2012年02月06日

強い者には弱く、弱い者には強い自転車

最近の道交法改正で自転車は基本的に車道を走るようになった。これは良い事だ。ぼくは東京に来るたびに自転車が歩道を猛スピードで突っ走って子供や老人の横すれすれを走るのを見て「こりゃキチガイの街だ」と思ってた。

 

他人に対する思いやりなど全くなく、とにかっく自分だけが良ければ回りの歩行者なんてどうでもいいって感じで、ほんとに街を歩いていてもぎすぎすしている。とくに下町の歩道の細いところでは非常に危険だから、今回の「自転車は車道へ」の改正は歩行者を守るという意味で正解である。

 

しかし今日も恵比寿の細い道をタクシーで走っていると、あいも変わらずバカがママチャリに乗っかり耳にはしっかり栓をして目はケータイを見つめかちゃかちゃ押しながらひたすらペダルを押しているのは、どう見ても完璧に右側か左側の脳みそが耳から溶け出しているんだろうとしか思えない。

 

考えてみよう、耳を塞ぎ目を閉じて歩くだけでも危険なのに、ましてやそれを自転車に乗ってやるわけだから、そんなにやりたかったら曲芸団にでも参加すれば?と思う。

 

彼らは自分たちの行為がどれだけ危険か分かっていない。教えようとしても覚えようとしない。ならば体で覚えてもらうしかない。どうするか?耳を塞ぎ目を閉じて歩道を走っている自転車が正面から来たら左によけて相手の右ハンドルに軽〜く自分の右ひじをぶつけるのだ。

 

右ひじなら筋肉もあるし軽く当てて手を後ろに振って力を逃がすだけなのでこちらはけがはしない。相手はほぼ確実にこける。知らないふりをしてそのまま立ち去っても良いし「あら、すみませんね」と言ってもよし、「気を付けんかい、ヴォケ!」と更に突っかかっても良い。こちらは避けたのだし正義はこちらにある。オプションはたくさんあるのでどれを選ぶかはあなたの人柄次第だ。

 

元々自転車は車が付いているので車道を走るのが規則だった。ところが自転車は車道においては自動車に対して弱者であり危ないからと警察が自転車を歩道に移すとした。すると今度は逆に歩道の王者になり歩行者に危険をもたらすようになった。

 

このように事故の便利さを追求して自転車に乗りながら弱者の顔をしてお上から歩道を走る特権をもらうと今度は既得権益者として歩行者に対して強者として「おらおら、どかんかい!」と威張り散らすのだからどうしようもない。まるでこうもりのような存在である。お前は鳥か獣か?

 

自己の都合の良い事ばかり繰り返した挙句に車道に戻されて車の餌食になるのも自然の道理であろう。墓場の下ではイソップも「ほう、現代のこうもりとは自転車の事か」と自分の先見の明に喜んでいるのではないだろうか。

 

今回自転車が車道を走るようになったが、下町はまだ道路整備が出来てないので自転車道路のない道が多い。これから自転車を被害者とした事故が起こるだろう。けどそんな時ぼくは、あまり自転車に同情出来ない。むしろ自転車さえなければ事故にならなかったのにと自動車運転者に同情を感じるくらいだ。

 

自転車は車であり車の持つ危険性は常に存在する。その事をしっかり認識せずに自分勝手な権利のみ主張して周囲に迷惑を振りまいてきた自転車は、今回は車道を走って自分たちが歩行者に対してやってきた事をしっかり再認識すべきだろう。

 

そして社会はお互いに助け合いながら共同生活をしているのだから、日本の狭い道を共有する為には自転車乗りは歩行者がいれば降りる、自転車運転中は携帯もヘッドフォンも使わない、それくらいの助け合いの気持ちを持つべきだろう。そうなれば歩道の再利用もあって良いと思う。自転車が歩道を共同利用して良いと思う。けれどそれはまず自転車利用者が自分たちの今までやってきた事を十分に反省してからだ。自分は鳥なのか獣なのか、自分たちなりに答えを出すことだ。

 

ついでに言うとオークランドでも最近ショッピングモール内を耳をふさぎ目を塞ぎして歩く人々が増えた。音楽を楽しむもよしヘッドフォン付けて携帯電話使うもよし、けどそれをクリスマスの人混みの中でやればどうなるか?

 

皆うきうきしながらウインドウショッピングをしている。そんな人混みでヘッドフォンの紐をぶらぶらさせてたらどうなるか?正面から来た浮かれた態度で全然前を見てない奴がいる、こちらは右によける。しかしよけた距離が足りなかったのか(笑)ヘッドフォンの紐が長すぎたのか(笑)、紐は見事にぼくのバックパックに引っ掛り、相手は全然周りを見ておらず気づかないままそのまま前進したものだから、ヘッドフォンは耳から飛び上がり繋がっていた携帯電話も手の中から飛び出してくるくると舞い上がって床にぐっちゃーん、見事にばらばらになった。

 

「お、ごめんね」だけ言ってぼくはそのまま立ち去った。呼び止めるつもりなら土曜日だし時間はあったからいくらでも話をしただろうし周囲にたくさんの人がいて皆も黙り込んでいたから本人も何が原因かよく分かったろう。一言大きな声で「くそったれ^!」とか言ってたな。皆さん、これが実際に起こった事故です(笑)。

 

それにしても彼ら二猿族(見ざる聞かざる)がケータイ使ったりヘッドフォンしたり、自分の耳を塞ぎ目を閉じる行為が格好良いと思う前に今の時代に公衆の中でやる事がどれだけ危ないか、そういう器機を使いこなせるくらいなんだから脳みその一部だけでも使って自分がどれだけ危険な行為をやっているかはよく考えた方が良い、大きな事故になる前に。



tom_eastwind at 17:52│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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