2011年03月03日

税と寄付、続き

最近はなぜかブログを読む方が増えてきており有難いのだが、そうなると中には当然おかしなのも混じってくる。

Posted by 法律は遡及効を認めないのが原則

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あなたは遡及効という言葉をご存知ないのですか?法律は遡及効を認めないのが原則

 

いや(笑)、だからぼくが法律は遡及効を認めないのが原則って書いてるのに、ぼくは法の不遡及があるからこそ人々は予見性を確保できるって書いたのに、この人いったい僕の文章のどこを読んで書いているのだろう?この人は何を言いたいのだろう?飲みすぎか(笑)?

 

まあいいや、昨日書いたネタの続きだが、あなたは今リビアで政府によって殺されている人の為に寄付をするだろうか?または自腹でリビアに飛んで会ったこともない人を救う為に自分の命を賭けるだろうか?

 

要するに問題は自分にどれほど近いか、である。近くなければ興味もないし愛情もない。リビアで生活をする人々の為に命は賭けない、けれど一緒に住んでいる家族には命を賭けてでも助けようとする。

 

お金を渡す行為は「なんである?愛である?」という保険会社の宣伝文句に代表されるように、愛なのだ。そして愛はお金に換えられないけど、お金に愛を込めることは出来る。

 

だから本来自分に近い場所にいる人に対して提供するのであり、距離が離れれば離れるほどお金を渡す行為は行われにくいのだ。

 

しかし世界全体を考えればやはり助け合いは必要であり、そのために税金という形で僕らから徴収して政府から国連経由で貧しい国への寄付と言う形で行われる。

 

ところがこの寄付がくせもので、大体の場合アフリカの寄付はその国の独裁者やその配下の人間に奪われるようになっている。

 

ぼくはブログをかなり“はしょって”書くので「迷惑な善人」で誤解を受けたようだが、古いブログを読んでもらえばわかると思うが、もともと寄付は直接行われるべきだと考えている。

 

途中に何らかの組織を通した場合、たとえそれが国連であってでも中抜きされる。だからぼくは飛行機に乗って毎回もらうUNICEF募金にも一切寄付しない。

 

じゃあ今回のニュージーランドはどうかっていうと、これはありだと思う。何故ならNZの仕組みは簡潔であり清潔なので中抜きって発想はない。だから自分が支払ったお金がほとんど間違いなく被災者の人々に渡る。

 

会ったこともない人であるが、それでもいつか自分が困った時に助けてもらえる、社会で生きるというのは、今は自分が調子よくてもいずれけがをする、そのために今怪我をした人を皆で助け合おう、その結果として自分がけがをしたときは誰かが助けてくれるだろうという予測期待値の高さに投資をするのだ。

 

だから少ない給料の中から高い社会保障費用をやりくりして支払っているのだ、いつの日か自分がお世話になると思ってるから。

 

今回の大地震では多くの方が亡くなり当社もオフィス閉鎖になった。しかしスタッフの給料は国が負担してくれる。申請すれば数週間は政府が払ってくれるのだ。真面目な国である。うそをつかないことを前提にしてこのような制度があるのだ。



tom_eastwind at 02:19│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | NZニュース

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