2011年07月20日

Fragile の価値観

オークランド空港で荷物を預ける時にどん兵衛を入れたキャリーバッグに「壊れ物」のシールを付けてくれと言ったら受付の彼女、ぼくの顔とバッグを交互に見ながら「壊れ物??」と聞いてきた。

 いちいち聞くな、何が壊れ物かは顧客の判断でしょうがと思ったが「大事なものが入ってるんだよ」と言ってシールを付けてもらった。中身がどん兵衛でありクイーンズタウンでは緑のたぬきと赤いきつねしか置いてないなんてのは彼女には関係のないことだろうが繊細な(笑)アジア人にとってカップめんの種類も大事なのだ。 てか、君が口を出すことではないよね。

なにせ出張の多い体としては体調管理が常に重要であるからどこの国に行ってもどん兵衛やカップヌードルの存在は大きい。例えお休みで旅行に行くとしても渡航先にどん兵衛がなければカバンに入れていく。 旅のお供にどん兵衛なんて日本じゃ考えられない価値観だろう、だって日本に住んでいる限り欲しいものはいつでも手に入る、ほとんどユビキタス状態である。しかし海外ではそうはいかないのが実態。

日本は世界で最も生活しやすい国なのは間違いない事実なのである。 彼女からすれば何の変哲もないカバンでありどこか壊れ物?と思うかもしれないがこれはもう価値観の違いとしか言いようがない。カバンの中身を説明出来ないがおそらくマオリ系の彼女にも大事なものはあると思う(どん兵衛ではないと思うが)、ぼくらから見たら理解出来なくても。

 まあこういう問題は結局ニュージーランドが田舎であり日本のようにモノが揃わないから起こる事だが、出来れば次回はあまりじろじろ見ないで欲しい(笑)と思う。世界は広いのだ、どん兵衛くらいは容赦してもらいたいものだ。

tom_eastwind at 20:43│Comments(0)TrackBack(0)

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