2011年05月09日

衣の盾はほころびにけり

★記事開始

大阪・西成区のあいりん地区で、東日本大震災後に宮城県で運転手として働く求人に応募した男性が、実際には福島第一原発でがれきの撤去作業をしていたことがわかりました。


 大阪労働局によりますと、3月17日ごろ、西成区の労働福祉センターが、業者から依頼を受け「宮城県でトラックの運転手募集」の求人情報を掲示し、採用された男性は東北地方に向かいました。


 しかし、雇用期間中にこの男性から「福島第一原発で防護服を身に着け、がれきの撤去作業をしている」と、労働福祉センターに連絡が入ったということです。


 男性はすでに雇用期間が終わり、大阪に戻ってきましたが、大阪労働局などは事実関係を確認して業者側から話を聞くことにしています。(0909:52

★記事終了


あいりん地区は昔から日雇い労働者の街で様々な人たちが吹き溜まりのような場所に集まり独特の派遣ビジネスを行っていた。そしてこの街で原発作業員が募集されているのも昔から有名な話である。


原発ジプシーと言う本を読んだことがある人はどれだけいるのだろうか?1970年代にはすでに孫請け労働者が原発の定期点検など被曝作業を携わっていたのは有名な話である。


今回もニュースで時々「協力会社の作業員が被曝」とか変なこと書きやがってと思ってた。そんなもん要するに東電社員が被曝したくないから手配師に金払って自分たちは知らんふりをして安い金で現場の作業をやらせてただけでしょ。


東電が下請け会社に手配するってったって、まともな社会人であれば原発作業はさすがに怖くて出来るものではない。しかしあいりん地区の人々は明日をも知れぬ生活をしており、「げんぱつか〜、しかたないかな〜」と作業に参加するのだ。


あいりん地区に集まった人々は日本社会の中で受け入れてくれる場所もなく家族もなく吹き溜まりに集まるようにやってきた。身元不明の人もたくさんいる。病気で死んでも情報が漏れることはない。


東電はそんなことは全部知っていた。けれどお公家の顔をする東電は「そのような事、知らぬぞえ、下々に任せるわ」と作業は全部下請け会社に回した。原発の定期点検は下請け会社にとってもうま味のある仕事である。さらに下請け会社でも原発の被曝可能性の一番高い「窯の中」には一切立ち入らず、そこだけは自分たちの手を汚さない為に手配師を使いあいりん地区やあちこちで日雇い労働者を集めた。


大阪労働局は「事実関係を業者側から確認する」と言ってるがこれは役人用労働用語であり普通の日本人の言語に直せばこうなる。


「一体どいつがちくったのか今回の犯人をすぐに見つけ出せ」

「次にそいつの口を金で塞いでそんな事言ってませんと言わせろ、でなきゃ一生消えてもらえ」

「それから手配師呼べ」

「お前今回の仕事どじったな、お前の兄貴分に言っておいた、次の失敗はないぞ、その時はお前が原発作業に出てもらう」

「さて今回の件は誰に責任取らせるかな、まずは東電にはあいりん地区の連中を数人正規採用してもらうかな。まあこれは皆が忘れたころに首にすればよいわ、ははは」
「それともしこれが広がるようなら、下請け会社の強制調査と総務部長クラスの逮捕と、手配師との窓口だった課長は自殺してもらうかな」

「これで東電にまでは被害は行かんだろうが、それにしても東電も下手を打ちやがってばかやろーが。今回はうちで丸く収めてやるから、次から厚労省の受け入れ枠を3人くらい増やせよ、ばかやろーが」


官庁はあいりん地区の原発派遣作業を分かっていても知らんふり。東電は自分たちの手が汚れなければよし。下請け会社は一番汚い部分は手配師に回して自分たちは逃げ切り。


けどこれは別に今回が初めてではないしこれからも続くだろう。こういう派遣労働に対する厚労省の立場は明確で、自分たちは法律をこねくり回して少しでも多くの利権を押さえる事であり東電も下請け業者もその為に存在するに過ぎない。


九州の筑豊では明治の昔から炭鉱ビジネスが盛んで、石炭の切り出し、川を利用して小倉の港に運び、更に石炭を積んだ小舟から大きな船に移す仕事があった。大変危険でありしょっちゅう死人も出てたが、これらの仕事は川筋男と呼ばれる乱暴者や過去のない連中、とにかくてっとり早く金儲けをしたい連中で賄われていた。


そしてこのような川筋男たちを束ねるのが手配師、つまり地元のやくざである。乱暴者を整列させておいっちにと働かせるのだ、炭鉱会社の青っ白い新入社員には到底勤まるわけはない。


この石炭会社で当時一番勢力があり今でも福岡をすべて支配しているのが麻生一族である。つまり日本の元首相の出身企業はやくざの大元締めでもあったのだ。


このような手配作業は戦後も山口組などが主な収入源としていたが、うまみのあるビジネスに目を付けた官僚やくざが派遣下請けビジネスの利権を取り上げて自分たちの天下り先にしたり資金源にしたりした。


まさに官僚やくざは一番強い。民間やくざを追い払うのにまず最初に法律を作って彼らを違法化させておいて「はいはい、あとは当社で発行した免許のない会社じゃないと派遣出来ませんよ、この意味、分かりますよね〜」とやる。


その官僚やくざは普段はきれいな顔をしているが今回はそのような「衣の盾がほころび」かかって原発現場の実態がちらっとのぞいてしまったのだ。


メディアも危なくて踏み込めない話であるが、今まで東電の原発の釜掃除が正社員によって行われていたなんて平和に思っていた「蝶よ花よ人」には現実を知るためのちょうど良い気つけ薬ではないだろうか。



tom_eastwind at 14:49│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本ニュース

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