2011年12月14日

慰安婦というたかり、またはごめんなさいドーパミン現象について

★「慰安婦騒動と言う“たかり”」 池田信夫ブログより抜粋開始

ソウルの日本大使館前に「慰安婦」の像が置かれた問題は、韓国がいまだに精神的な途上国であることを思い知らせる。こういう行動が自分をおとしめていることに、韓国人はそろそろ気づいたほうがいい。当ブログでも何度も書いたように、「従軍慰安婦が日本軍に強制連行された」などという話は、何の証拠もないでっち上げであり、論じる価値もない。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/

★抜粋終了

 

池田氏の意見は傾聴に値する内容であるが言ってる事すべてが正解とは思わない。例えば原発ネタについてはぼくは彼と同じ視点に立っているが見えるものが全く違うので原発はなくすべきだと考えている。

 

彼は徹底的に原発の安全性とエネルギーの安定供を訴える。彼の意見の組み立ては納得できるが彼の意見は原発で働く人々が合理的に働くことが前提である。

 

しかし実際に現場で働いているのは日雇い労働者であり放射性物質を浴びて死んでも誰も困らない大阪の西成地区に住むような身寄りのない人々であるのが実態だ。これは数年前にも外国ジャーナリストのリポートでも発表されている。

 

そして彼らは時に原子炉の内部を洗い終わった後に工具を置き忘れるような「ポカ」としか言いようがない失敗や原子力発電所の仕組みを知っていれば全くあり得ないバケツの中で核物質を撹拌させる、つまり合理的でない行動を取る。システムがどれだけ合理的であっても実際に現場で働く作業員が合理的行動を取れないのだからどうしようもない。これは作業員を全員東電の正社員にしたところで同じだろう。外科医が手術をした患者の腹の中に手術器具を置き忘れるような事故だってあるのだ。

 

池田氏からすれば「そんな事言い出したら世の中なんだって危険だ、テロリストが空からサリン撒いたら同じような被害が出る」と言うだろう。ただ核については最悪のケースを予想してそれが一定の被害で抑え込みが可能かと言えば現時点では不可能と言う事だ。もし敦賀原発が吹っ飛べば名古屋から東京まで全滅する可能性もある。

 

このあたりが池田氏とぼくの理解の違いである。原発事故で一人も死んでいないという彼の主張はよく分かるが、同時に誰一人死なない程度でも今回のように福島原発付近では人が住めなくなるような事態を招くのが原発だ。これで本当にメルトダウンが起こったらその被害は今回程度では済まないという視点から原発問題を考えるべきである。

 

ゆっくりしっかり原発の問題を考えていれば東京がどれだけ浜岡原発による危険に曝されているか(いたか)、そして六ヶ所村の危険度は東京どころではなく東日本全部を人が住めない場所にするという問題は理解出来るはずだ。そして実際に今回起きた福島原発問題は、人間が制御できる限界をよく示していると思う。

 

原発がなければ電気代が高くて工場がやっていけない?ならば工場は海外に移転させればよい。それで仕事がなくなる?それでなくなるような仕事をぼくら日本人がすべきなのか?もう少し、せっかく世界の一等国で生活しているのだ、時間と場所に縛られる工場作業は発展途上国に任せて、ぼくらはもう少し付加価値の高い仕事をしようではないか。

 

そして能力も体力もある60~65歳で退職するリタイア世代を工場設備とセットでアジア各地に派遣して日本の技術の高さを世界に誇れば良いではないか。あえて何もかも日本国内で抱え込む必要があるのかと思う。

 

今日は原発ネタではないのでこの程度にしておくとして韓国の一部たかり連中がまたバカな事をやった。そして韓国政府はそれを「国民感情を考えて」止める事さえできないでいる。

 

慰安婦問題は原発と同じで、普段何もない時に戦争問題の勉強をせずに生活を送ってた人々がある日突然「たかりや」(朝日新聞とか一部左翼とかともいう)が吹いた笛で踊らされているだけのことだ。

 

当時の歴史的背景や軍隊組織を理解していれば元々あり得ないねつ造であるのは一目瞭然であるのだが、普段の生活で本を読んだり歴史を勉強してみたり日米の戦争や日中戦争を勉強などめんどくせーと放置していた人々からすれば目からうろこが落ちるような素晴らしい自虐物語であり自分がやってないのだからいくらでも無責任にお詫びが出来て自分が良い人になった気分になれる。こんな気持ちの良い事はないとたかりやの笛で踊って喜ぶのだ。

 

日本人で慰安婦問題で騒いでいるのはこのように最初の「掴み」で朝日新聞やたかり連中から間違った情報を入力されて、それでドーパミンが活性化されて「日本ダーメダメ!戦争ハンタイ!」と単純な思い込みで行動を起こしてしまい「何て自分は素敵なんだ、私は正しいことをしている〜!」とドーパミン行動を起こしたものだから今さら後に引けないという自己意見保存本能が働き慰安婦問題に対する違った意見を全く入力出来なくなった状態であると思う。

 

今からでも遅くないから蝶花世界の人々はこの問題を無視して意見撤回すべきだろうと個人的に思うのだが、南京事件と言い慰安婦問題と言い、本気で大東亜戦争を学んでいれば「あり得ない荒唐無稽の話」を外国人にねつ造されて日本人が振り回された挙句にカネを巻き上げられて、まさにお人好しの極みである。日本人がお人好しであるのは個人的には良い事であるが国家レベルでお人好しになり外国に振り回されるのでは外交的にやばし!である。

 

慰安婦事件では中曽根元首相が女衒だったみたいな話も出てくるが当時の軍隊のシステムを少しでも理解していれば「軍隊組織による強制連行」などあり得ない事だというのが分かる。てか戦争をするシステムの中に女性を強制連行する部隊など用意出来る余裕もないのは分かりきった事だが蝶花人(社民党には今もたくさんいますな)には下々の事など関わった事もないし理解しようとする気持ちもないのだろう。

 

人々を強制的に連れてきてそれを24時間逃げないように監視して彼らに食事を与えて時には風呂にも入れさせるという作業がどれほどのものか少しでも脳みそがあれば分かる事だ。そんなのは空想映画の観すぎにしか過ぎない。

 

実際には戦時においての慰安婦はすべて民間に委託されており日本人や朝鮮人などの民間人が商売として日本や当時の日本統治領であった朝鮮半島で貧しい家庭の若い女の子を彼らの親にカネを払って集めて自発的に軍隊の駐屯する場所の近くに売春宿を作りそこで兵隊はカネを払って慰安婦を買っていたのである。

 

慰安婦は明治初期の「からゆきさん」と全く同じ構図である。からゆきさんの事を知りたい人は「サンダカン八番娼館」と言う映画を観てみると良い。親が自分の子供を売ったのだ。売られた子供は女衒に連れられて売春宿に連れて行かれ、そこで逃げないように女衒の下っ端に監視されるが、監視するのは軍隊ではなく同じ朝鮮民族の同胞であった。そのような現実を無視してありもしない事をこじつける事だけはどうしても納得できない。お前らたかりやがカネが欲しけりゃもっと他のネタでやれやって気持ちだ。

 

もちろん戦時であるから時には兵隊が個人的に乱暴を働いたり小隊単位で村人に暴行を働くこともあっただろう。しかしそれはいつの時代の戦争でも起こった事実であり、それを言うなら韓国がベトナムで行った組織的強姦事件により今でもベトナムに多くの「韓国兵士の子供」がいるという事実はどうなのだ?

 

自分たちが1960年代から70年代に組織的に行った強姦事件は無視しておいてベトナムの女性には全く賠償金も払わずに放置しておいて、日本軍が組織的にやった事もないあり得ない事件をギャーギャーと騒ぐたかり連中の程度の低さは池田氏が指摘するように「韓国はまだ発展途上国である」と半分同意見である。後の半分は、韓国人皆がこのような人々ではない事をニュージーランド社会で韓国人と付き合って理解出来ているので「一部韓国人はまだ発展途上国の脳みそである」と言うのがぼくの意見だ。

 

慰安婦問題を語るならまずは五味川純平の「人間の条件」を一度でも読んでみたらどうだろう。六部作に分かれているがそのうちの第一部で当時の売春宿の実態を見事に説明している。「人間の条件」は日本軍の非人道的な在り方を事実を基にして描いているが、まさにその描き方によりいみじくも慰安所がどのようなものであったか理解出来るし軍隊が強制連行とかあり得なかったというのがよく分かる。

 

とにかく外国人に言われたから脊髄反射でドーパミン!ではなく、歴史的事実と言うのは自分でしっかり勉強して事実を理解すべきである。自分で学ぶこともなく自虐的ごめんなさいドーパミンだけで行動すれば結局バカを見るのは自分である。



tom_eastwind at 17:06│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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