2012年03月17日

大東亜共栄圏

早速ご指摘を頂いた。やはり中国ネタは反応が早い。中国の成長のつけとしての土地バブル。銀行の貸付、いつかは吹っ飛ぶよ。そのとおりだと思う、ただ日本も二回の石油危機を乗り越えた。中国がいつ「こける」か?これはまさに次期指導者の実力による。胡錦濤は何とか10年無事にやり遂げた。チベットという大きな問題を抱えながら。


ぼくは中国は強いと思う。中国の組織は人気取りの選挙ではなく何度か失敗をしても実力で上に上がっていく、日本で言う官僚システムによく似ている。運も大事だが何よりも実力だ。10億人の組織のトップになるのは生半可な実力では無理だ。胡錦濤の次に来るのが習近平氏であり彼は父親の文化大革命による失脚も経験して毛沢東政治の失敗も肌で理解している太子党であるから、天国も地獄も経験している。


政治はあくまでも大多数の意見を代表することにありすべての人々を幸せにする事ではない。てか、全員を幸せにするなんて不可能だ。せいぜいが「次はお前の番だから今日は我慢してくれ」って田中角栄的政治しかない。


中国はこれからも大波を何度もかぶりながら成長していくだろう。中国の唯一の本質的危機は国家が分裂することだ。チベットが独立すれば必ず台湾でも独立運動が起こるしモンゴルも動く。そして北朝鮮も中国の足元を見て自分勝手な行動を起こす。そうなるとやばいのが韓国と日本だ。北朝鮮からミサイル一発撃ちこまれたら東京なんてあっという間に吹っ飛んでしまう。原発や地震の危機管理レベルではない。


だからこそ中国には安定して成長して欲しいと思う。確かに不動産バブルはいつか弾けるだろうがそれは短期的な問題でありまたすぐに成長軌道に戻れる。問題は領土だ。ぼくは決して妥協する必要はないと思ってる。けど同時に、何をもって日本人とするのか?領土、国家、このあたりの線引きを100年前のルールで考えて良いのかって点だ。


日本とアジアの付き合いはこれからも続く。お互いに得意な分野で業務分担して仲良く成長していけないものかと思う。例えば中国には政治を任せて欧米とハッタリのかましあいをしてもらう。韓国にはここ10年で力を付けた営業力でモノを売ってもらう、日本は得意の最高技術で常に最新で最高のものを作る。心配する必要はない、日本のもの作りは環境と国民が生み出すものであり他国でおいそれと出来るものではない。


21世紀になったのだ、20世紀の発想は捨ててアジア、東北アジアで日中韓が一つになって世界と戦っていく、そういう発想で行くべきではないだろうか。



tom_eastwind at 16:14│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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