2011年02月10日
今日は個人的な話です、日本ネタではありません
りょうまくんの顔がどんどん明るくなっていく。
ここ数か月で見違えるようになり、眼がきちんとものを見ることが出来て、時間の感覚が分かるようになり、おお、どうやら自閉症も治ったかと思ってたら、今日りょうまくんを病院の定期検診に連れて行ってた奥さんから電話があり「すんご〜い!りょうまくん、もう病院に来なくてもいいんだって!」と大喜び。
どうやら医者も見放した、じゃなくて見直したようで、「もう大丈夫、完治しましたね、おめでとう!これからは病院に来なくていいよ」だって。
へ〜、自閉症って完治することもあるんだとか思いながら、けどりょうまの父親の場合は長く引きずってるなと自分で笑ってしまった。
病気になったのは先天性なのか分からないが、何せ幼稚園時代は香港政府によるお墨付きで全額政府補助で幼稚園に通い、ニュージーランドに来てからも政府のお墨付きで5年くらいは特殊学級(彼はNZ生まれなので費用はゼロ)でさらに政府から一か月80ドルの補助金をもらってた身分だ。
この80ドルってのも最近はりょうまくん自身が冗談で「お父さん、病気も悪いもんじゃないね、おもちゃ買えるし(笑)」とか言ってた。
りょうまくんは最近、過去の事を少しづつ思いだし始めている。自分が幼稚園、小学校の頃どんなだったか。周囲にいつもバカにされて笑われていたのも少しづつ思い出している。
決して楽しい思い出ではないし自分でも“Hard Experience”と言ってるが、それでも誰を恨むわけではない、自分はこうなんだ、こんな経験をしたんだとだけわかっている。
だからこそこれから生きていくうえで人生の弱者や敗者に対する優しさを持てる人間になれると思う。
ただ単純に相手に「NO」と言えない人に対して「あの人、優しいよね」って勘違いする人がいるが、優しさとは甘いってことじゃない。
人生は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格はない。
りょうまは今社会の入り口に立った。これから強くなるだろうと思う、そして同時に本当の意味で優しい子供になれると思う。何故なら悲しさを理解しているから。
これで補助金もなくなる(笑)が、病気とともにさようならだったらOKですな、ありがとニュージーランドでした。