2011年07月30日

誘拐!

★記事開始

米、子供連れ去り「最重要」 日本に働き掛け強化

 【ワシントン共同】キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は28日、下院外交委員会小委員会の公聴会で、国際結婚の破綻後に日本人配偶者が米国から子供を連れ去る問題は「日米関係で最も重要な問題の一つ」と指摘。子供の返還手続きなどを定めた「ハーグ条約」加盟方針を決めた日本政府に、早期加盟と関連法案整備を求める考えを示した。

 

 キャンベル氏は、子供連れ去りの原因は米国人の配偶者による虐待だという「根深い誤解」が日本側に広がっていると言明。日本の世論に問題の実情を伝える「教育運動」が欠かせないと述べた。

 

2011/07/29 10:15   【共同通信】

★記事終了

 

この問題、日本国内で日本人と結婚して普通に生活している人からすれば「なんのこっちゃ_?」と思われるだろう。ところが海外、とくに西洋的価値観のニュージーランドで生活している僕らからすればまさに生活に直結する大きな問題である。

 

この国でも日本人の奥さんとキーウィの旦那さんと言う国際結婚がよくあるが、これがまた国内結婚よりも離婚をしやすい環境にある。日本人同士でも誤解の上に成り立った愛情であり結婚してから現実を知って後悔する連中も多いが一旦結婚したからにはお互いの家族のメンツもあり簡単に離婚出来ない。

 

ところが英語もろくに出来ない日本人女性が白人男目当てにニュージーランドにやって来て通じない言葉と誤解の上に特急便で結婚してしまい、一年も経つと実は旦那は離婚歴ありで前妻に養育費を払う義務があるうえにまともに仕事もせずに昼間から酒ばっかり飲んで奥さんの日本人女友達に手を出してる事に気づき、乳呑児を抱えて家を飛び出してしまうという事になる。

 

この場合もともと両方の親も国際結婚なんて、と思ってたら家族のメンツなんてどうでもよい、すぐに日本に帰ってきなさいとなる。

 

ところがこの「日本に帰ってきなさい」の一言が親は誘拐ほう助にあたり日本の親の援助を頼りに本人が子供を連れて日本に戻ってしまうとこれで本人の国外移送目的誘拐罪が成立する。懲役2年だ。

 

今まで日本はハーグ条約を承認していなかったので日本国内では誘拐罪は成立しなかったが連れ出した国、つまりニュージーランドでは誘拐罪が成立していた。それがこの条約を日本が承認すれば日本国内に自分の子供を連れ帰った場合、日本国内でも誘拐罪が成立することになる。

 

何でこんなことになるのかって言うと旦那の側にも子供に対する権利があり、子供の親権は国内で二人で、または弁護士を入れて話し合って決めましょうって決まりがあるのに勝手に子供を連れて帰ったことに対する罰則である。要するに子供は社会の宝と考える国と子供は自分の所有品と考える人々の価値観の違いだ。

 

ところが多くの日本人母親の場合は結婚そのものに目がくらんでいるしましてや相手が白人となればますます舞い上がり、緑の芝生に白亜の豪邸、絵に描いたような家庭が出来て素敵なダーリンとどうのこうのなんて思ってるだけで、自分が一年後に子供を誘拐して日本に連れ帰って日本国警察に逮捕されて懲役刑を食らうなんて考える事もないから法律問題なんて考えもしない。

 

国際結婚が増加するにつれてこの問題が米国で取り上げられるようになったのはよく分かる。米国白人のキリスト教的な価値観からすればあり得ないような日本人女性の無知非常識行動に対して怒った彼らが米国政府を動かしたのだろう。お前が出ていくのはいい、次はいくらでもある、けれど子供は米国で育てるのだとなるのだろう。もしかしたら米政府の中に日本人女性との離婚経験者がいるのかもしれない(笑)。

 

恋愛は美しきゴカイであり結婚は恐ろしい現実を直視することである。それも自分がどれほどバカだったかを気づかされることになる。普通はそれで学んで次の結婚の際には「技」も覚えていくのだがいきなりの国際結婚で出産、離婚!と来ればそれだけで大変な騒ぎである。ましてや自分のやってる事が誘拐なんて認識を全く持たない母親からすれば青天の霹靂であろう。「私が誘拐犯ですって〜!」

 

しかし現実にはあなたはニュージーランドではすでに誘拐犯であり日本がハーグ条約を承認すれば日本でも誘拐罪が成立してあなたは監獄行きだ。

 

現実は甘くない。お前も国際結婚のくせにと言われそうだが、出来れば国際結婚は避けた方が良いと思う。まじめに考えて結婚するなら理解も出来るが最初から白人崇拝が前提で「愛した人がたまたま白人だった」と下手な言い訳をするよりも「白人だから愛したのだ」という事実を素直に認めて一時の気まぐれでお遊びで終わりにしてしまい、子供が出来る前に別れる事だ。



tom_eastwind at 10:49│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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