2012年05月04日

英米は家族を大事にしない?

★抜粋開始

OPINION実は英米より日本の方が機会平等で実力社会」

欧米人は日本人と違って何より家族を大切にする、と信じられているが、日本より欧米諸国のほうがはるかに離婚率が高い。また、アメリカは誰にもチャンスを与えられる実力社会だ、などといわれるが、所得階層間の世代を超えた移動は、実はアメリカやイギリスは、世界の中で最もむずかしいグループに入り、他の先進国よりもはるかに親の収入がものを言うのである。

 

日本は英米よりも、親の所得と子の所得の関係性が低いのである。要するには、英米より日本の方が、はるかに機会平等で実力社会なのだ。

 

筆者はこれは教育制度に起因していると考えている。英米の学校は、私立が中心で、かなり自由化されている。つまり、いい教育には高い学費が必要なのだ。一方で、カナダや北欧三国は学費は大学まで含めて無料である。日本も、公立の場合、高校卒業程度まではほとんど無料といっていいほど低コストである。

http://agora-web.jp/archives/1447416.html

★抜粋終了

 

あいも変わらず賛否両論が出ている藤沢ブログであるが、この人は時に鋭い読みをするのだけど時には上記のように大外しすることがある。それはとりもなおさず世界を見る時間が不足しているって事なのだが、コメント欄でも随分と外れた指摘があるので時間のある方は一度読んでみると良い。

 

英米のほうが離婚率が高いのは事実だけどそれをもって家族を大事にしないってのは全く現場を知らない発言である。日本の離婚率が低いのは離婚すれば経済的に不利になる仕組みがあるからで更に離婚をするのにも有責主義である日本では因果関係がなければ離婚できない。更に日本では結婚は家と家の結婚であり個人が惚れたはれただけではないのだ。

 

けれどニュージーランドも含めた英米は破綻主義が中心である。好きになれば結婚するし愛がなくなれば具体的な理由がなくても別れられるのだから当然離婚率は高くなる。さらにニュージーランドでは別れた時点で財産はきれーいに半分こだ。どっちがどれだけ働いたかなんて関係なくきれーいに半分こ。これには多くのキーウィ男性が文句を言ってるが当分法律が変わる予定はない。

 

家族を大事にするって意味ではこちらはほんとうに家族を大事にする。仕事よりも家族を優先するし仕事の時間調整をして家族の用事を片付けるなんて当たり前だ。離婚したあとでも別れた子どもとの時間を作ろうとする。

 

その意味で日本とニュージーランドの両方を見ている僕からすれば間違い無く日本人の方が家庭を大事にしていない。俺が家族のために働いてるのは分かってるだろう、忙しいんだ、子供の音楽の発表会とかにいちいち行ってられるかよ、取引先とのゴルフが入ってるんだよ。

 

日本ではそんな無理解でバカな父親に愛想を尽かしてもシステム的にわかれにくいから自然と不倫に走る。人妻不倫文化の豊かさとラブホテルの多さでは日本は世界に冠たる文明国だ(笑)。

 

成田空港から田舎町の外れにある電飾一杯のちっちゃな建物を見てHOTELという英語だけ読んで「ね〜、あんな所でビジネスが成立するのかな?」って奥さんに聞いてる英米の旅行客にはあんまり説明出来ない状況だ。

 

ニュージーランドでは残業という発想が殆ど無くて誰もが5時過ぎになるとF1レーサーのように自宅に向かって一直線に戻っていく。残業はほんとに緊急事態の事であり例えばシステムが止まったとかだし、それでも「まあいいか、ある程度やったしそんなに大きな問題じゃないよな、明日やればいいよな」って無言の合意が出来上がり6時前には我先に帰る。

 

だから離婚率を見て英米は家族を大事にしないなんて発想は現場知らずだなと思う。

 

コメントで「統計バカ」と言われてるが、バカというわけではない。日本の方が機会平等であるって指摘は統計から読んでいるが決して間違いではない。ただその原因を安い教育に求めるって点が弱い。

 

この人が英米では相続税がないってのを理解していれば機会平等の意味が分かると思う。日本は社会主義であり一応セーフティネットもあるし誰にも頑張れば機会平等になるような仕組みを導入している。

 

お金持ちの子供がお金持ちになりやすいってのは、これは事実である。しかしそれはお金持ちの親は教育の大事さを知っているから子供は趣味や勉強にお金と時間を使い賢くなる機会が増えるからだ。

 

そして親は子供に持ち家を含めた一定のお金を残せるから子供は生活が安定するし家賃を払わずに自宅に住めるし、親が残した金を使って投資をしても良いし更に自分に子供が生まれたらその子に教育を提供して賢い家庭は固定化していく。

 

それに比べて親にお金がなければ子供の頃からお金に苦労してアルバイトしたり大学行けずに趣味や教育にかける時間がなく自然と豊かになる機会を失う。この豊かとはお金だけではなく考え方も含めてだ。それは教育程度が低いとどうしても世の中の事を理解する能力が低くなり自分を制御する能力も薄れて、ぶくぶくに膨れた肥満体でビール飲んでタバコで歯のウラ真っ黒にしてバカテレビ見てゲラゲラ笑うだけの生活になる。

 

そうなるとそんな親を見て育った子供は教育の機会もなく親から学べるものもなく人生に夢も持てず必然的に貧しい心と生活に浸るようになり学校にも行かない友達ばかりが集まり・・・そうやって世代は繰り返していつの間にか貧しい人々は固定化していく。

 

日本が機会平等なのは社会主義的制度があるからだ。貧しい子供でも学校に行けるし心の豊かな先生やお金持ちの友達に会えるしたまにお金持ちの子供の自宅の誕生日会に呼ばれて豪邸を見て豪華な食事を食べて世の中にこんな生活もあるんだなと体験して、それが自分の人生の転機になったりする。

 

日本ではそうやって全体のレベルを底上げする仕組みが社会にある。誰もがそこそこの常識とそこそこにやっていいこと悪いことが分かるから「こんな事やっちゃまずいよな」って恥が理解出来るから犯罪率が低い。それに頑張れば何とか食っていける仕組みがあるんだし米国のような「階級の壁から抜け出られないと感じる破滅的バカ」が少ないってのに起因する。

 

だから日本が機会平等なのは正解であるがそれは日本が様々な税金を徴収して日常生活を担保し世代交代となれば相続税徴収でガラガラポンに戻すという社会主義制度を取っているからであり教育の程度が高いからだけではないってのは理解しておく必要がある。



tom_eastwind at 11:23│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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