2011年02月09日
移住の話→宣伝的な記事なので予めご承知おきを。
今月は移住視察のお客様で毎日ばたばたしている。2月の予定表は1日から28日まで完ぺきに真っ黒。
日本社会を見て、なんとなく移住という漠然とした気持ちがあった人々が去年一年の日本社会を見て、やっぱダメだこりゃ、自分と家族の人生は自分で守るしかないわなって考え始めたのかもしれない。
毎日数件の面談や弁護士訪問、不動産視察、ビジネス売買の打ち合わせ、などなど、スタッフ総動員で対応しているが、こりゃダイエットには最高かもしれないが、ほんっと、疲れる。
お客様の将来の話をしているわけでありこちらに来られた後はお隣さんとして十年以上のお付き合いをするわけだから、間違ったこともその場限りの適当なことも言えない。
間違った情報で渡航して、あとで話が違うじゃないかと言われ、あげくに元厚労省次官刺殺じゃないけど、視察の結果が刺殺になってはシャレにもならない。
ということで毎日いろんな調査をしながらお客様の要望をお伺いして処理していくのだが、その中で感じた事を移住希望の方に一つ提案したい。
提案、てか考え方を少し視点をずらしてみたらってことだが、移住って言うと誰もがすぐ「永住権!」と考える。けどそれは条件厳しくて取れないという現実もある。
けど実際にはワークビザから入国する方法もある。ワークビザで入国して2〜3年経過して、自分がこの国になじめるかどうかを考えてから永住権を申請すれば取得はかなり容易になる。
もちろん闇雲にどんなワークビザ(就労先)でもよいというわけではない。そこには2年先を見据えた戦略が必要だ。逆に言えば戦略を立てて戦いを挑めば勝ち目は高いということだ。
要するに右か左かYESかNOか、なんて二元論で考えるのではなく、紐の右端と左端の間のどの位置に自分を置くかである。
なんでかわからないが日本ではどうしても二元論で議論して中間を省略する思考方法が一般的であるが、現実は白か黒かではない。ほとんどの事が灰色である。
そういうのが嫌いな人種だから仕方ないのはわかるけど、海外に出るのであれば白黒ではなく何%の灰色かってことを理解する必要がある。
それからもう一つは、今年行けないから今年は何もしない、行ける時になったら申請すればよいって考え方の間違い。
ビザのルールはしょっちゅう変更されている。ニュージーランドが欲しい人材も常に変化している。なのに日本にいる人はそのことを考えない。ルールは不変、くらいに思ってるが、ルールは朝令暮改である。
なのでビザは取れるなら出来るだけ早めに取っておくこと。よく皆さんが誤解するのが「え?ビザ取ったらすぐ行かなくちゃいけないんでしょ、けど今年は無理よ〜」である。
話は逆である。ビザは取得しようと思ってすぐ取得出来るものではない、時間がかかる。また取得後も入国までの時間にかなりの余裕がある。
ビザによっても違うが、例えば150万ドルの投資でビザが取れる投資家ビザは手続き開始から最初の入国までには約2年の間がある。さらにそこからも滞在日数は限定されている。
つまり申請しておいて取得して入国するまでに2年あるのだからそれまでに日本で必要な手続きを行えばよいのだ。
技能移民も同じで申請から最初の入国まで平均的に2年程度の余裕がある。このように現場では様々なタイムフレームの組み方があるから調整が可能だ。
けれど移民希望者が準備出来た2年後頃に「じゃあ申請しようか」と思って移民局のサイトを見たら「あれ?このビザ枠、なくなってるじゃん」となってしまえば意味はない。
なので取れる時に取っておくのが基本だと思うしお客様にも常にそう説明している。このあたりは案ずるより産むが安しである。
ぼくはニュージーランド国内法で決められた移民アドバイザーではない。法的に規制のないパーソナルアシスタントだ。
だからぼくが出来るのは移民局のウェブサイトに書かれていること、弁護士からのアイデアを伝えること、そしてお客様の状況を整理して弁護士に伝えることだけである。
しかし実際には弁護士はビジネスを知らずビジネスマンはビザ状況を理解出来ず会計士はビジネスもビザも分からず不動産屋は家を売ることしか知らない。
ところが移住の現場ではぼくらのように全体図を描いてどの専門家がどのように仕事を進めていくかが一番大事である。移住なんて自分でも出来る、それは間違いない。問題は費用対効果だけである。
ここでいう費用とは移住にかかる費用が自分でやると100かかるとするとぼくらがお手伝いすれば50で済むし移住にかける手続きなどの時間は半減されるし、この道を行けばビザが取得出来ますと足元を照らして道案内するわけだから歩く方も安心である。
普段はこんな宣伝的なことは書かないのだが、日本から来たお客様と話をしているうちに、間違った情報で移住は出来ないと最初からあきらめている人が多いのに気付いたので書きました、今日は割り切って「これは広告ページだな」と思ってください。