2011年09月09日
ラグビーワールドカップ、キックオフ!
会社を休みにした金曜日の午後、ノースショアのタカプナから帰ってきた奥さんと娘が「何だかもうハイウェイは上りも下りもすごい交通渋滞で大変だったー」と言ってた。そりゃそうだろう、だからカウンシルも避難勧告を出したわけだし午後になればどこもかしこも渋滞になるのは目に見えている。
おまけにシティでは海沿いの道を道路封鎖をして一般車が入れなくなり公共交通手段であるバスや電車は夕方から混雑を通り越してマヒしてしまい、シティの開幕式を楽しんでからイーデンパークのラグビー場に移動するはずの人々を運びきれず、大会初日のニュージーランド対トンガ戦を見ることが出来なかった人が続出。今朝のニュースではレンブラウン市長が「さっそく調査して対策考えます、チケットの払い戻しも検討します」なんて言ってた。
けどさ、元々キーウィにこんな大規模な国際大会を仕切らせるって時点で日本の新幹線を「電車でGO!」しか知らない小学生に運転させるようなもので、テレビゲームと現実を一緒にするなっちゅう話。
だからこんなのは最初から海外の国際イベントのプロに全面委託して兵站予測を作らせるべきだが、どうも今回はカウンシル側がかなり仕切ったようで、チケット販売を開始したあたりから暗雲が漂っていたのも事実。
チケットは記名式にして他人に転売出来ないようするって話だったのが販売時点ではそれが保留されなかなか答えが出ないまま、開催日が近づいてチケットの売れ行きがかんばしくないってなると転売OKになったり。
サッカー試合でチケット転売が横行したって北半球の問題を自分たちに降りかかるかもって思ったのだろうが、サッカーとラグビー人口は随分ちがうし会場も余裕をもって選んであるし第一南半球の小島までわざわざ見に来るのがどれくらいかの販売予測がきちんとできてないからそんな始末である。
もちろんチケットだけなら「最初は売り切れで転売であくどい儲けをする奴が出てくると思ったけど売れ行きよくないからやり方変えました」って理屈なんだろうけど、受け入れ側であるホテルは半年前は通常料金の3倍くらいを吹っかけてたりシティのアパートもこの時期思い切り高い料金を付けたりして「取らぬ狸の皮算用」をやってたが、じゃあ何だ?チケットは定価で売ってホテルがぼったくりをするのはOKなのかい(笑)?この点一つをとっても政府の対応はやはり素人の場当たりって感じがする。
まあ「何でもOK!問題なし!」のキーウィと常に心配し続けるシュミレーションダイスキの日本人を足して二で割ったらちょうど良い人種になるのだろうから今後はキーウィ男性と日本女性の国際結婚を推進した方がお互いの国家の為に良いのかもしれない(笑)。
ぼくは金曜日の朝から自宅で仕事をして夕方クラブ活動から帰ってきたりょうま君を迎えて夕食、その後はシティで打ち上がる花火を自宅の窓越しに楽しみテレビでラグビー観戦をして「おお、やっぱりAllBlacks、すんごいね!」とラガーマンの表情や試合のかぶりつきをまさに砂被りで見て楽しんだ。
スポーツを好きな人には競技場で参加して旗を振る事に意義があるのだろうが僕のようにあまり興味のない人間にとってはテレビで十分、むしろ渋滞に巻き込まれて試合に参加出来なかった人の方が可哀想である。
さあ金曜日から始まったラグビーワールドカップ。日本チームも参加した20か国地域、皆試合は一生懸命戦って、他の時間はニュージーランドの素晴らしい自然とキーウィの素人ホスピタリティを楽しんでもらいたいものだ。