2011年01月09日

苗場の小話(笑い話です)

dcefd33c.jpg来週の説明会を前に夏休み中のりょうまくんを連れて苗場にスキーに来ている。

ずいぶん日本にも慣れてきて良い機会なので日本のいろんな良いものを教える。

礼儀とか丁寧さとか気遣いとか、ニュージーランドにいる限り絶対に理解出来ないことばかりだもんね。


ぼくの仕事はすでに開始しているが東京でも苗場でもオークランドでも出来るので、天気の良い時間だけ2時間程度滑って、あとは部屋でインターネットをつなげている。素晴らしい時代になったものだ。

ところで昨日スキー場で仕入れたネタ、しょうもない小話です(笑)。

苗場のゴンドラは8人乗りだが最近はそれほど混雑していないので前後に二組づつ乗せたら出発している。1980年代のイケイケドンドン時代はリフト待ちや食事トレイを持って食事中のお客の後ろに並んでた時代だった。

「わたしをスキーに連れてって」は、まさにあの時代の象徴である。多くの若者が来年はもっと幸せになれると信じてた時代、多くの若者が苗場をエンジョイしていた。

りょうまくんが途中で休憩したのでぼくが一人でゴンドラに乗り込んだとき、すぐ後ろのカップルスキーヤーも後ろ座席に乗り込んだ。ちらっと見たけど40前後の小奇麗なカップルでウェアも伝統的な80年代スーツ?。

男性はすかっとした顔つきのハンサムな部類でいかにも大手企業の課長か課長補佐クラスの雰囲気がする。女性のほうは昔はお立ち台でしたって感じの小洒落たタイプ。お互いに美男美女で社会的地位も釣り合っての幸せなご結婚だったのでしょうね。

「ねえ、明日はゴルフでしょ、帰りに厚木の実家に寄ってってよ」
「うん、ちょっと寄ってから帰るわ。一応お土産持っていくね」
「折角だから泊まりなさいよ、お母さんには私から電話しとくから」
「う~ん、けどなあ、嫁の実家はそれなりに気を使うもんだぞ」
とかなんとか話してたらそのうち

「スキーはいいよな、昔はうちの会社でもスキークラブがあったもんな」
などと旦那、のんびりして昔を懐かしんでる。けっこうのんびりやさんか。
けど奥さんはそんなの関係ない、昔は昔って感じで
「ふーん、そうなんだ、あ、ところであたしたちの部屋ってどこかな?」
おお、この家庭、奥さんが仕切ってますなってのが一発で分かるアクセント。

旦那答えて、
「あの銀色っぽい一番背の高い建物の下の階だよ、けど景色イイヨな~」
奥さん、なぜかふと何かに釣られて余計な一言。
「そうねー、あれ、前回はどこに泊まったっけ~?」

「ん~・・・おれ、知らないよ・・・」
旦那、ほんとに読めてない様子。
奥さん、あせあせしながら0.05秒ですかさず反応、
「あ、あれはゆみとみっちと私で来た時なんだけど、どこだったっけな~?」
だって。

ちっちゃなゴンドラの中、笑いを堪えるのに必死でした。ゴンドラ、早く終点に着け~!って本気で思いました。奥さんはもっと本気で思ってたでしょう。


tom_eastwind at 13:45│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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