2011年04月16日

復興抗争会議

 

★記事開始

東日本大震災の被災地復興を論議する「復興構想会議」が14日、初会合を開き、復興計画作りをスタートさせた。

 

 被災地から様々な要望が寄せられる中、どれだけ具体的な青写真を描くことが出来るか。官僚との調整や、広範な被害対応の財源確保など課題は山積しており、取りまとめは難航も予想される。

 「原発問題も扱うべきだ」「官僚をなぜ入れないのか」

 黙とうで始まった14日の初会合では、委員から会議のあり方への疑問が相次ぎ、波乱含みの幕開けとなった。

 委員から最も強い不満の声が上がったのは、福島第一原子力発電所事故は「あまりにも大きな問題」だから扱わないという、会議冒頭で五百旗頭真議長が示した菅首相の方針だった。

会合後、赤坂憲雄・学習院大教授は「原発問題を引き受けずに会議が進めば、原発事故で苦しむ人から背を向けられる」と強調。

脚本家の内館牧子氏も「津波、地震、原発の三つの災害だ。これを話さずに何のための復興会議か」と不満をあらわにした。

このため、今後、原発問題も議論することに「転換」したという。

 

 復興計画の実現には野党の協力も不可欠だが、その見通しも立っていない。

首相は12日の記者会見で「野党の皆さんにも青写真を作る段階から参加してほしい」と協力を呼びかけたが、自民党の大島理森副総裁は14日、「会議踊れど、実のあがるものになるかどうか」と突き放した。

★記事終了

 

この会議に参加した哲学者梅原猛氏の意見に今注目が集まっている。

「日本は原発をすべて廃止して太陽エネルギーなどの再生エネルギー社会にすべきだ」とか「首相がバカなのは知ってたが他の連中もバカばっかりだ」とか。

 

この会議は被災地復興よりももう一段上の、今後の日本をどう再構築するかと言う視点から様々な議論が始まった、、、、はずなのだが、初日からバカのあふぉの原発のと、全然話がかみ合わなかったようだ。

 

池田ブログでも「じいさん、今は原発の話じゃなくて街づくりだろ、文明論はよそでヒマな連中とたっぷりやってくれ、ここではあんたの文明論聞いてるヒマはねえんだよ」と言う趣旨を丁寧にオブラートに包んで書いていた。

 

池田氏の原発の意見についてはぼくは理解は出来るものの違う立場を取っている。ただこのような老害が飛び出してきて政府の会議で文明論を持ち出したら、まとまる話もまとまらないでしょってのは全く同意見だ。

 

他のメンバーを見てもこの会議はいったい誰が何の為に開催しているのか、まったく趣旨不明である。建築家の安藤氏、哲学者梅原猛氏、内館牧子氏、まったく方向性の違う人間を一つの箱に放り込んでおいて会議のテーマすらまともに決まってない。原発は議題にしないと言ったかと思うと、やっぱりやりますとか。

 

もしこれが管首相が自分の生き残り作戦として主催したなら本当に病院に行って一年くらい休んでもらった方が良い。「管、寝とけ」だ。

 

もしこれが頭の良い官僚連中が時間稼ぎで国民向けにやってるなら大した役者である。政府に呼び出されて誇り高そうにうれしそうにスキップしながら首相官邸に入っていく爺さん連中が目に浮かぶようだ。

 

復興の方針についてはかなりの部分が民間でも議論されており、あとはこれをどのように実施するかである。首都機能を分散化する、エコタウンを作る、様々な案が実行されるだろう。問題はこれでまた官僚が焼け太りをすることが目に見えている事だ。

 

この復興予算をどれだけ自分の省庁にかっぱらえるか、どれだけ原子力村を解体して自分の省庁の権限、つまり天下り先に引っ張り込めるか、役人連中が虎視眈々と狙っているのがよく分かる。

 

復興予算は税金で賄うのだ、官僚の腹が痛むわけではない、やりたい放題である。

 

「こういう時こそ国民が一丸となって!」と国民が一生懸命考えている間に「こういう時こそおれが一番となって!」と役人が出世の為に頑張ろうとしているのが哀しいくらいに分かるのが辛い。

 

しかしこの緊急事態において唯一主導権を取って行動出来るのも政府のみである。

 

とにかく望むべくは100年の街つくりであり、その為には少しくらい役人が焼け太りしても、彼らのやる気を引き出すためには仕方ないかなと思ったりする。しかし、これが終わったら今に見ておけって感じだが、たぶんこれも東北の人々からすれば「お上が助けて頂いたい」となるんだろうな。変わらない国、日本なんだろうな。

 

これからは復興に向けて進んでいく。予算と権限を分捕るための復興会議、まさに復興抗争会議である。



tom_eastwind at 21:07│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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