2011年01月25日

密約

98c6d530.jpg「大手新聞が消費税増税に肯定的だがその本当の理由は、新聞が軽減税率を受けるから。財務省は増税ムードを煽りそのうち反対のめぼしいところは軽減税率で篭絡。新聞とはもうできている。読売は財務省らから天下りを既に受け入れたからね」

★高橋洋一のついったーから

 


今回の消費税増税についてはなぜかどこの大手新聞もあまり否定的な記事がない。


今までは消費税の話が政治家から出るたびにマスコミ総戦力で袋叩きにしていたのに、今回民主党が増税を突き上げても去年のような反対が出ない。

 

去年と今年と何が変わったわけではないのに、どこのマスコミも宮崎のインフルエンザや三平のネタである。

 

消費税を増税することは国の流れからすれば仕方ない。それは国民の責任でもある。

 

戦後長い間政治に興味を持たず選挙に行かずおらが村だけ良ければという考え方で村の一部権力者だけが利益を享受できる仕組みを作った。その結果としての財政赤字であるから今の政権に文句を言うのもおかしな話だ。

 

しかし普通、消費税を増税するならその増加分で年金を充実させるとか医療を手厚くするとかになるだろう。それが本来の天秤型再配分である。

 

ところが日本だけは天秤の片方で増税しておいて天秤の反対側で年金は切り捨てて医療は自己責任でと全然バランスが取れてない。

 

じゃあ国民の金はいったいどこに行くのかと言えば過去に政府と役人と一部既得権益者が今まで自分の金とばかりに箱もの行政や道路などに使いまくったツケの支払いであり、つまりこれから日本人は過去の日本人がばら撒き使いまくってきた借金のつけ払いを要求されているのだ。

 

今まで理論の中で語られていた現役世代が過去世代のつけ払いをするということが現実になってしまった。

 

これから皆さんが払う税金は自分たちのためではなく過去のおやじ連中が作った借金返済に消える。そして医療も年金もどんどん切り下げられて、人生90年、だから70歳まで現役で働いて親の借金返せと堂々と言われているのだ。

 

まったくバカな話だ。親の世代の借金なら子供は本来相続放棄するわけであり、現役世代は現役世代同士で支えあっていくべきだ。

 

親が作った借金なら、まずそのバカ親が何に金を使ったか、責任を明確にするのが当然であろう。そういう行政の出口議論は全くされないままに金だけ払えではどう考えても理屈が通らない。

 

それもこれから一年とか二年の時限立法ではない、君たちが死ぬまで払い続けるけどその金は自分たちのためには使われないのだ。

 

それなのに本来社会の木鐸として政府の行動を監視すべき大手新聞が何も書かないってのはどういうことだと思ってたら、なるほど上記の「ワケ」があったのか。

 

政治が官僚主導になりマスコミが官僚に籠絡されてしまえば国民の「知る権利」はインターネットのみとなる。ところがそのインターネットにしても数日前の最高裁判決で情報統制とも言える判決が出た。

 

ますます国民の目は塞がれ耳は塞がれ、毎日をただひたすら働いて納税するのみになる。これでもまだ日本人は毎日満員電車の中で新聞を広げて訳知り顔で政治を語るのだろうか?

 

それにしてもマスコミのていたらくも、ここに極まえりである。



tom_eastwind at 00:15│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本ニュース

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