2011年03月07日

自縄自縛

「私が外相になってから、あなたは6人目の日本の外相だ」。前原氏は6日の記者会見で、他国の外相からこう揶揄(やゆ)されたことを明らかにした。外相就任直後の昨年9月には、国連総会の場で別の国の関係者から「せっかくミスター岡田(元外相の岡田克也民主党幹事長)と知り合いになったと思ったら、また代わったのか」と残念がられたという。前原氏は「国益を損ねることを自らしてしまった」と肩を落とした。

前原外務大臣の辞職。ガイジンを恐れる純血主義者が自分らで意味のない法律を作っておいてそこにはまってしまった。これでまた政治が遅れる。

 

これで喜ぶのは官僚である。政治家が弱ければ弱いほど本来はサポート機能である官僚が「お殿様、わたくしどもがやっておりますのでご心配なく。国会ではこのようにお答え下さい」となり、母屋の国会では政治家がぼこぼこにされている間、彼らは離れの次官会議で“すき焼き”を楽しんでいけるからだ。

 

外務省内では、「戦略的なバランス感覚に優れ、安心感があった」(幹部)などと評判は上々だった。一方、突然の外相辞任でも幹部同士が「誰が大臣でも、プロとして支えなければならない」と確認し合うなど、動揺は少ない。

 

要するに政治家などお飾り、実務、つまり政治はおれたちがやるって事ですな。たいしたもんだ、選挙によって選ばれたわけでもないのに、何の責任も取らないのに権力だけは全部自分たちが押さえてしまう官僚たち。

 

問題点は明確である。みんなの党の渡辺さんがいつも言ってるように官僚制度の改革でしか今の日本の方向を訂正することは出来ない。

 

たぶん役人でも若い人々はこのままではだめだと感じていると思う。しかしそんな事を上司に言えば出世出来ず、出世出来ねば自分の思いも発揮出来ず、出世する為にいつの間にか上司の真似をして役人天国を作り上げる。

 

こんな問題は誰でもわかっている。問題は、どう解決するかだ。解決方法はある。かなり究極的でありブログで書けるような話ではない事も含めていくつかある。

 

けれど、どのような手段を取るにせよ一番の問題は、それが一時的にせよ国民の個人に大きな負担を強いるという事だ。今はまさに、国民一人一人がその負担を支えるだけの気持ちがあるか、だ。

 

けど、多くの人々は毎日飢え死にもせずに生きていける“茹でカエル状態”が結局気持ち良いのだろうと思う。日本が変化するのは、まだまだ先の事だなって思う。



tom_eastwind at 16:26│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本ニュース

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