2011年01月28日

国債の60年返済

この「からくり」は知らなかったな。国債は20年物が発行されてもそれは借り換えをされて60年まで引っ張ることが出来る決まりになっているんだ。

http://agora-web.jp/archives/1215648.html


来年度の国債発行額は169兆円である。それは過去に使ったお金をいまだもって返済せずに「60年かけて先送りしている」からである。

詳細はアゴラ編集部のブログをお読みいただければわかると思うが、1970年代や1980年代の景気の良い時にバンバン発行されて誰も走らない道路や出口のないトンネルなどに使われたお金をまだ返済していないのだ。

そしてこれを返済するのはこれからの日本を背負って立つ若者たちなのだ〜!

バブル時代に日本は浮かれて次々とこのような箱モノを作りビジネスマンや銀行員や経営者や政府役人は銀座に繰り出して1千万円を束にした「れんが」と呼ばれる札束をばらまいてどんちゃん騒ぎした。

これは実話であるが、ぼくの住んでいた福岡に中洲という繁華街がある。1980年代後半にはどこのお店も満席で、カウンターだけのちっちゃなスナックでも座って飲んだだけで2万円が普通だった。

景気の良い連中は店が終わったのちに女の子達を連れだしてアフターである。当時流行り始めていたホストクラブで朝までどんちゃん騒ぎ。そして太陽が昇る頃には「お〜い、ちょっと小腹が空いたな、何か食べに行こうぜ」となる。

するとある女の子が「あたしー、今日はとんこつラーメンじゃなくて味噌ラーメンがいいな〜」って言うとそのおっちゃん、「よっしゃ、今なら朝10時発の札幌行飛行機があるな、そいつに乗って味の時計台で札幌ラーメン食おうぜ!」となる。

女の子たち一同、Yeah!である。

20年も前にどんちゃん騒ぎした連中のツケ、そんな時代のツケをこれからの若者に払わせる、それが国債だ。

さらに注意すべき点がある。それは、ギリシアの経済危機が起こった時もその引き金はS&Pなどの格下げからだったという事実だ。

今回は引き金に指をかけましたよっていう米国金融界からの伝言なのかもしれない。本当に引き金を引くかどうかはわからないが、少なくとも引き金に指をかけているのは間違いない。

tom_eastwind at 21:37│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本ニュース

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