関西3空港問題:国民の金を一番ばら撒いたってのは、やっぱりこれだろうな。戦前から空港として利用されて付近に何もなかった大阪郊外に伊丹飛行場があり、戦後その周りに後から、つまり空港があることを知っていながら住宅を建ててから「うるさいからカネ払え」。でもって政府が「じゃあいいや、伊丹は閉鎖して関空で」となると、今度は「おい、伊丹の住宅保障の金はこれからも払えよ」。
八つ場ダム問題:おいおい、バイパスが出来てテープカットしているけど、このダムは作らないことに決まったんじゃないのか?
どれをとっても総論賛成各論反対、自分で仕事はしないけど政府からもらうのは大賛成って事だ。それだったら空港もダムも作らずにその分をすべて減税すれば国民全体に平等になるのにって思う。まあ政府は自己増殖をする必要があるから絶対に受け入れはしないだろうが、今の日本の税の再配分が一部既得権益者に回りすぎてると感じるのはぼくだけではないだろう。
東京では来年の税制がほぼ決定して、政治的に増税不可能となってる消費税、政治的に減税必至となっている法人税の間に挟まれて個人資産向け課税が行われる。
国際的に見ればますます日本の地位は低下しているが、それが心地よい人々は認めようとせずにすぐに「何言ってるんだ、日本の技術は凄いんだよ、世界一なんだよ!」と言ってる。
あのですね、こういう時の国際的地位は日本の技術者の持つ技術の話ではなく世界の中で存在感を見せているか、発言力があるかと言う意味なのです。
現実に今年は太平洋諸国がTPPの話を進めているが日本は蚊帳の外である。国内農業に遠慮してまともに交渉も出来ない日本は仲間にいれてやらないよって事だ。
世界の中では今でも日本の技術力は評価されているし日本製の神話は薄れてはいるものの消えていはいない。しかし技術力があっても政治力や外交力や販売力がないから外国の電気やでは韓国製のテレビが一番良い場所に飾られている。
今日は青い空、りょうまと一緒にロッククライミングで遊んでから、それにしても日本は今年もいろいろあったな、一体来年はどうなるのか、増税の挙句に国債金利上昇したら1946年の繰り返し、がらがらポンになるんだ、とか思いながら自宅に帰る途中にアジア食材店の並んだショッピングコートに寄る。
数百台は入りそうな広い駐車場を両手で囲むようにしてちっちゃな小売店、不動産、お土産屋、食材店がずらりと並んでいる。
ここではどこかの店に行けばうどんやカレーとかお味噌汁とかの簡単な食材なら手に入るし調味料は長持ちすると言うこともあるのだろう、おたふくお好み焼きソースとかもあるので重宝している。
肉は基本的に太平(タイペン)市場で購入する。ここはスープ用の骨が手に入るからだ。けど今日はちょっと違ったものを買いに行く。
お店のショーケースの前に立って店員さんに「ビーフテンドン、プリーズ」と言うと何もなかったかのように「で、何グラム?」と聞かれる。
初めてこの単語に接する日本人はびっくりするだろう。「え?!中華の肉やさんに牛肉(ビーフ)天丼なんてあるの・?}」
あるのだ、それが。実はこれ、牛スジの事である。広東語ではアウガン、英語ではビーフテンドンと発音する。
お店の中国人店員もまさかビーフテンドンの日本語の意味なんて考えもしないから無機質に対応しているけど、知ってたら大笑いだろう。
他にも牛肉のホルモンを作りたかったら、「テロテロ、プリーズ」となる。テロを繰り返すとホルモンになるのだから世の中は面白い。
北半球の日本の喧騒をよそに、南半球の小島の肉屋で中国人店員相手にビーフ天丼で笑っていられるのは平和なものである。