2012年02月12日

橋下市長及び維新の会について

★今日は7800文字くらいあるので政治に興味のある方だけどうぞ。

昨日偶然だが橋本市長及び維新の会についてどう思うかと聞かれた。個人的には今の時点ではまだ打ち上げ花火であり官僚が本気になればすぐに土砂降りの雨に投げ込まれて消えてしまうだろうと考えていた。なのであまり真剣に政策を考えてみた事がなかった。そこでお得意の「夜9時に寝て朝3時に起きてベッドの中で脳みそを使う機械」にテーマを与えて勝手に遊ばせていたら、結構現実的な案が出て来た。

 

昔からぼくのブログを読んで頂いてる方はご存じだと思うが寝ていると頭の中に自然に三次元の空間が浮かび上がり、そこにテーマを放り込むと映像や写真、ワードやエクセルなどのソフトがそれぞれ勝手に立ち上がり三次元の中をぐるぐる回りだし、そのうち脳の中の見えない手が右のデータを左に置いたり、上の数字を下に下げたり映像を編集したりしながらだんだん一つの形に構築していく。全体像を作り方向性を作り問題点をあぶり出し数字を裏付けして全部のファイルをもう一度見直して抜けてるとこがなければ最後にプレゼンテーションの形に落とし込む。これで朝の5時ころに一旦寝て6時過ぎに起きてそのままパソコンを立ち上げて企画書にする。そとから見ると朝6時までずっと寝てるように見える。

 

昨日の昼まではあまり期待していなかった橋下市長だが、維新と言う言葉をキーワードにするともし彼が本気で国を変える、つまり平成維新を起こすなら、今なら可能であるのが分かった。実は今と言う時期は熟している、問題はそれを実現出来る政策プロデューサー、予算、そして「本気でここまでやるのか?」ってくらいの政策についてこれる人材が短期で揃うかどうかである。朝の3時に思い付いたことなのでまだ粗削りだがとりあえず文章にしてみる。

 

テーマ:維新

革命に必要なのは天の時・地の利・人の和である。

★まず天の時。今は外交的に見て米国が日本から引き揚げ始めており以前のような暴力を含む激しい干渉を受けることはなく中国もまだ単独覇権は台湾以外は視野に入れておらず近隣友好国として日本と仲良くしていたい。つまり外交的に一瞬空白の状態なのだ。こんなのは1945年以来実は初めてである。内政を見てみると国民は民主党に失望し、かと言って自民党に戻りたくない、政治的に群雄割拠の状態である。今なら草履持ちとして民主党にも自民党にも加盟せずにいきなり政治の世界に入れる。これも戦後数十年の中で珍しい政治的空白だ。安定政権が出てきたらこのような中抜きは出来ない。

 

★地の利。天の時にも関連するが日中露の間で不沈空母として浮かぶ日本列島は地政学的に要衝である。だから大国の間をうまく立ち回れば柔を持って剛を制する事が可能だ。国土そのものは水産資源に恵まれており田畑も多く国民がその気になれば(てか米国の陰謀に負けなければ)実は自給も可能だとぼくは考えている。そして多くの国民は気づいてないし少し神がかりと思うかもしれないが、日本人の緻密で精巧な民族性や礼儀、諦念などの日本的精神を産み出しているのは日本の大地、森、空気、水、海の自然循環システムであり、その循環システムの中で日本的な自然と調和して持続する文化を構築することが出来た。これが西洋のような自然と対決する中で文化を作ってきた文化との一番の違いである。そして21世紀は持続する社会つくりであり日本はまさに時代の最先端を数千年前から走ってきたのだ。今原発を排除して自然循環システムを取り戻せば日本は世界の目指す国家となれるだろう。

 

★しかし何より大事なのが人の和である。そこが橋下市長がどこまで本気でやって周囲を巻き込めるかだ。ただこれにもやりようがある。これを当面、電撃作戦と呼んでみよう。

 

維新:全般的な戦略=電撃作戦。

電撃作戦開始から3か月内にすべての戦術を実行して誰も引き止める事が出来ないところまで持っていくこと。平成維新を起こす。表と裏のキャンペーンを車の両輪としてそれぞれに司令官を置き車の神輿には橋元市長が乗る。

 

戦術の「表のキャンペーン」としては具体的にはまず政策決定を行い公表し新党結成と同時に既存政党から汚れていない次の選挙で勝てそうな政治家を引き抜く。「あんたは優秀だが今の党では次の選挙で負けるよ、うちは今なら立候補枠あるよ」とおだて脅かし引き抜く。この時点で衆参で最低でも過半数を占める数を揃える必要がある。

 

その為に政策キャンペーンをテレビとネットで並行して行う。電通と博報堂の政治が分かるクリエーターを動員する。テレビではキー局で夜8~11時の時間帯を各局ごとに毎週3~5時間の生番組を買い取る。地方でも生番組を放映して地方選候補者をテレビに出して維新の党の政策の中で自分の得意な分野を語ってもらう。学者、反対派とも生議論を行い一切の編集なし。出来ればNHKでも取り上げてもらう。

 

ネットキャンペーンはニコ生、各議員の主張などを取りまとめたサイトを作り政治に興味のない普通の若者が理解出来る「目に見える政治サイト」を立ち上げる。維新の会を選べば何が起こるかを伝える。

 

「裏のキャンペーン」では亀井静香のような警察官僚を仲間に引き入れ警察が今回のキャンペーンで捜査をしないように仕向ける。その為の餌は後述するがここは非常に大事で、警察を押さえない限り勝ち目はない。次にマスコミに強い政治家を押さえこみ維新の党を常に取材させてニュースで流す。読売のナベツネが最後の国家へのご奉公で動いてくれればもっともよい、それは自民党の重鎮である中曽根も了承した意味になるからだ。面白い奴だ、一度やらせてみろって気持ちに仕向けるにはじじい殺しの論客が必要になる。マスコミを押さえるというのは維新の党の候補者を守る意味でも重要だ。

 

そして3か月以内にすべての国会議員に踏み絵を踏ませて「うちにつけば勝つ、でなければ負ける」と飴鞭を使い衆院選挙区すべてに立候補者を出す。この時に既存政党とは組まないことも大事だ。民主や自民からの反発は強烈なものがあるだろうが、警察とマスコミを押さえておけば短期なら戦える。両党からごぼう抜きで人材を獲得するのだ。公明党などはすぐにすりよってくるだろうが無視する。3カ月の短期勝負だ、長期なら負ける相手でも3か月で一気呵成にやってしまえば彼らが体制を整える暇もなく制覇できる。

 

新政党は野田首相に対して衆院解散総選挙を促す、または首相罷免決議をする。出来れば選挙で国民の信託を勝ち取った方が良い。衆院獲得席は三分の二以上で目標は370議席。今回取れなければ負けである。電撃作戦は短期集中でやるからこそ少数でも勝てるが長期化したら数に優る敵に絶対に負ける。

 

外交交渉=主に米中を対象に自分たちの目標を説明する、それが両国にとって利益になる事を説明して選挙妨害をすることのないよう交渉する。維新が勝てば両国にとって初めて「西洋理論の通じる交渉相手」が生まれるのだから「日本は分からん」と悩んでいた政治家にとっても日本海国になる。もちろん閣僚クラスはビジネス英語は必須として国会議員クラスでも英検1級程度の英語力を要求する。すぐに英検が取れなくても議員就任後1年以内などの制約を付ける。

 

政策決定は国民に訴求する重要な分野である。他の党が主張出来ない内容を盛り込み国民に夢を持たせることを肝要とする。

=続く=



tom_eastwind at 14:55│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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